英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

Wリーグ2021-22 プレーオフ セミファイナル

2022-04-13 19:11:37 | スポーツ
 実は、この記事を書き始めたら、レギュラーリーグの順位決定について甚だしい疑問を感じ、そちら(「レギュラーシーズンの順位決定は大疑問!」)を書いたら、力尽きてしまいました。同日(4月9日、10日)には、Vリーグのファイナル3やアジア大会の卓球日本代表決定戦もあり、大わらわでした(卓球はネットで後日観ようと思いましたが、新聞のスポーツ欄で、結果をうっかり目にしてしまいました。おかげで、ゆっくり観れそうです)
 そんな訳で、本命記事となるはずのゲーム内容感想については、走り書き、箇条書きになります。(敬称を省略することをお許しください)



 上記の記事でも書いたが、今シーズンは皇后杯とレギュラーシーズンのENEOS×トヨタ自動車戦を観ただけ。
 ENEOSは何とか皇后杯を制したものの、リーグのトヨタ自動車戦は2戦とも完敗を喫していた。昨年度のプレーオフ・ファイナルでもトヨタ自動車に敗れ、12連覇を逃している。
 昨年度はけが人続出の中、という事情もあったので、今年度が勝負と思っていたら、宮澤と中村は富士通に、大沼もシャンソンに移籍してしまっていた。石原は引退(お疲れさまでした)。代わって、ロー ヤシン(新潟アルビレックスより)
 加えて、岡本が膝の前十字靭帯断裂、林は右足首疲労骨折で戦線離脱。
 渡嘉敷、梅沢、宮崎(完調ではないとの情報も)や新加入のローヤシン、若手も育ってきているとはいえ、岡本と林の欠場は痛そうだ。


【ENEOSvs富士通】
(以下は、かなり個人的嗜好が先行していて、申し訳ありません)
 実は、長年、ENEOSファンだったが、この試合を見るに当たって、《ん?、どちらを応援するんだ?》と録画再生をストップしてしまった。
 ファンだった吉田は引退し、宮澤は富士通に移籍、割と好きだった石原と大沼は、それぞれ引退と移籍(富士通へ)。宮澤の次に好きだった岡本は欠場。
 これまでの主力メンバーで出場するのは、渡嘉敷、宮崎、梅沢くらい。渡嘉敷はかなり好きだが、宮崎と梅沢のプレースタイルは好きとは言えない。
 ヘッドコーチも好きではない(笑)。テーブスHCは好き(笑)
 対する富士通は、ファンだった宮澤、町田、篠崎も好きだ。ENEOSの岡本が出場するなら悩んだだろうが、あまり悩まずに、富士通に鞍替えを決定してしまった。


《感想》
・宮澤の守備が良い
・渡嘉敷が目立たない。渡嘉敷が機能しないのは、宮澤の身体の寄せ方が巧く自由にプレーをさせないことが、一つの要因。渡嘉敷にパスを送りにくいのと、ガード・宮崎のパス出しの意識が薄い
・渡嘉敷は完調でないように思えた。その上、プレー中、指を痛めた
潤滑油役の岡本、林の欠場が痛い。オフェンスに関しては、バリエーションが減りオフェンスが単調になった。単独で打開できる岡本がいないのは、劣勢に陥った時は厳しい
・両者の不在により、ディフェンスも緩くなってしまった
・ENEOSの攻めは単独(個人のプレー)、富士通オフェンスはチームオフェンスの意思を感じる
・宮崎は自分のオフェンスが第一選択肢。悪い流れの時、オフェンスを立て直せない(完調でないのかもしれない)
・町田はチームオフェンスが第一
・オコエは視野が狭く、自分が思うプレーに邁進する。空気を読まないプレーだが、臆することのない彼女の長所でもある
・移籍した富士通・中村はポテンシャルの高さを発揮(やや迂闊な部分もある。オコエに似ている)
・富士通の寄りが早く、マークも厳しい
・ENEOSにオフェンスリバウンドを与えず、2次攻撃を許すことも少なかった
・富士通・岡田は、自分が自分がと言う気持ちが強く、ボールを持ちすぎ。オフェンスのリズムが悪くなった
・第2戦、突き放そうとする富士通、食らいつこうとするENEOSのせめぎ合いは見応えがあった
【第1戦・第4Q】
・宮崎の意識・プレーが変わった
・宮崎→(ゴール下へ切り込む)梅澤へのパス(2本)は見事。渡嘉敷へのパスも通るようになった
・エネオスのディフェンスが厳しくなり、富士通が思うようなオフェンスが出来なくなった
・富士通ターンオーバーが増えたところでタイムは良いタイミングだった(第1戦)

