駒澤大学が復路も快走し、2年ぶり8度目の総合優勝を果たした。これで、出雲駅伝、全日本大学駅伝と合わせて、3冠を達成した。(往路感想)
平均走力の高さ、エース&エース級の快走、体調不良さをカバーする層の厚さ、終盤失速しない走りの組み立てと精神力……まさに総合力で勝ち取った優勝だった。
駒澤大学
区間成績は、2位、3位、2位、3位、4位、1位、5位、4位、3位、2位とすべての区間で力を発揮した。
花尾(全日本大学駅伝8区で区間賞)とスーパールーキーの佐藤が走れなかったにもかかわらず(他大学もエース級の不出場はあったようだ)、全区間を高速で走り切ったチーム力は凄かった。
襷を受けた直後ハイスピードで突っ込まず、区間全体で100%の力を出し切る組み立てと、区間終盤でエネルギーが切れかけても精神力でカバーする走りは見事だった(駒澤に限らず、どの選手もそういう走りを目指すが、やはり、中盤までに突っ込み過ぎて、根性だけではどうしようもなくなるガス欠状態には、駒澤の選手は陥らなかった)
走った10人の内3人は卒業するものの、走れなかった花尾(3年)、佐藤(1年)を加えると、来年度も駒澤中心に大学駅伝は動くだろう。(大八木監督、お疲れ様)
中央大学
区間成績は、4位、1位、1位、5位、3位、2位、4位、7位、6位、3位。
これで優勝できなかったの?と不思議に思ってしまうほどの好成績。
4区→5区の中継点では、トップグループの駒澤、青学とは38秒差で5区に入った時は、5区の阿部が昨年の山登り(5区)を6位と好走しているので、往路優勝が見えたかと思たのではないだろうか。(30秒差の2位)
往路優勝を目指していたと聞いていたので、3位以内に踏みとどまれば“御の字”だと思ったが、復路も好走。駒澤を楽にさせなかったのは見事だった。
10人中4人が卒業するが、吉居兄弟を中心に躍進するのではないだろうか。
青山学院大学
区間成績は、7位、2位、8位、2位、9位、20位、7位、5位、1位、7位
昨年9区1位(区間新)の中村と、山登り、山下りを予定していた選手が出場できなかったのが誤算。
特に、山の上り下りで駒澤に9分の遅れを取ったのは痛すぎる
特に6区で7分の遅れは致命的で、7区はペースがつかめず区間7位(佐藤は昨年8区・区間2位)、8区田中(世田谷246ハーフマラソン・2位日本人トップ)は前半突っ込み過ぎて後半バテて区間5位と力を発揮できなかった。
9区でエースの一人の岸本が区間賞の走りでチームを8位から3位に引き上げて面目を保つのがやっとだった。
エース近藤、岸本、10区の中倉、不出場の中村ら主力が卒業してしまうが、まあ、青学なので復活するだろう。
國學院大學
区間成績は、12位、7位、5位、4位、7位、12位、6位、13位、10位、4位
往路4位で復路は不調だったものの(4本柱の一人の中西が不出場)、3~8位争いの中、4位に踏みとどまった。
100%の力は出せなかった中、4位は見事。(4本柱の一人の中西が走っていれば、3位もあったかも)
4本柱の内、中西が卒業するだけなので、今後の躍進が期待。
順天堂大学
区間成績は、6位、12位、7位、15位、2位、17位、3位、3位、16位、1位
3区間ほどブレーキがあり下位に沈みかけたが、快走者がカバーして5位。
3000mSCの日本記録保持者で東京五輪7位入賞の三浦だが、20㎞を超える距離は不向きで、しかもエース区間の2区は気の毒。
彼の今後を考えると、駅伝に参加しても10㎞未満に留めるべきだろう。
主力がかなり卒業するので、来期は苦しいかも。
【総合成績】
優勝 駒沢大 10:47:11
(2年ぶり8回目 総合優勝)
2位 中央大 10:48:53
3位 青山学院大 10:54:25
4位 国学院大 10:55:01
5位 順天堂大 10:55:18
