男子決勝 駿台学園-福井工大福井
工大福井は初の決勝進出。福井県勢としては、これまでベスト8が最高で、初のセンターコートとなった準決勝では、鎮西(熊本)を3-0で破っての快挙だった。
アウトサイドヒッターで主将の強打の堤を軸に、対角エースの能美の的確な打ち分け、オポジットの山本のキレのあるスパイクは、攻撃力抜群。ミドルブロッカーの長谷川と吉田のブロックも要所で決まっていた。セッターの丸山も巧みなトス回しで、多彩な攻撃を演出していた。リベロの伊藤も、スーパーレシーブでピンチを救っていた。
準決勝まですべてストレート勝利。《これなら、優勝も》と期待を膨らませた…はずだった。
……しかし、もう一方の準決勝・駿台学園(東京)-昇陽 (大阪)で、駿台学園の絶対的な強さを見せつけられると、そんな期待も吹き飛んでしまった。
《強すぎる駿台学園》
どのくらい強いのかと言うと……私があれこれ言うより、この記事を引用した方が的確↓。 私が楽(ラク)したいだけ(笑)
「マジで高校生のレベルじゃない」日本代表も絶賛…春高バレー連覇・駿台学園が強すぎる理由「僕たちは高校バレーの考え方を変えた」(Yahoo!ニュース)
・春高バレーに先立ち、昨年12月に開催された天皇杯で対戦したウルフドッグス名古屋の日本代表リベロ・小川智大も絶賛する。
「個の力も高いし、組織力もあって、ミスが少ない。マジで高校生のレベルじゃないし、めちゃくちゃレベルが高いです」
・《まるで日本代表のバレーボールのよう》
まず、ボールがコートに落ちない。相手の強打や軟打に対してもブロックで塞ぐべきコースを封じ、ブロックを抜けたボールはアウトサイドヒッターの主将・亀岡聖成(3年)やリベロの谷本悦司(2年)がレシーブで“拾う”のではなく“つなぐ”。上がって終わり、ではなく、攻撃に展開できるボールをつなぎ、多彩な攻撃陣がやみくもに打つだけでなく、状況を見極めて無理に勝負しないほうがいいと判断すれば、リバウンドを取ってから攻撃を展開する。
二段トスの精度や、レシーブの質。細かな一本一本の完成度も高く、まるで男子バレー日本代表を彷彿させる戦いぶりで相手を圧倒した。すべてのチームが「打倒・駿台」を掲げて臨んだ春高バレーで、インターハイに続く二冠を達成するという、まさに“絶対王者”と呼ぶにふさわしい戦いぶりを見せた。(リンク記事の解説)
とにかく、相手のスパイクをきっちりマークし、ワンタッチする。弱まったスパイクを想定コースで待ち構えたレシーバーがセッターにパス(レシーブから攻撃が始まる)。
相手スパイカーがブロックを避けてスパイクを打つと、そのコースも想定していて、レシーブを上げる。相手も全国の強豪なので、駿台の攻撃を拾い、スパイクで返すが、レシーブ~スパイクの精度が高い駿台が、結局、ポイントを上げる……
その上、駿台の強さを後押しするのが、精密なデータ。試合前のデータ分析もさることながら、試合中のプレーも逐一蓄積し、相手チームの攻撃のクセ、守備の穴を突いてくる。
そんな“強すぎる駿台学園バレー”に、工大福井はよく戦った!
何度撥ね返されても、スパイクを打ち続け、ついには、駿台守備を突き破っていた。
第1セットは競り合い、うまくいくとセットを取れたかもしれない。第1セットを先取したとしても、徐々に駿台ペースになってしまう気もするが、超高校級と言っても高校生なので、“もしかしたら”があるかもしれない。
第2セット、第3セットもよく食らいついていったと思う。
しかし、亀岡がいた……
……「何でそこに居るんだ亀岡!」 と実況アナウンサーに叫ばせたプレー
ラリー中、工大福井のオープントスを堤が強打。それを駿台がブロックタッチしたボールが、駿台コートエンドラインの後方に……そこに居た、亀岡が!
……エンドラインから2メートル後方に亀岡がレシーブ態勢で構えていたのだ。
工大福井のリベロが駿台の強打をダイビングレシーブ。それをオープントスでエース・堤に託したのだが、それを駿台コート内後方にいた亀岡が視て、スススッとエンドライン後方2mに移動したのだ!
……漫画(アニメ)のようなシーンだった。
そう、アニメなのだ!
