英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

よく分からない石橋女流棋士の処遇 その2

2013-09-12 22:38:14 | 将棋
 前回記事…と言っても、記事をアップしたのが8月21日で、その間、20以上の記事を挟んでしまいました。
 「その1」を書いた時には、すぐにでも書くつもりだったのですが、世界陸上、世界柔道、女子バレーなどが勃発(私の感覚です)し、『捜査一課9係』まで乱入(私の感覚です)してきました。
 正直、わたしも「その1」の内容を忘れてしまっているので、前回記事をおさらいして、対局放棄事件からの流れを整理します。

★1月30日 マイナビ女子オープン挑戦者決定トーナメント準決勝里見香奈女流四冠-石橋幸緒女流四段戦、石橋女流が対局放棄(当ブログ記事「残念な対局放棄」
 独立・分裂の末に発足したLPSAと将棋連盟の間には、いろいろ軋轢はあったが、対局放棄に至った直接原因は、渡部愛さんの女流プロ認定問題と、それにより拗れた現在行われている第7期におけるマイナビ社とLPSAとの契約打ち切り問題であったと考えられる。
 対局放棄を受けて将棋連盟は遺憾の意を表明したが、前会長を除いて、過激で性急な行動を好まないという棋風を反映して、表向きには大きな動きは見せなかった(裏でどういうことがあったかは、私には分かりません。何もなかったのかもしれません)。
 棋戦に関しては、決裂したマイナビ女子オープン(第7期)を除いては、LPSA所属棋士も従来通り対局が行われた。(契約が継続している棋戦に関しては従来通り、新規契約についてはLPSAとしてではなく「個人参加」という形だったらしい)

 一方で、世論の逆風を感じたLPSAは
★4月8日付の「日本将棋連盟による女流棋戦からの排除行為について」という声明文を出した
が、その主張は正当性を感じられない稚拙なものだった。(LPSA声明「日本将棋連盟による女流棋戦からの排除行為について」について」(5月17日記事)

 そして、ようやく
「株式会社マイナビ様への謝罪」(6月19日付、LPSAホームページ)を掲示。
 しかし、対局放棄に及んだことの言い訳と最低限の謝罪としか考えられないものだった。この謝罪文はマイナビ社に対するものなので、将棋連盟や将棋ファンに対する謝罪はないのは当然なのだが、LPSAから将棋連盟やファンに向けての発信はなかった。(「LPSA、ようやく謝罪したが……」(6月23日記事))

★7月12日、連盟が「LPSA、渡部愛さんへの対応について」を公表
 特例として渡部さんの女流3級を認め、女流棋士3級の資格を得る条件として現状の研修会C1クラス到達のほか、女流プロ公式戦でアマチュアが規定の成績をおさめた場合にもその資格を認めることを検討していることを表明した。
 また、これに加え、「連盟が2月22日記者会見で発表した『連盟は、石橋幸緒女流四段を、連盟の主催する棋戦における出場者として一切の推薦をしない』の項目に関して、発表通り1年間の処分を継続なお、対局放棄の再発防止策を講じないなど、今回の件に対し、日本女子プロ将棋協会の誠意ある行動が認められない場合、さらなる期間延長をする」と明示した。(前記事「その1」の文をそのまま引用)

 これに呼応してLPSAは、
★7月16日、「ご心配とご迷惑をおかけした皆様へ」(ご報告)を表明
(以下も前記事「その1」を引用します。引用ばかりになりますが、この部分は譲れないのです)
 しかし、表題の「ご報告」とあるように、
「先般来の一連の事態に対し、長きに渡り将棋界を応援して下さっているファンの皆様、多くのご関係の皆様にご心配をお掛け致しておりますことに、心よりお詫び申し上げます」(引用)
 と、謝罪の文はあるものの、渡部愛さん問題の一応の決着と感謝の意、本人のコメント(謝辞)、さらに、今後のLPSAの決意表明が主たるもので、「対局放棄」の謝罪は全くなかった。