第1戦 富士通67-58ENEOS
第2戦 富士通61-53ENEOS



【トヨタ自動車vsシャンソン】
 シャンソンのセミファイナル進出は、正直、驚いた。
 クォーターファイナルのデンソー戦に81-71で勝利。
 スタッツを見ると、デンソーも高田、赤穂姉妹は得点を上げており、稲井のアシストも11でオフェンスが不調と言う訳ではなかった……と思ったら、本川が3点と低調。プレー時間も20分と短い。コンデションが良くなかったのだろうか。2ポイントシュートは6-0、3Pは3ー1だった。
 シャンソンはディヤイ ファトーが21点、吉田16点、千葉14点、小池10点に加え、控えの佐藤が18点と大爆発したようだ。(佐藤はレギュラーシーズンでも平均10得点なので、普段から活躍しているのかもしれない)
 元JX-ENEOSの藤岡がシャンソンで現役復帰。セミファイナルは出場しなかったが、今後の活躍を期待したい。

 トヨタ自動車は強い。ポテンシャルの高い馬瓜姉妹、シラに加え、突破力もありパスもうまいPG・山本、3Pシューターの三好(今季で引退するとのこと)、さらに長岡、河村が控えており、超強力。
 特に、馬瓜ステファーニーの身体能力、センス、精神的強さ……もっとも世界に通用しそうな日本選手ではないだろうか。
 トヨタ自動車に抗することができるのは、デンソーだと思っていたが……
 
《感想》(第2戦のみ)
・シャンソンも序盤で得点を先行し、その後も食らいつく健闘を見せたが、着実に点を重ねていくトヨタに徐々に離されてしまう。常勝時代のENEOSのような強さ。オフェンスリバウンドを取り、二次攻撃。分厚いオフェンスも強みで、結局、ステファーニーにやられてしまうというパターンが多かった(精神的ダメージも大きそう)
・シャンソンはディヤイが奮闘。良い選手だ。小池、野口、千葉も健闘した。吉田が抑えられたのと、大沼の不振が痛かった。

第1戦 トヨタ自動車80-57シャンソン
第2戦 トヨタ自動車83-63シャンソン



【ファイナルの展望】
 トヨタの強さが際立ったセミファイナルだった。ファイナルはトヨタ自動車vs富士通だが、地力はトヨタ自動車が優る。
 ただし、トヨタにも不安要素がある。セミファイナルで、シラが足を痛めた模様。馬瓜エブリンも序盤だけしかコートに立たなかったように思う(第2戦のプレータイムは10分45秒)
 三好は第2戦では14得点だったが、第1戦は無得点と好不調の差が大きい。
 富士通は町田が引っ張り、オコエ、宮澤、中村は爆発力があり、篠崎も突破力(打開力)も期待できる。波に乗れば、大いに勝つチャンスはある。

 
好ゲームを期待したい。
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Wリーグ2021-22 レギュラーシーズンの順位決定は大疑問!

2022-04-10 11:55:50 | スポーツ
Wリーグ2021-22のプレーオフ・セミファイナルが昨日(4月9日)に行われた。
Wリーグファンと言いつつ、今シーズンは皇后杯とレギュラーシーズンのENEOS×トヨタ自動車戦を観ただけで、レギュラーシーズンについてはほとんど状況を把握していなかった。
「ENEOSが対トヨタ自動車戦の2戦とも大敗を喫し、その他も星をいくつか星を落としていた」「昨年の覇者のトヨタ自動車は順調に勝ち星を積み重ねていた」ぐらいだったが、中継のプレーオフトーナメント表では1位ENEOS、2位トヨタ自動車となっていたので、さすがENEOSと思ったが、よく見ると、1位ENEOS・19勝5敗、2位トヨタ自動車・20勝2敗………どういう事?!