6位 早稲田大 10:55:21
7位 法政大 10:55:28
8位 創価大 10:55:55
9位 城西大 10:58:22
10位 東洋大 10:58:26
==10位以内がシード権==
11位 東京国際大 10:59:58
12位 明治大 11:01:37
13位 帝京大 11:03:29
14位 山梨学院大 11:04:02
15位 東海大 11:06:02
16位 大東文化大 11:06:08
17位 日体大 11:06:32
18位 立教大 11:10:38
19位 国士舘大 11:13:56
20位 専修大 11:19:28
※関東学生連合 11:17:13(オープン参加)
【復路成績】
1位 駒沢大 5:24:01
2位 中央大 5:25:13
3位 法政大 5:26:35
4位 創価大 5:26:40
5位 順天堂大 5:27:37
6位 東洋大 5:27:44
7位 早稲田大 5:27:48
8位 国学院大 5:27:51
9位 青山学院大 5:29:12
10位 城西大 5:29:14
11位 日体大 5:29:59
12位 大東文化大 5:30:07
13位 明治大 5:30:08
14位 山梨学院大 5:30:23
15位 帝京大 5:31:09
16位 立教大 5:31:47
17位 東京国際大 5:32:09
18位 東海大 5:34:22
19位 国士舘大 5:40:40
20位 専修大 5:40:53
※関東学生連合 5:40:21(オープン参加)
【復路 区間賞】
▽6区 伊藤蒼唯(駒沢大) 0:58:22
▽7区 葛西潤(創価大)
杉彩文海(明治大) 1:02:43
▽8区 宗像直輝(法政大)
木本大地(東洋大) 1:04:16
▽9区 岸本大紀(青山学院大) 1:07:27
▽10区 西沢侑真(順天堂大) 1:08:42
東京国際大学のヴィンセントは、3区間での区間記録保持の偉業を達成したが、エースなら2区に出て欲しかった。
平均走力の高さ、エース&エース級の快走、体調不良さをカバーする層の厚さ、終盤失速しない走りの組み立てと精神力……まさに総合力で勝ち取った優勝だった。
駒澤大学
区間成績は、2位、3位、2位、3位、4位、1位、5位、4位、3位、2位とすべての区間で力を発揮した。
花尾(全日本大学駅伝8区で区間賞)とスーパールーキーの佐藤が走れなかったにもかかわらず(他大学もエース級の不出場はあったようだ)、全区間を高速で走り切ったチーム力は凄かった。
襷を受けた直後ハイスピードで突っ込まず、区間全体で100%の力を出し切る組み立てと、区間終盤でエネルギーが切れかけても精神力でカバーする走りは見事だった(駒澤に限らず、どの選手もそういう走りを目指すが、やはり、中盤までに突っ込み過ぎて、根性だけではどうしようもなくなるガス欠状態には、駒澤の選手は陥らなかった)
走った10人の内3人は卒業するものの、走れなかった花尾(3年)、佐藤(1年)を加えると、来年度も駒澤中心に大学駅伝は動くだろう。(大八木監督、お疲れ様)
中央大学
区間成績は、4位、1位、1位、5位、3位、2位、4位、7位、6位、3位。
これで優勝できなかったの?と不思議に思ってしまうほどの好成績。
4区→5区の中継点では、トップグループの駒澤、青学とは38秒差で5区に入った時は、5区の阿部が昨年の山登り(5区)を6位と好走しているので、往路優勝が見えたかと思たのではないだろうか。(30秒差の2位)
往路優勝を目指していたと聞いていたので、3位以内に踏みとどまれば“御の字”だと思ったが、復路も好走。駒澤を楽にさせなかったのは見事だった。
10人中4人が卒業するが、吉居兄弟を中心に躍進するのではないだろうか。
青山学院大学
区間成績は、7位、2位、8位、2位、9位、20位、7位、5位、1位、7位