 いかなる理由があろうとも(今回の場合、理由の正当性も怪しい)、その行為が誤ったものであるなら、その謝罪と償いはしなければならない。しかし、LPSAは償いどころか謝罪も行わない。
 普通に考えて、棋士にあるまじき「対局放棄」をしたなら、何らかの処分を下すのが真っ当な組織であろう。さらに、対局放棄に続く記者会見や文書表明など名誉棄損とされても仕方がない行為を行ったことに対する「おとしまえ」も付けていない。
 「対局放棄」に関しては、上記の『連盟は、石橋幸緒女流四段を、連盟の主催する棋戦における出場者として一切の推薦をしない』ことで、決着したと考えているのかもしれないが、それでも、「出場停止」という処分を下すのが組織というものだろう。ましてやLPSAは公益社団法人である。
 結局、「今回の一連の騒動に関して、棋士・石橋幸緒も、組織・LPSAも謝罪・粛清するほどの行為は行っておらず、この騒動によって、渡辺愛さんの女流棋士の身分と、今後の女流棋士の待遇改善を勝ち取ったと考えている」と判断せざるを得ない。
【引用終わり】ようやく、復習終了です。

 ところで、LPSAのトップページからいつの間にか「株式会社マイナビ様への謝罪」と「ご心配とご迷惑をおかけした皆様へ」が消えています。よほど、謝るのが嫌いなようです。


 さて、記事タイトルは、(よく分からない)石橋女流棋士の処遇です。何故か「よく分からない」が括弧書きにしていますが……(笑)
 再掲になりますが「連盟が2月22日記者会見で発表した『連盟は、石橋幸緒女流四段を、連盟の主催する棋戦における出場者として一切の推薦をしない』の項目に関して、発表通り1年間の処分を継続なお、対局放棄の再発防止策を講じないなど、今回の件に対し、日本女子プロ将棋協会の誠意ある行動が認められない場合、さらなる期間延長をする」と明示している。
 この「一切の推薦をしない」を発令した2月22日以降も、石橋女流はマイナビ女子オープンを除いて女流最強戦、女流名人位戦、倉敷藤花戦では対局している(女流最強戦も対局している。これは2月22日連盟声明文第4項「2月24日(日)に延期されていた「大和証券杯ネット将棋・女流最強戦2回戦、中村真梨花女流二段対石橋幸緒女流四段」については、予定どおり行う」に即している)。

 実は、「その1」を書いた時点では、上記の通り、石橋女流は棋戦に参加していて、特に女流名人位戦挑戦リーグで4局(0勝4敗)も指していたので(現在は1勝5敗)、石橋女流棋戦不参加に気がつかなかった。
 この記事を書くために改めて調べてみると、他のLPSA所属女流棋士は参加しているが、女流王将戦、女流王座戦、そして、甲斐女流が復位し、新期に入った女流王位戦には石橋女流は不参加であった。
 女流王将戦に関しては、Stanleyさんが「LPSA、ようやく謝罪したが……」のコメントで指摘してくださり、連盟の「女流棋戦のお知らせ」のページまで教えて下さっていたというのに、石橋女流、棋戦不参加を見落としていたとは、何という不覚!
 さらに、石橋女流の棋戦に参加している(女流名人位戦、倉敷藤花)件について、「なぜ、対局を許しているのか?」という主旨のメールを7月末に送っていることも白状しておきます。(このメールへの連盟からの返信はなかった)

 「ルール(仁義)を破った石橋女流の棋戦参加を許すような、誤りを正さない姿勢は良くない」という主旨の記事を書くつもりだった。他の記事にかまけて、「その2」を放置してしまっていたことは、幸いだったかもしれない。
 あの勢いで書いていたら、この事実に気づかず、赤っ恥をかいていただろう。実際、この記事を書き始めた時は、この記事の最後は『ほぼ20日間も引き延ばした「その2」であるが、新たな記事(文章)はごくわずかである。「力尽きて、その2に続く」としたが、根性を出して書き上げるべきだった』で締めるつもりだった。……根性なしで良かった(笑)

 でも、「連盟の主催する棋戦における出場者として一切の推薦をしません」という表現も不正確である。女流棋戦の主催は連盟ではなく、新聞社などのスポンサーなのだから。
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2020年五輪、東京開催決定!について諸々と…

2013-09-11 18:02:44 | スポーツ
2020年五輪の開催地が東京に決定しました。
 震災被災地、原発事故、そして竜巻や豪雨に遭われた方のことを思うと、両手を挙げて喜んでいいのかなと思ってしまう。
 安倍総理は安全性について太鼓判を押したけれど、太鼓判を押すようなことをほとんどしていないし、もちろん押せる状況ではない。なのに、あの発言……≪この人の言うこと、信用していいのかな?≫と疑いを持った人は多いのでは?
 足踏みしている震災復興のピッチがさらに遅くなる、後回しにされる懸念もある。決定直前の記事で、かみしろさんが懸念している猛暑の問題。≪また関東と地方の格差が広まる≫という私の嫉みなど、いろいろ問題・課題はありそうだが、そういう心配事はnanaponさんに任せて、私は今回の件で、もろもろ感じたことを書いていくことにします。

