英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

第61期王座戦第1局

2013-09-05 15:47:19 | 将棋
昨日(9月4日)、軽くショックを受けたこと第2弾。
王座戦第1局、羽生三冠、敗れる!

 挑戦者は、挑戦者決定トーナメントで、佐藤九段、森内名人、郷田九段の羽生世代のトップをなぎ倒してきた中村太地六段である。
 初戦を制して、勢いを止めておきたかったが…

 中継サイトでは、ずっと羽生三冠ペースであったように感じたが、
「仕掛けられて面白くない将棋にしてしまった。あんまりいいという場面はなかった」
という主旨の羽生三冠のコメント。
 また、中村六段のコメントは
「ちょっと形勢を損ねたなと思った局面もあったんですけど。終盤はずっと難しい将棋だった」

とあるように、中継の検討陣とは逆の感触だったよう。それだけ難しい将棋だったと言えよう。
 互いに小ミスはあったようだが、大熱戦だった。終盤、先手(中村)玉が安泰で、どうも一手違いにもならないかなという局面から、訳の分からない将棋に持ち込み、こういう展開になれば、最後は羽生三冠の勝ちと思っていたが、中村六段が見事に勝ちきった。



 この△2三角が敗着。
「ここは△1六竜▲3二角成△1四角と粘るチャンスだった。以下▲3三銀不成△3二角▲同銀不成△4二金で、まだ先は長かった」
という局後の感想がある。
 この△2三角に▲2五飛と決め手を指されてしまった。以下△2五同金▲同金と取られそうな金が働いてしまった。
 どうせ角を打つなら、2三ではなく1四から打っておけば▲2五飛はなかったと思うが、どうなのだろう?
 その他、後手は上部に厚いので入玉を狙う指し方もあったように思う。

 第2局(9月18日)が注目される。

 

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4 コメント

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Unknown (たまも)
2013-09-06 09:31:12
羽生さん後手勝ちだと9割決まった感があっただけに、これでシリーズ互角だと思います。

中村さんが敵陣に打った角銀が遊ぶ気配満々だったのが、泥臭く羽生攻撃陣の根本を刈ったのが印象的でした。
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勢いだけではなさそうです ()
2013-09-06 16:00:37
たまもさん、こんにちは。

>中村さんが敵陣に打った角銀が遊ぶ気配満々だったのが、泥臭く羽生攻撃陣の根本を刈ったのが印象的でした。

 ここら辺りは、私の理解を超えています。銀を投入して桂香を取っても効率が悪く、根こそぎ飛、桂、香を取れればさすがに「先手よし」なのでしょうが、実戦では、9筋を謝り歩切れになり、飛車を展開されてしまいました。
 この辺りでは流石に羽生三冠が良かったようですが、それでも微差という不思議な将棋でした。

 勝率1位になった時、棋聖位の挑戦者になった時は、勢いによるものが大きかった気がしますが、今回は終盤怪しくなってから競り合い逃げ切った勝ち方を考えると、予断を許しません。
返信する
太地六段、強かったです。 (ssay)
2013-09-11 21:47:13
傷口に塩をぬるようなコメント、第二弾です。
いえ、そんなつもりではないのです、本当に。

この将棋、モバイル中継で確認しましたが、
改めて、羽生三冠に勝つということが、どれだけ大変な大事業かを思い知らされたと同時に、
見事勝ち切った、太地六段の強さに感服いたしました。

これは英さんのおっしゃるように、予断を許さないと感じます。
次負けたら、いきなりカド番ですからね。
第2局、ハラハラドキドキの戦いを、高見の見物と参りましょうか(ホント、嫌な奴)。
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第2局は、倍返しだ! ()
2013-09-13 15:40:44
ssayさん、連投、ありがとうございます。と言っても…

>傷口に塩をぬるようなコメント、第二弾です。
>いえ、そんなつもりではないのです、本当に。

狙い撃ちのような気も……(笑)

>改めて、羽生三冠に勝つということが、どれだけ大変な大事業かを思い知らされたと同時に、見事勝ち切った、太地六段の強さに感服いたしました

 ええ、まったく同感です。
 第2局が楽しみです。(これに負けたら、悲壮感丸出しの記事を書いてしまいそうですが)
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