英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『NHKスペシャル 混迷の世紀 ~巻頭言2023 世界は平和と秩序を取り戻せるか~』 その2

2023-01-09 16:31:09 | 時事
『NHKスペシャル 混迷の世紀 ~巻頭言2023 世界は平和と秩序を取り戻せるか~』
(「その1」はこちら

ピュリツアー賞受賞者:ダニエル・ヤーギン氏の見識
★プーチンの計算違い
➀ロシア軍がもっと有能だと思っていたこと
②ウクライナが大手を広げて歓迎すると思い込んでいたこと
③アメリカが国内のことに手いっぱいで、他国にはかかわらないと思っていたこと
④ヨーロッパはロシアのエネルギーに依存しているため、同調すると想定したこと
 どれも一見筋道は通っていたが、いずれも大きな誤算となった
 リーダーが隠れ家に暮らしていて、2年間ほぼ誰とも会わず、自分が利きたいことしか言わないことに囲まれていたら、そのリーダーはミスを犯す。プーチン大統領はミスを犯した。
 世界経済に参入するために、ロシアが20年かけて積み上げたものを、わずか数週間で破壊してしまった。


 確かにプーチンが読み違いしていたが、➀はともかく、②③④は崩れる可能性は否定できない。

★脱酸素化を進めるうえで意外な障害がある
 人々は「風と太陽光は無料だ」と考えている。もちろん、風と太陽光は無料だが、《それらを活用するには、膨大な鉱物や原料が必要になる》とわかった。
 我々は銅に関する調査を行った。銅は電気をよく通す金属で、電気自動車には従来の自動車の2.5倍の銅が使用されていた。
 風力発電に使うタービンにも大量の銅が使われている。
 2050年にゼロエミッションを達成するには、世界の銅の需要が2035年にまでに2倍増えると予測している。しかし、現状の銅の供給では間に合わず、新たな鉱山を開くにも16年かかる。しかも、銅の38%はチリとペルーで産出されている。そしてどちらも国にも採掘への反対意見がある。
 最終的なゼロエミッション達成には、その他にも様々な鉱物が必要になる。それらは中国が管理し、製品化している。
 リチウム電池やソーラーパネルの80%は中国が独占している……


……《“太陽光発電や風力発電に切り替えれば、脱炭素やカーボンニュートラルが実現できる”というわけではない》(“脱炭素…二酸化炭素の排出量をゼロに抑える “カーボンニュートラル”…植物の光合成などによって二酸化炭素排出量をプラスマイナスゼロにすること)
 原子力発電も、事故などのリスクが大きいし、“核のゴミ”の処理の道が見えない。

 う~ん、ここでも中国かぁ……

【了】(続きません)

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