・ロゲ会長の発表のしぐさ、ナインティナインの岡村隆史に似ている
 素っ気ないというか、やる気がないというか、冷静・無感動なロゲ会長。最初の投票で「(2位が)タイブレーク」と言葉少なく述べたものだから、大半の者は「東京落選」と勘違いしてしまった。
 あの池上彰先生でさえ、そう思い、暗い声で「東京は落選しました…」といった解説をしてしまい、真相が判明し「私も変なことを口走ってしまいました」と反省していました。
 最終投票が済んで、実際は開催地が決定しているのも関わらず、会場はセレモニーだ、プレゼンをおさらいしたり、オリンピック賛歌を斉唱したり、引っ張って引っ張って盛り上げを図っていたのに、そそくさと開封するやいなや「トキヨ~」とあっさり発表。
 私は、そのしぐさやポーズ、口調に『めちゃイケ』の「学力テスト」でお馬鹿な答案を披露する岡村を思い出してしまった。
 ちなみに、あのロゲ会長の発表ポーズが「ロゲ会長に東京五輪じゃない発表をさせられるジェネレーター」で遊ばれているようだ。

・「56年ぶり」の謎
 これは私の勘違い。
 「1964年の東京オリンピック以来、56年ぶりの開催」というような表現がされ、≪え?そんなに経っているの?……1964年だから49年しか経っていないじゃん。それにしても、あちこちで間違えているなあ……≫
 自分の思考に少しも疑問を持たない、馬鹿ものでした。2020年を基準に考えなければならなかった……

・クリステルで7票は獲得
 彼女にあのように言われたら、他の都市と決めていたIOC委員の心もグラグラっと揺れたに違いない。
 それと、東京のプロモーションビデオ(DVD)、開催都市としての東京をアピールすると考えると疑問を感じる出来だったが、「五輪をやるぞ!」「五輪は素晴らしい!」という意志が溢れて良かったと思う。5票は増えたと読む。

・今年の流行語大賞は?
・流行語大賞は「今でしょう!」「倍返しだ!」だと思っていたが、「お・も・て・な・し……(合掌)」になるかも。

・やはり、最終プレゼンテーション+ロビー活動で左右されるのは変
 これは、今までにもくどくど書いているが、これを書かないと気が済まないので挙げました。
 過去にも、当選確実と言われたシカゴが落選したのは、オバマ大統領のため、警備がやたら厳しくなり、委員の心証を損ねたからだとも言われているが、どんだけ偉いんだ。
 でも、当時の大統領の余裕綽々ぶりを観ると、私も反感を持った。

・そもそも下馬評って誰が調べるの?
 これって誰が出すの?全然当てにならないじゃん。なぜ、信頼するの?
 
・猪瀬都知事にひとつ質問すると10返ってくる
 質問に答えようとすると、そこに到達するまでの過程を言わないと気が済まないんだろうね。えっ?≪このブログを書いている人に似ている≫……否定はしない。
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『警視庁捜査一課9係 season8』 第9話「殺しのネックレス」

2013-09-10 20:56:15 | ドラマ・映画
 2009年シリーズ(season4)辺りから、変質、劣化してきている『警視庁捜査一課9係』(詳しくは2013年9月6日記事)、今シリーズもその傾向が続き、イモ欽トリオが個々に出演した4話、6話、8話も事件関係者の心情や行動に不可解さを感じるものだった。
 他の話も9係のメンバーの魅力に助けられているだけで、事件の意外性を出すため、設定・心情、行動に無理が生じているストーリーが目立っていた。

 さて、今回取り上げる第9話「殺しのネックレス」は最終回前ということで、盛り上げ感を意識したストーリーとなっており、なんと、
  倫太郎 VS 9係
の構図となっていた。
 と言っても、ありきたりのストーリーで、記事末の「ストーリー」(あらすじ)を読んでいただければ、容易に想像がつくと思いますが、

1 主要人物、もしくは、その近親の者が罠に嵌められ、事件の容疑者に仕立てられる。
 今話では、主人公?浅輪刑事(井ノ原快彦)の上司・加納倫太郎(渡瀬恒彦)の娘・倫子(中越典子)が容疑者に仕立て上げられた。