昨年9区1位(区間新)の中村と、山登り、山下りを予定していた選手が出場できなかったのが誤算。
特に、山の上り下りで駒澤に9分の遅れを取ったのは痛すぎる
特に6区で7分の遅れは致命的で、7区はペースがつかめず区間7位(佐藤は昨年8区・区間2位)、8区田中(世田谷246ハーフマラソン・2位日本人トップ)は前半突っ込み過ぎて後半バテて区間5位と力を発揮できなかった。
9区でエースの一人の岸本が区間賞の走りでチームを8位から3位に引き上げて面目を保つのがやっとだった。
エース近藤、岸本、10区の中倉、不出場の中村ら主力が卒業してしまうが、まあ、青学なので復活するだろう。
國學院大學
区間成績は、12位、7位、5位、4位、7位、12位、6位、13位、10位、4位
往路4位で復路は不調だったものの(4本柱の一人の中西が不出場)、3~8位争いの中、4位に踏みとどまった。
100%の力は出せなかった中、4位は見事。(4本柱の一人の中西が走っていれば、3位もあったかも)
4本柱の内、中西が卒業するだけなので、今後の躍進が期待。
順天堂大学
区間成績は、6位、12位、7位、15位、2位、17位、3位、3位、16位、1位
3区間ほどブレーキがあり下位に沈みかけたが、快走者がカバーして5位。
3000mSCの日本記録保持者で東京五輪7位入賞の三浦だが、20㎞を超える距離は不向きで、しかもエース区間の2区は気の毒。
彼の今後を考えると、駅伝に参加しても10㎞未満に留めるべきだろう。
主力がかなり卒業するので、来期は苦しいかも。
【総合成績】
優勝 駒沢大 10:47:11
(2年ぶり8回目 総合優勝)
2位 中央大 10:48:53
3位 青山学院大 10:54:25
4位 国学院大 10:55:01
5位 順天堂大 10:55:18
6位 早稲田大 10:55:21
7位 法政大 10:55:28
8位 創価大 10:55:55
9位 城西大 10:58:22
10位 東洋大 10:58:26
==10位以内がシード権==
11位 東京国際大 10:59:58
12位 明治大 11:01:37
13位 帝京大 11:03:29
14位 山梨学院大 11:04:02
15位 東海大 11:06:02
16位 大東文化大 11:06:08
17位 日体大 11:06:32
18位 立教大 11:10:38
19位 国士舘大 11:13:56
20位 専修大 11:19:28
※関東学生連合 11:17:13(オープン参加)
【復路成績】
1位 駒沢大 5:24:01
2位 中央大 5:25:13
3位 法政大 5:26:35
4位 創価大 5:26:40
5位 順天堂大 5:27:37
6位 東洋大 5:27:44
7位 早稲田大 5:27:48
8位 国学院大 5:27:51
9位 青山学院大 5:29:12
10位 城西大 5:29:14
11位 日体大 5:29:59
12位 大東文化大 5:30:07
13位 明治大 5:30:08
14位 山梨学院大 5:30:23
15位 帝京大 5:31:09
16位 立教大 5:31:47
17位 東京国際大 5:32:09
18位 東海大 5:34:22
19位 国士舘大 5:40:40
20位 専修大 5:40:53
※関東学生連合 5:40:21(オープン参加)
【復路 区間賞】
▽6区 伊藤蒼唯(駒沢大) 0:58:22
▽7区 葛西潤(創価大)
杉彩文海(明治大) 1:02:43
▽8区 宗像直輝(法政大)
木本大地(東洋大) 1:04:16
▽9区 岸本大紀(青山学院大) 1:07:27
▽10区 西沢侑真(順天堂大) 1:08:42
東京国際大学のヴィンセントは、3区間での区間記録保持の偉業を達成したが、エースなら2区に出て欲しかった。