真相は…………
①13チームによる2回戦総当たり方式(各チーム24試合)
②新型コロナウイルス感染症の影響により、「富士通vsデンソー」(2試合)、「三菱電機vs山梨QB」(2試合)、「東京羽田vsアイシン」(2試合)、「富士通vsトヨタ自動車」(2試合)戦が中止、不成立試合となった
③「トヨタ自動車vsアイシン」(2試合)は没収試合とのこと(トヨタ自動車20-0アイシンという形で試合が終了したものとされた)

【②の中止と③の没収試合の扱いの違いについての、リーグの説明
 アイシン ウィングスは、先日3月 14 日付のリリースの通り、新型コロナウイルス陽性者が合計 8 名発生、また追加にて選手2名の陽性が確認されております。第 17 週を迎えるにあたり、アイシン ウィングスは上記陽性者 10 名以外の選手8名にて試合に向けて準備を進めておりましたが、選手のコンディション不良等により、チームとして試合実施が困難であると判断し、リーグに出場辞退の申し入れがありました。
 この場合の対応として、W リーグは「JBA2021 バスケットボール競技規則・チームの順位決定方法」に準じ、「没収試合」とし、不戦敗による負けチーム(没収試合になる原因を作ったチーム)が 0 点、不戦勝による勝ちチームが 20 点という形で、試合が終了したものといたします。勝ち点については負けチームは 0 点、勝ちチームは 2 点(2 試合が対象のためトヨタ自動車は合計勝ち点 4)となり
ます。
 本年の W リーグコロナ対策ガイドラインに準じれば、コロナ事情により選手 8 名が揃わない場合は、試合不成立として両チーム勝ち点0 とするルールとしておりますが、本件についてはコロナ事情ではないチームコンディション不良等によるものであり、試合不成立(両チーム勝ち点 0)ではなく、出場辞退に伴う不戦敗として対応した次第です。


リーグの勝敗成績は(上位のみ) 詳細はここ
 トヨタ自動車………20勝2敗
 ENEOS ……………19勝5敗
 デンソー……………18勝4敗
 富士通………………17勝3敗
 トヨタ紡績…………16勝8敗
 三菱電機……………14勝8敗
 シャンソン化粧品…13勝11敗
 日立ハイテク………10勝14敗
であったが、<順位決定方法>
(1)順位は勝ち点により決定する(勝ち:2/負け:1/不成立:0)。
(2)2チーム以上が同じ勝ち点の場合は、下記の順序で順位を決定する。
1.当該チーム間での対戦試合の勝ち点 2.当該チーム間での対戦試合の総得失点差 3.リーグ戦での全試合の総得失点差 4.リーグ戦での全試合の総得点の大きいチーム
により
以下のような順位となった
1位 ENEOS ……………19勝5敗 43点
2位 トヨタ自動車………20勝2敗 42点
3位 デンソー……………18勝4敗 40点
4位 トヨタ紡績…………16勝8敗 40点
5位 富士通………………17勝3敗 37点
6位 シャンソン化粧品…13勝11敗 37点
7位 三菱電機……………14勝8敗 36点
8位 日立ハイテク………10勝14敗 34点


 《20勝2敗のトヨタ自動車が2位で19勝5敗のENEOSが1位》
 《17勝3敗の富士通が16勝8敗のトヨタ紡績(4位)より下位の5位》
 《14勝8敗の三菱電機が13勝11敗シャンソン化粧品(6位)より下位の7位》
と訳の分からない順位になっている!
 明らかにトヨタ自動車はENEOSより好成績、さらに、富士通の17勝3敗も実質的に2位に相当する成績なのに!(ENEOS、デンソー、富士通は勝数負数の差が14で同じ)
 三菱電機とシャンソンの順位逆転もおかしい


★原因は明らか。意味不明な敗戦に勝ち点1を与えたことが、不合理極まる順位を生んだのである。
 試合が成立したのは、チームの徹底した感染対策の結果によるという解釈もでき、その功労として負けても勝ち点1としたのかもしれないが、上記の「富士通vsデンソー」などの4カードの試合不成立が実際どういう状況によるもの(両チームに感染者がでたのか、1チームだけなのか)は分からないが、もし、片方のチームの感染者発生によるモノだったら、もう1チームは少なくとも勝ち点1は損してしまうことになる。

 新型コロナ感染症の配慮は抜きにして、単純に勝利者チームのみ勝ち点2とすべきだと考える。


★「トヨタ自動車vsアイシン」の没収試合の措置も疑問!
 中止(試合不成立)と違い、トヨタには2試合分の2勝(4点)が加えられ、アイシンも2敗(2点)が加算された。
 ”没収試合”という厳しく感じる表現だが、実際は、かなり甘い裁定だ。中止となったチームより没収されたはずのチームの方が勝ち点の扱いが良いのである。
 もし、アイシンの成績がもう少し良くて、この没収試合の2点により8位の日立ハイテクより上位となったら、揉めそうな気がする。