2 その主要人物が自らの、あるいは近親者の疑いを晴らすため、単独行動を取る
 今話では、倫太郎が娘の無実を証明と娘の命を救うため、単独行動を取る。

3 2の結果、主要人物への疑いが深まり、メンバーは半信半疑になる
 今話では、倫子の容疑が深まり、倫太郎の行動も証拠隠滅を図っているように見えた。

4 クライマックスでは主要人物とメンバーが対峙、対決する。「ああ、やはり、主要人物がトチ狂ったのか」と思わせる展開を見せるが、土壇場でどんでん返しで無事解決。
 この場合、たいがい、実はメンバーも主要人物を信じており、真の解決に向けて動いたいる

 今話の場合も、例にもれず、どんでん返しで無事解決。

「その他の傾向」としては、その話に初めて登場する主要人物の上司や先輩や友人が、主要人物を罠に嵌めた張本人である


 ドラマを盛り上げるため、シリーズ終盤や最終回に用いられるパターン、別に用いるのはいいけれど、あまりにベタなので、驚き、呆れてしまった。
 だいいち、もう8年もこのメンバーでやって来て、信頼感は相当なはずだ。そう言えば、メンバーの交代がない(監察医の早瀬川(原沙知絵)が増えただけ)。周囲の脇役が消滅することはあった。
 上司が黒幕で警察が敵になる、容疑者の近親者として身動きが取れなくなる(拘束される)ということを考慮しての単独行動であったが、9係のメンバーが倫太郎に敵対するとは思えない。それに、真相を見極める目を持っており、真実を追求する心も持っている。
「もっと、信じてやれよ」と言いたい。

 9係のメンバーも煮え切らない演出だった。倫太郎が証拠隠滅などするはずがないと否定し、積極的に捜査に励むのが通常である。視聴者に倫太郎を疑わせるため、それに、クライマックスの大立ち回りを展開するためのお膳立てだったが、不自然極まりない展開だ。
 そして、クライマックス。
 真相に迫るため、犯人邸に乱入する倫太郎、それを阻止するため、倫太郎に飛び掛かる9係メンバー、それを振りほどく倫太郎だが、ついには抑え込まれ手錠を掛けられる。
 万事休す……と思いきや、悪徳上司が掌握していない警官隊が登場。倫太郎と通じていた小宮山志保(羽田美智子)が呼んだのだった。
 結局、9係のメンバーは事件に疑問を感じて、独自に事件を検証していたのだった(浅輪だけは仲間外れ)。

 じゃあ、あの大活劇は何だったの?
 それに、倫太郎に掛けられた手錠の鎖の部分を、鉈(手斧)で断裁するという盛り上げの演出も挿入だが、これも無駄。
 『水戸黄門』のお約束の殺陣シーンと考えればよいのかもしれないが、茶番としか思えなかった。


【ストーリー】番組サイトより
 倫子(中越典子)の前に自分が本当の父親だと名乗る男が現れた。ショックを受ける倫子に男は、近くのカフェで証拠を見せるから、と言って去っていく…。

 その男、風間(有薗芳記)の遺体が発見された。遺体を一目見た倫太郎(渡瀬恒彦)は表情を変えると、近くの短期契約マンションの一室へ。室内は争いがあったように乱れ、窓は開けっぱなしだ。どうやら風間はここから転落したらしい。倫太郎の素早い行動に驚く直樹(井ノ原快彦)に鑑識を呼ぶよう指示した倫太郎は、こっそりと倫子のネックレスを拾い、ポケットにしまいこむ。
 真澄(原沙知絵)の検死により風間は転落死であると断定。目撃者などの情報から女性と争って落ちた可能性が高い。風間は10年前に殺人を犯し、10日前に仮釈放になったばかり。無実を主張して控訴していたが、有罪のショックで一人娘が自殺。直後に控訴を取り下げ、服役していた。
 青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は目撃者の事情聴取、志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)は現場に残された靴の痕から靴屋をあたるが、直樹は単独行動をする倫太郎と連絡がとれず…。
 現場に残された靴の痕から、なんと倫子が浮上した。さらに目撃者の証言により作成された似顔絵も倫子に似ている…。
 直樹は風間が持っていた封書の差出人、沢田(窪塚俊介)を訪ねるが、沢田は風間を「石川」という女性が働く洋菓子店まで送ったという。

 そんななか、倫太郎を除く9係のメンバーが管理官の真山(矢島健一)によって集められた。真山は数々の証拠から倫子を風間殺害の最重要参考人と断定。単独で事件を捜査する倫太郎の行動を、娘を救うための証拠隠滅の可能性があるという。
 捜査の継続を禁じられた9係だが、このまま黙っているわけにはいかない。倫太郎の、倫子の疑いを晴らすため、志保らは倫太郎の行動を追跡、直樹は連絡がとれない倫子を探すのだが…。
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クイズの答えは「イモ欽トリオ」でした

