英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

新型コロナウイルス その147「政府や報道の告知義務」

2023-01-06 12:01:28 | 時事
昨年の大みそかのニュースでアナウンサーが、
「この年末は過去2年間の同じ時期に比べ、かなり多い感染者数となっている」という状況を述べ、
中等症の入院患者の治療に当たっている病院の院長は
「第8波では、高齢者の割合が高く、中には持病が悪化するなどして、亡くなるケースもある」と。

 茨城県牛久市のつくばセントラル病院は、もともとの11床の新型コロナウイルスの病床を25床まで増やしているが、昨日(12月30日)時点ですべてのベッドが埋まっていて、ほとんどが中等症。入院患者はほぼ全員が65歳以上で、中には90代の患者もいて、高齢者の占める割合は第7波までと比べて最も高いという状況。
 高齢の患者は持病を抱える人が多いほか、誤嚥性肺炎を併発することもあり、入院が一か月程度まで長引いたり、亡くなったりするケースもある。介助が欠かせず、看護師などが防護服を着て、食事の手助けをするなど負担も大きい
という。
院長
「若い人は(亡くならないので)大丈夫ですよ。経済を回しましょうということを国はメインにしたと思うが、高齢の方々が亡くなっているのも事実。……“病院のメンバーが頑張ってくれ”というのが国の方針がそういうことであれば、粛々とそれを受けきっていく(しかない)」

 経済優先の国の方針が最善かどうかは分からない(おそらく、その方針に賛同する人の割合はかなり高いであろう)。
 ただし、上記のように《医療現場がひっ迫しつつある》という状況を、国(特に厚生省、分科会、専門家会議など)も報道機関も情報として発信すべきである。(新型コロナとインフルエンザの同時流行の懸念は何度も発していたが)
 医師や専門家なども「イベントや外出や旅行や帰省を自粛した方が良い(自粛してほしい)」と言いたそうな表情をしつつ、「感染対策を十分にして」というに留めていたが、意見として言っても良いように思う。


 とにかく、感染拡大しており、医療のひっ迫が迫ってきていたが、自粛を呼びかけることもなかった。報道も「3年ぶりに行動制限のない年末年始」とどちらかと言うとアクセルを踏むような表現を繰り返した。
 そして、帰省の様子や各地のイベントを報じていた。また、イベント現場や各地のにぎわいでも人出が増えた状況を喜ぶ状況が伺えた。箱根駅伝は私もテレビ観戦を楽しんだが、その中で、関係者(駅伝・陸連・解説者など報道関連)は「やはり観戦者が応援(一応、声援は自粛するよう呼びかけはあった)する状況は嬉しい」という言葉を何度も発していた。

 社会が始動し始め、正月明けの検査が一気に増えたせいもあるが、昨日(1月5日)の新規感染者数は全国で226904人。大分県、宮崎県、岐阜県、鹿児島県、群馬県、島根県、岡山県、山口県、佐賀県、熊本県、香川県、愛媛県の12県で新型コロナウイルスの感染が確認された人が過去最多となった。
 旅行、帰省やイベントなどで、ウィルスが拡散された。インバウンド歓迎は理解できるが、これも不安要素。今後、中国から感染者が押し寄せてくる危険性もある。
 医療がひっ迫し、また、治療が必要な人が何時間も救急搬送できない状況になってしまうのだろうか?



因みに、中国政府は――
 中国外務省の毛寧副報道局長は4日、日本が新型コロナウイルスの水際対策強化として中国からの入国時の検査を厳格化することに反発した。「各国の防疫措置は科学的で適度であるべきだ」と述べた。
 毛氏は記者会見で、防疫措置を巡り「政治的なもてあそびを行うべきではない」と指摘。「正常な人的往来や交流、協力に影響を与えてはならない」とも批判した。

 “防疫措置は科学的で適度であるべき”、“政治的なもてあそび”……
 ………貴国がそんなことが言えるのか?

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