☆さらに、大きな問題点が……
プレーオフは1位と2位は大シードの準決勝からの登場。3位と4位は準々決勝からの登場(セミクォーターファイナルの「5位vs8位」「6位vs7位」の勝者と対戦)となり、レギュラーシーズンの順位による有利さが大きく異なるのである。それ故、レギュラーシーズンの順位決定はより公平なものであるべきだ。
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科捜研の女 最終回2時間スペシャル(マリコ最後の事件〜あの殺人AIが再び!!)

2022-04-08 11:55:26 | ドラマ・映画
一区切りをつけたような最終回(完結したかどうかは、明らかにしていないようだ)
科学捜査ドラマとしてではなく、人間ドラマ『科捜研』の最終回風味としては、まとまっていたように思う。

……が、科学捜査ドラマとしては、謎や捜査が浅く、短絡的なストーリーだった。


いつもと違うマリコ
・ペットボトルから被疑者のDNAが検出されたという事実だけで、犯人と断定するのは早急すぎる
・「私はそのAIは”壊れている”、“ただの不良品”だと判断します」と言い切るのも、冷酷で思いやりに欠け過ぎ

浅い犯行構造
・第1、第2の殺人誘導した第3の殺人を個人的な恨みをカムフラージュする為のものというのは、時折使われるミステリーの手法だが、この犯行の構造自体は批判を受けるものではないし、ミステリーとしては面白いと思う(犯人の心理・心情については後述)
・第1、第2の殺人の実行犯は、被害者に身内を殺されたわけではない。自分に被害が及ぶことを恐れての犯行というのも、動機としては弱すぎる
・アリバイ工作が強引で稚拙
①会議をかなりの時間中断して、再び同じメンバーで再開というのは、他のメンバーにとっては不合理で迷惑
②防犯カメラを回避するため、オフロードバイクで山道を経由して殺害現場に到着したが、夜間の山道走行は困難(せっかくのトリックなので、目を瞑るべきか)
③マリコの挑発的な質問に回答する際、百合の花弁を使用したが、そのことでアリバイ工作が露見し、偽装の証拠となってしまうのは、迂闊すぎ

宮越優真(美村里江)犯罪心理
 ネットを利用して第1、第2の殺人を誘導したが、優真。
 第3の殺人の実行の証拠を掴めたので、殺人犯(第3の犯行の件だけ)として逮捕できたが、第1、第2の殺人を誘導した罪を問うことは難しそう。
 直接手を下さなくても、ネットで誘導しなければ、被害者が命を落とすことはなかったはずで、土門たちはそのことを厳しく責めることもなく、優真も全く罪の意識を持つことはなかった。
 誘導によって殺人が成し遂げられなくとも、フェイク情報で人物の評価を落とす行為は最低。そのことをもっと追及してほしかった。「私はそのAIは”壊れている”、“ただの不良品”だと判断します」と言った時を再現するかのように、マリコに「あなたは人間として不良品よ」と言って欲しかった。



【ストーリー】番組サイトより
 とある池で女性の溺死体が見つかり、榊マリコ(沢口靖子)ら科捜研メンバーが現場に臨場する。被害者は、ある町の前町長で、背中の圧迫痕から誰かに突き飛ばされた可能性があることなどが判明。さらに捜査を進めると、インターネット上には、前町長が推し進めた堤防工事の計画の凍結にまつわる黒いウワサが書き込まれた《フェイクニュース》であふれ、すごい勢いで拡散されていた。実は、数年前にこの町で起こった水害で多数の被害者が出ており、堤防工事が中止にならなければ悲劇は起きなかったと非難されていたのだ。水害が犯行の動機だとしたら、その遺族が犯人の可能性も…!?
 人気コメンテーターでもある社会学者の山神芳彦(久保田悠来)は、この前町長の事件はネット上の《フェイクニュース》によって誘発されたものだとテレビでコメントするが…。
 やがて、マリコはSNSに書き込まれた見覚えのあるハッシュタグから、AI“UMAⅡ(ユマ・ツー)”を操った殺人事件の疑惑が残る研究者・宮越優真(美村里江)を思い出し、土門刑事(内藤剛志)に報告するのだった。
 しばらくすると、ある大学の学長が、学内で転落死する事件が発生。それが、前町長殺害の経緯と類似しており…。事件は連鎖し、さらなる被害者が…!現場から採取されたDNAから前科のある若者・深野拓実(柾木玲弥)が浮上するが…!?