2013-09-09 17:15:13 | ドラマ・映画
遅くなりましたが、先日のクイズの答えです。

 既に、こてくん、koumamaさんから正解のコメントを頂いています。さすがです(どう「さすが」なのかは追及しないように)。
 第4話「昼下がりの銃殺」では寿司屋店主役で西山くん(敢えて「くん付け」、ご容赦ください)が、第6話「127の殺意」ではマンションコンシエルジュ役で山口さん(ここは「さん付け」かな)が、第8話「殺人スタント」では映画監督役で長江くんが出演していました。そう、この御三方は、『欽ドン!良い子悪い子普通の子』のメンバーでした。
 第4話、第6話、第8話という出演分布を考えると、制作サイドの意図を感じます。
 ワルオこと西山くんドラマでは≪老けたなあ≫と感じましたが、『9係』メンバーの羽田美智子さんのオフィシャルブログでも西山さんのことが書かれていて、その記事の写真では年相応でした(若いかも)。
 運動神経抜群で、『太陽に吠えろ!』のDJ刑事役でレギュラー出演。時代劇やサスペンスにも多数出演されています。
 ヨシオこと山口さん「良い子」という設定でしたが、「インチキくさい良い子っぷり」が良い味でした。
 ドラマでは、まじめなマンションコンシエルジュを演じていて、インチキ臭くはなかったです。トリオの中では、一番イメージが変わっていなかったです。サスペンス物の出演の他、バラエティの司会やリポーターも多く務めています。
 フツオこと長江君『欽ドン』では「普通の子」でしたが、実は非凡です。
 ドラマでは、脇役でしたが、味のある演技が光っていました。スノーボードも相当の腕で、五輪選考会に出場したほどで、ドラマ、舞台だけでなく、スノーボードのインストラクターも務め、幅広く活躍しているようです。


 ちなみに、先日の記事で触れた脚本の質の低下ですが、第4話「昼下がりの銃殺」、第8話「殺人スタント」は真部千晶氏が、第6話「127の殺意」は岡崎由紀子氏が担当していますが、奇をてらうあまり、事件関係者の行動に無理があり過ぎるものになっていました。
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『八重の桜』 第36話 「同志の誓い」

2013-09-08 22:56:49 | ドラマ・映画
2つの説得力のない説得
Ⅰ 槇村の「建前・本音、使い分け論」を逆手に取り、聖書を教えることを認めさせる
槇村の「建前・本音、使い分け論」を逆手に取り、聖書を教えることを認めさせたわけだが……
・槇村→八重
 公(学校・生徒)で、「宣教師と結婚するが、自分は絶対にキリスト教の信者にはならない」と宣言することが女紅場で働く条件
 槇村曰く「心の中で何を信じようが、どうでもよい。大事なのは心、そこまでは奪わない。表向きだけ、外面だけ取り繕えばよい」(←要約)
・新島、覚馬→槇村
 表向き(建前)は英語を教えるだけ、実は聖書を読む(学ぶ)という一休さんばりのトンチで「聖書を教えるな」という槇村の条件をクリア

 八重に対する槇村の言葉を逆手に取り、やり込める。槇村も捕らえられた時に東京まで二人が駆け付けてきてくれたことの恩義に免じて、しぶしぶ了承。
 しかし、このふたつ、根本的なことで大きく異なる。
 女紅場の問題の場合、嘘をつくということは信条に反するが、表向きだけ偽れば、心の中では信者になっても構わない。……本音を許している
 聖書の授業の場合、建前は「聖書の授業はしない」で、本音は「聖書の授業をする」。……槇村は本音を許していない。(建前だけ繕うという方法は槇村と一致(逆用)しているが)

「槇村様だって、西洋から学ばなければならないと思っておいでだから、学校を許可してくださったのですよねぇ。……(中略)……この子たちが学ぶことの大切さを槇村様が分からねえはずがありません。
 今ここで聖書を奪えても、学びたいという気持ちまでは奪えねえ。…(以下略)」
 
 西洋から学ぶことと、聖書(キリスト教)を学ぶことを一緒にしている点が釈然としない。宗教と学問は別のように私は思う。

「生徒に西洋の文明を伝えておきながら、それを作り上げたキリスト教の考えだけは伝えないなんて、土台、無理な話だ。
 今は開かれた世、技術も思想もすべて入ってくる。その中から、我々が選び取るのです」(by覚馬)