 事件の背後に見え隠れするAI“UMAⅡ”の存在…優真の真の狙いとは…!?やがて、マリコの身に、史上最悪の危機が迫って…!?

脚本:戸田山雅司
監督:森本浩史
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鎌倉殿の13人 第13話「幼なじみの絆」

2022-04-05 16:39:10 | ドラマ・映画
 今話は三谷氏に太田愛氏(『相棒』などの脚本を手掛ける)が乗り移ったかのような脚本だった。(三谷さん、太田さん、変な表現でごめんなさい)
 やけに登場人物に優しさや義が感じられたので、変なことを感じてしまった。


時政……前話で妻・りくや娘・政子ら北条家の気持ちを思いやり、頼朝に激しく異を唱えてしまった。そのことで隠居したが、りくの京都への思いを叶えることをができなくなり、りくに詫びる
りく……京への復帰は叶わず、不本意な田舎暮らしを強いられるが、時政が自分の為に怒ってくれたことに感謝し、新生活に慣れようと努力する。また、政子の為に亀の居所を聞き出す
頼朝……叔父・行家の要求をきっぱりと道理を言い、拒絶。亀の件では自分に非があると謝る。
 しかし……亀のところへ出向き、政子と鉢合わせ。退散するも八重の下へ、「来てしまいましたぁ!」と欲求の捌け口を求めるが、指を噛まれ、「是非もない……鎌倉へ帰ろう」(「それが宜しいかと」と被せる安達もナイス)
………御台所の心得を厳しく説く(単に男に言い寄るだけかと思ったが、まるで別人)
政子……亀の説教を真摯に受け止め、「あのぅ、さしあたって、何を読めばいいでしょうか?」と教えを乞う
上総広常……鎌倉の現状を冷静に分析(武衛・頼朝の弱みと天賦の才も評価)、義時の苦労も労う
源範頼……真面目、優しい。比企夫婦の娘を利用した懐柔を全く気に留めず立ち去る。誰も取り合わない行家にもにも気を遣う。使者に同行する義経を歓迎

木曽義仲……まさに“義”の男
「源氏が一つになり平家を滅ぼすのが望みだ」
「噂とは、流す者に都合よくできている。惑わされてはならぬ」
「北陸に兵を進めたのは、東海道へ向かえば、頼朝殿や甲斐武田にぶつかるからだ」
(平家と通じていない証に人質を差し出せという要求に)
自分を頼ってきた者を追い出すような真似は出来ぬ……(行家の代わりに)息子でいい


義仲と対照的な行家と甲斐の武田信義
信義「義仲は平家に近づこうとしているという噂。いづれ、この鎌倉に攻め入るとか、来ないとか」 義仲が言うように、自分に都合が良い噂を流す。
この信義を義時は「あの方の言葉に誠はありません」と断じる
行家……何の功もないのに褒賞を要求。受け入れられないと今度は義仲に接近。「逃がした魚は大きいぞ、うぉほほほほ…」(「魚が自分で言うか」と義村の突っ込み)

まだまだ未熟な義経……駄々をこねて義時に使者同行の了解を得るが、色香に惑い、朝寝坊

今話のクライマックス  義時の恋、ついに成就!
 節操のなさ、不実な軽薄さが、邪心しか感じさせない頼朝が、結果的にアシスト!
 頼朝の後に、見返りを求めず、ひたすら八重の幸せを願う義時の思いを示され、八重の心が傾く
(「かつて心を通い合わせた相手が、今も思いを引きずっているなんて、殿方の勝手な思い込み」という八重の言葉……私にも心当たりが(笑))
 でも、前半部分はストーカーそのものだった(笑)


木曽に出向く前
「私は好きなのです………八重さんの笑っている姿が」
「いつか、八重さんの笑いながら、“おかえりなさい”と言ってほしい」

頼朝が退散した後
「ここ(江間)に頼朝を招き入れたとしても、私は構いません」
「幼き頃の思いはずっと変わらない。それを大事にしたい。
 振り向かなくても構わない。背を向けたいのなら、それでもいい。私はその背中に尽くす。
 八重さんの後ろ姿が幸せそうなら、私は満足です」