 八重の言葉よりは説得力があるが、この言葉の前半部分は私にはよくわからない。それに「その中から後半の我々が選び取るのです」と言うのは生徒たちが選び取るのです」というのなら納得できる。

Ⅱ 仮校舎予定地での京都商人への説得
 確かに襄は誠意、熱意を見せたが、実際には商人たちを納得させたのは大垣屋だった。
 キリスト教がどういうモノか分かってもらうのは難しいかもしれないが、(寺院への説得の時もそうだったが)ただ「話を聞いてください」「お願いします」ではなく、キリスト教を理解してもらうようなエピソードが欲しかった。

隆盛の心情
 不遇の武士たちの受け皿になるべく行動する(西南戦争まっしぐら)
 第13話で「幕府は熟しすぎた柿だ(いずれ、すぐに潰れる)」と倒幕に気持ちが傾いた隆盛。「幕府が終わる」=「武士の夜が終わる」と覚悟を決めたはず。(キーとなったのは「征韓論」論争(第33話)のはずだが、その時の説明は不十分だった。
 それが不遇の武士のための「西南戦争」に動く隆盛の心の動きがよく分からない。
 倒幕した自分の行為の責任を取る為か……
 隆盛自身は戦に勝てるとは全く思っていなかったようで
「枯葉が落ちねば、次の花が咲けん。………そいでぇ、よか」
この言葉が、悲しい。

同志社
 新しい日本を創りたいと願う同志が集まる学校だそうだ。

心に残る台詞などなど
・(「愚かな、この会津もんがぁ!」という役人に対して)
 「会津の者は、大人しく恭順しねえのです。お忘れでしたか?」
 おお!、すっきりしたぞ!

・「新島様、グッドニュースです。たった今、女紅場をやめてまいりました。
  これからは、あなたのいく道が私の行く道です。あなたと同じ志を持っていきたいんです」
 こんなことを言われたら、襄でなくとも、ハグしてしまう。
 そのシーンを目撃した女紅場の女性、そっと立ち去る。ナイス!

「あなたの苦しみは私の苦しみです。すべてを打ち明けてください」

・いきなり「びゅーてぃふぉ~どり~めぇいかぁとぅ~み~」と歌い出したのには、びっくりした。
 
 

【ストーリー】番組サイトより
 襄(オダギリジョー)の求婚を受け入れた八重(綾瀬はるか)。しかし槇村(嶋政宏)は、キリスト教徒である襄と婚約した八重を女紅場から解雇しようとする。キリスト教に入信しないことが雇用継続の条件と迫る槇村に、八重は夫の考えを認めて支えていくことを宣言。そして、教え子たちに後ろ髪を引かれながらも八重は女紅場を後にする。
 そのころ、中央政界から離れた西郷(吉川晃司)は、薩摩に戻って学校を開いていた。生徒の大半は、職を失い、日本のありように不満を持つ士族たちで…。
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2020年五輪開催地

2013-09-07 22:04:13 | スポーツ
今回、他の記事はもちろん、コメントレスよりこちらを優先しまうことをお許しください。とにかく、開催地決定までに記事をアップしないと、昼行燈状態になってしまうもので。

 明日早朝、いよいよ2020年五輪開催地が決定する。
 個人的には……そう「スポーツ好き」という本当に個人的な思惑から言うと、時差もないし、情報も詳細に得られるし、運営もそつがない東京に決まってほしい。
 少し引いて考えると、震災後、特に原発事故が、全く終息していない現状、苦しんでいる方々がいる中で、五輪と浮かれていていいのかなという思いもある。
 「いや、そんな時だからこそ五輪をする」という考え方もできるし、五輪の経済効果、誘致に大変な苦労をしてきた方々を思うと、やはり東京に決定して欲しい。

 でも、IOCの投票って変だからなあ。
 そもそもロビー活動が重要って変だ。
 五輪開催を決定する要素に、運営能力や五輪開催の意義などによって決定されるべきなのに、「何卒お願いします」という活動が、決定に入り込む。また、そのことが公然の常識となっているというのは歪すぎる。


 投票方式は、最初の投票で過半数の得票を獲得すれば決定。過半数の得票を得た候補地がない場合は、上位2都市で決選投票となる。
 まあ一般的な投票形式で、異論はない。しかし、この方式は、五輪誘致を目指していた人たちの方針と、本当に重要なこととにズレがあるのではないかと、つい最近、気がついた。
 もちろん、ダントツの支持が得られる場合は、「3都市のうち最も五輪開催にふさわしい都市」という評価が重要視される。
 しかし、3都市が拮抗して、初回投票で過半数を得票する都市がないという可能性が高い。となると,
「3都市で1番目か2番目に評価されること(最も嫌われないこと)」の方が重要なのではないか?
 たとえば、「東京が1番」と評価する委員が4割いて他の2都市を上回っていても、「東京だけは嫌だ」と思っている委員が5割を超えていれば、決選投票で敗れてしまうのだ。
 「東京が優位」という下馬評が流れ、危機感を持った他の2都市が、結託、いや共同戦線を張って、「最初の投票で自都市が3位になった場合、決選投票では東京以外の都市に表を入れるよう」ロビー活動を行っていたということだってあるかもしれない。

 汚染水漏れで、優位が怪しくなった東京だが、泣いても笑っても、あと数時間で結果が出る。笑って帰って来れるような結果が出てほしい。
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クイズです。『警視庁捜査一課9係』 第4話 第6話 第8話 に関して。

2013-09-06 18:44:04 | ドラマ・映画
 9係のメンバーが個性的で、その絡みが面白く、それぞれが別方面から捜査し、集約していく。真相も捻りが利いたものが多かった。
 2009年シリーズから、9係の面々のしがらみに触れないようになった。2008年シーズンまでは、深沢正樹氏の脚本が主体であったが、それ以降はいろんな脚本家が担当するようになった。それが、「しがらみ」が減った理由の一因かもしれない。

 2006年の初回からほとんど毎話見ているが(私は2009年シーズン、2011年シーズンのレビューをしている)、この2009年シーズンから、犯人の動機や行動に不自然さを、ストーリー展開も無理が感じられるようになった。9係のメンバーのキャラの魅力におんぶしているのが現状である。(2009年以降も数は減ったものの深沢氏が脚本を手掛けている回もあり、その回は面白く感じている)
 今シリーズも初話、第2話、第3話は面白くて「おっ!」と思ったが、その後は残念な出来で、今回の記事を書くにあたって調べたら、1話、2話のみ、深沢氏が担当だった。 第3話は徳永富彦氏の脚本。富永氏は出来不出来の差が大きく、私も2009年シーズンの「落雷花嫁」では酷評、「殺意のロザリオ」では絶賛している。
 今シリーズ第9話「殺しのネックレス」(9月04日)も富永氏の脚本だが、これは酷かったので、後日、改めて書きたい。

 で、今回は、そういったこととは別次元の話。
 では、いきなりクイズです。
 今シリーズ
第4話「昼下がりの銃殺」(2013年7月31日)
第6話「127の殺意」(2013年8月14日)
第8話「殺人スタント」(2013年8月28日)、
 この三話の共通項はなんでしょう?


 ノーヒントで分かったら、天才です。と言うか、「あなたは私(英)ですか?」と問いたくなります。
第1ヒント
 4話と6話を見たとき、≪何となく≫と感じ、8話で≪ああ、やっぱり≫と思いました。
 えっ、こんなのヒントにならない?……え~と、「3話で」と言うのがミソで、キーワードは「3」です。

第2ヒント
 懐かしい

第3ヒント
 出演者

第4ヒント
 ここまでのヒントでは、ドラマをご覧になっていない方は、全く分からないと思います。
 なので、ウィキペディアより、ゲスト出演者を引用します。

第4話 「昼下がりの銃殺」
小杉 千佳(青井台警察署警察官) - 大和田美帆
柿沼 摂子(青井台自治会防犯会長) - 藤真利子
岩倉 行雄(青井台地区住人) - 深水三章
三橋 秀美(青井台地区住人) - 山下容莉枝
三橋 栄司(秀美の息子) - 神永圭佑
脇谷 武俊(寿司屋店主) - 西山浩司
千葉 美佐江(青井台地区住人) - 弘中麻紀

第6話 「127の殺意」
小林 克徳(マンションコンシエルジュ) - 山口良一
百武 充(元ファンドマネージャー) - 湯江健幸
百武 十和子(充の妻) - 安座間美優
佐野 実希子(経済部記者) - 野々すみ花
後藤 良二(暴力団構成員) - 木下ほうか
黒吉 岳男(建設会社社長) - 西ノ園達大
桂木 アキコ(家政婦) - 重田千穂子

第8話 「殺人スタント」
武藤 香織(雄二郎の妻) - 遊井亮子
武藤 雄二郎(スタントマン) - 浜田学
影山 圭太(俳優) - 大浦龍宇一
安田 勉(映画スタッフ) - 清水優
奥村 奈保子(葬儀社社員) - 井村空美
佐野 章弘(映画監督) - 長江健次