……ついに八重
「小四郎殿、お役目、ご苦労様でございました
 おかえりなさいませ (にっこり)」



コメディ部分も秀逸だった
読経合戦
京から呼んだ祈祷師……「おまえかぁ(文覚)」(うつむく頼朝)
文覚「この文覚にお任せあれぇい」←「声が大きい!」(安達)
そして、文覚と大声合戦!は大爆笑!(一人で大笑いするのは爆笑とは言わないが、こう表現したくなった)

板東武士(御家人)たちの不平文句合唱
「あいつらの話も聞いてやってくれ」(義村)
「わあわあ、がやがや、喧々諤々、まあまあまあ」
《義仲との源氏内での争いに巻き込まれるのは御免》《亀の焼き討ち騒動の件も許せない》と言う。
「儂らは鎌倉殿の為なら何でもするってわけじゃねえんだよ」と繰り返す岡崎に義村が「それは聞いた」と、すかさず突っ込む
そんな中でも「まあまあまあ」「いささか言い過ぎではござらぬか」と取り成す土肥実平…好きだなあ(私のお気に入り)


梶原景時は、三浦館に集まった者の名を控えておく(千葉、土肥、岡崎、三浦親子、和田、畠山、義時)
抜かりないと言うか、マメと言うか……この覚書、意味があるのか?今後、何らかの意味を持ってくるのか?

今回は喜村と安達の突っ込みが冴えていた

    
第1話「大いなる小競り合い」
第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」
第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」
第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」
第8話「いざ、鎌倉」
第9話「決戦前夜」
第10話「根拠なき自信」
第11話「許されざる嘘」
第12話「亀の前事件」

【ストーリー】番組サイトより
政子(小池栄子)が男児を出産し源頼朝(大泉洋)の嫡男誕生に沸く鎌倉であったが、頼朝の浮気が大騒動に発展。激怒した北条時政(坂東彌十郎)は伊豆へと戻り、これを比企家の好機と捉えた能員(佐藤二朗)は源義経(菅田将暉)らに近づく。そんな中、義時(小栗旬)は八重(新垣結衣)のことを一途いちずに思い、鎌倉と江間を往復する日々を送っていた。一方、平家に敗北し再起を図る源行家(杉本哲太)は木曽義仲(青木崇高)を頼り……

脚本:三谷幸喜
演出:吉田照幸
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【歳時メモ】 続・桜状況 北風ビュービューで寒くても開花は進むらしい?

2022-04-02 15:11:11 | 歳時メモ
「歳時メモ」と勝手に銘打っていますが、このカテゴリーの意味は、植物の様子や気候などをメモして、翌年以降に現記事を振り返ると、季節の進み具合が分かりやすいかなと思い、記事にしています。

 昨日(4月1日)は、最高気温11℃、北風平均8m/秒と非常に寒かったが、青空は広がり日差しが溢れていた。
 そのせいか、桜の開花が進み、街は春色が広がってきた。
 寒くても、日が当たった部分は熱量をもらい花が開くのだろうか?

 今日は日野川堤防は通らなかったので分からないが、商工高校桜、中学校桜は2分咲き~3分咲き。吉野瀬川堤防も開き始めた。(昨日は未開花だったように思う)
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【歳時メモ】 桜状況、菜の花も

2022-04-01 16:02:26 | 歳時メモ
「歳時メモ」と勝手に銘打っていますが、このカテゴリーの意味は、植物の様子や気候などをメモして、翌年以降に現記事を振り返ると、季節の進み具合が分かりやすいかなと思い、記事にしています。

 昨日(3月31日)、福井市も桜の開花が発表された(福井市でNHK福井前の桜通りなどはもっと咲いているらしい)
 武生も昨日、街内で咲き始めている樹を見掛けたが、今日になると更に開花を始めた樹をあちこちで見かけた(私が昨日、見なかっただけで、既に咲いていたのかもしれない)
 今日、午前中の各所の開花状況は、日野川堤防(万代橋~帆山橋)では1分咲き未満、日野川堤防(帆山橋~日野大橋)では1分~3分咲き、武生商工高校庭角の桜は2分咲き、中学校正門桜は1分咲き。

 菜の花もあちこちで咲き始めたようだ。
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