 どうです?お分かりになりましたか?
 ここで、分からない方は、正解を知ってもピンと来ないかもしれません。

正解は、後日(コメント欄か、別記事)記しますが、たぶん、どなたかが正解をコメントしてくださると思います。
コメント (6)
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昨日(9月4日)、軽くショックを受けたこと3連発

2013-09-05 17:42:53 | 日記
 タイトルは大げさですが、大したことはないです。
 このタイトルを掲げるため、大急ぎで3連発で記事を挙げました。これこれこれです。
 最初の「これ」は、ちょっと恥ずかしいです。
コメント (2)
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世界選手権2014アジア地区最終予選、第1戦チャイニーズタイペイ戦

2013-09-05 17:09:47 | スポーツ
昨日(9月4日)、軽くショックを受けたこと第3弾。
世界選手権2014アジア地区最終予選、第1戦
 いや別に、第1セット、もたついたものの、順当にチャイニーズタイペイにストレート勝ちし、2位まで代表やあと手強いのはタイだけという状況から、ほぼ大丈夫であろうという状況で、「ショック」というわけではない。ショックと言うより、面白くないと言ったほうが妥当である。

 何が面白くないかと言うと……
『女子バレーボール ワールドグランプリ2013 その2「新チームの実力」』(9月4日記事)で、私が評価したした選手が、次々にコートから去っていったこと。

 まず、座安琴希、石田瑞穂は登録メンバーすら入っていない。
 さらに、第1セット途中から、岩坂名奈、江畑幸子、宮下遙がベンチに下がってしまった。
 確かに、ワールドグランプリの疲労からか、動きが重く、ミスも多かったので、妥当と言えば妥当である。
 その後、新鍋理沙、さらに、木村沙織までもベンチに下がった。これも、疲労や新戦力を使うという意味で賛成だ。新リベロの佐藤あり紗もまずまずの働きをしていた。
 しかし、これだけ、ことごとく外されていくと、面白くない。≪わざとか?≫などと、勘ぐってしまう。(そんなことは、あるはずない(笑))その分というか、期待の大竹が気を吐いていたのは嬉しかった。

 木村に代わって入った近江あかりも良い選手だが、先の記事でも書いたが、先々のことを考えると、木村のバックアップとするならば、石田瑞穂、あるいは、石井優希、長岡望悠を使ってほしい。

 ちなみに、眞鍋監督は
「絶対に負けられない4試合、今日の立ち上がりは硬かった。(セットカウント)3-0で勝ってホッとしている。(明日対戦する)ベトナムはミドルブロッカーがいいので、警戒している。サーブで攻めてブロック、ディフェンスで勝負したい。調子のいい選手からコートに入れようと思っている」
と、コメントしている。


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第61期王座戦第1局

2013-09-05 15:47:19 | 将棋
昨日(9月4日)、軽くショックを受けたこと第2弾。
王座戦第1局、羽生三冠、敗れる!

 挑戦者は、挑戦者決定トーナメントで、佐藤九段、森内名人、郷田九段の羽生世代のトップをなぎ倒してきた中村太地六段である。
 初戦を制して、勢いを止めておきたかったが…

 中継サイトでは、ずっと羽生三冠ペースであったように感じたが、
「仕掛けられて面白くない将棋にしてしまった。あんまりいいという場面はなかった」
という主旨の羽生三冠のコメント。
 また、中村六段のコメントは
「ちょっと形勢を損ねたなと思った局面もあったんですけど。終盤はずっと難しい将棋だった」

とあるように、中継の検討陣とは逆の感触だったよう。それだけ難しい将棋だったと言えよう。
 互いに小ミスはあったようだが、大熱戦だった。終盤、先手(中村)玉が安泰で、どうも一手違いにもならないかなという局面から、訳の分からない将棋に持ち込み、こういう展開になれば、最後は羽生三冠の勝ちと思っていたが、中村六段が見事に勝ちきった。



 この△2三角が敗着。
「ここは△1六竜▲3二角成△1四角と粘るチャンスだった。以下▲3三銀不成△3二角▲同銀不成△4二金で、まだ先は長かった」
という局後の感想がある。
 この△2三角に▲2五飛と決め手を指されてしまった。以下△2五同金▲同金と取られそうな金が働いてしまった。
 どうせ角を打つなら、2三ではなく1四から打っておけば▲2五飛はなかったと思うが、どうなのだろう?
 その他、後手は上部に厚いので入玉を狙う指し方もあったように思う。

 第2局(9月18日)が注目される。

 
コメント (4)
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