駿台学園は、バレーボール漫画(アニメ)『ハイキュー!!』の強豪チームの白鳥沢と稲荷崎をミックスしたようなチームだ。
上記で引用した記事では
高川学園(国体優勝)のエース・門田凌也が
「もともと僕たちはリバウンドを取るチームじゃなかったけれど、駿台を見本にして、リバウンドを取ってから切り返すようにしました。練習中も『駿台だったらこうしてくる』とよく名前を出していたし、ブロックとレシーブ、守備の連携もお手本にしていました」
ライバルであるだけでなく、同じ高校生からお手本と言われる。しかし、そこから留まることなくアップデートを遂げていった点も、駿台学園の凄みだった。
さらに
主将の亀岡も
「今の高校バレーの勝ち方、考え方を変えたチームだと思っているんです。この春高も自分たちと同じような戦い方をするチームが増えると思っていたんですけど、僕らが第一人者というか、最初に始めたチームだったので、リバウンドの精度や細かいプレーが他のチームと違うと見せつけたかった。それができて本当に嬉しいし、自信になりました」
おそらく、彼の言葉を否定する者はいないだろう。
ただ、『ハイキュー!!』を思い浮かべると、彼ら自身も、『ハイキュー!!』に影響を受け、登場人物、登場チームのハイレベルのプレーを目指した……ような気がする。
工大福井は初の決勝進出。福井県勢としては、これまでベスト8が最高で、初のセンターコートとなった準決勝では、鎮西(熊本)を3-0で破っての快挙だった。
アウトサイドヒッターで主将の強打の堤を軸に、対角エースの能美の的確な打ち分け、オポジットの山本のキレのあるスパイクは、攻撃力抜群。ミドルブロッカーの長谷川と吉田のブロックも要所で決まっていた。セッターの丸山も巧みなトス回しで、多彩な攻撃を演出していた。リベロの伊藤も、スーパーレシーブでピンチを救っていた。
準決勝まですべてストレート勝利。《これなら、優勝も》と期待を膨らませた…はずだった。
……しかし、もう一方の準決勝・駿台学園(東京)-昇陽 (大阪)で、駿台学園の絶対的な強さを見せつけられると、そんな期待も吹き飛んでしまった。
《強すぎる駿台学園》
どのくらい強いのかと言うと……私があれこれ言うより、この記事を引用した方が的確↓。 私が楽(ラク)したいだけ(笑)
「マジで高校生のレベルじゃない」日本代表も絶賛…春高バレー連覇・駿台学園が強すぎる理由「僕たちは高校バレーの考え方を変えた」(Yahoo!ニュース)
・春高バレーに先立ち、昨年12月に開催された天皇杯で対戦したウルフドッグス名古屋の日本代表リベロ・小川智大も絶賛する。
「個の力も高いし、組織力もあって、ミスが少ない。マジで高校生のレベルじゃないし、めちゃくちゃレベルが高いです」
・《まるで日本代表のバレーボールのよう》
まず、ボールがコートに落ちない。相手の強打や軟打に対してもブロックで塞ぐべきコースを封じ、ブロックを抜けたボールはアウトサイドヒッターの主将・亀岡聖成(3年)やリベロの谷本悦司(2年)がレシーブで“拾う”のではなく“つなぐ”。上がって終わり、ではなく、攻撃に展開できるボールをつなぎ、多彩な攻撃陣がやみくもに打つだけでなく、状況を見極めて無理に勝負しないほうがいいと判断すれば、リバウンドを取ってから攻撃を展開する。
二段トスの精度や、レシーブの質。細かな一本一本の完成度も高く、まるで男子バレー日本代表を彷彿させる戦いぶりで相手を圧倒した。すべてのチームが「打倒・駿台」を掲げて臨んだ春高バレーで、インターハイに続く二冠を達成するという、まさに“絶対王者”と呼ぶにふさわしい戦いぶりを見せた。(リンク記事の解説)
とにかく、相手のスパイクをきっちりマークし、ワンタッチする。弱まったスパイクを想定コースで待ち構えたレシーバーがセッターにパス(レシーブから攻撃が始まる)。
相手スパイカーがブロックを避けてスパイクを打つと、そのコースも想定していて、レシーブを上げる。相手も全国の強豪なので、駿台の攻撃を拾い、スパイクで返すが、レシーブ~スパイクの精度が高い駿台が、結局、ポイントを上げる……
その上、駿台の強さを後押しするのが、精密なデータ。試合前のデータ分析もさることながら、試合中のプレーも逐一蓄積し、相手チームの攻撃のクセ、守備の穴を突いてくる。
そんな“強すぎる駿台学園バレー”に、工大福井はよく戦った!
何度撥ね返されても、スパイクを打ち続け、ついには、駿台守備を突き破っていた。
第1セットは競り合い、うまくいくとセットを取れたかもしれない。第1セットを先取したとしても、徐々に駿台ペースになってしまう気もするが、超高校級と言っても高校生なので、“もしかしたら”があるかもしれない。
第2セット、第3セットもよく食らいついていったと思う。
しかし、亀岡がいた……
……「何でそこに居るんだ亀岡!」 と実況アナウンサーに叫ばせたプレー
ラリー中、工大福井のオープントスを堤が強打。それを駿台がブロックタッチしたボールが、駿台コートエンドラインの後方に……そこに居た、亀岡が!
……エンドラインから2メートル後方に亀岡がレシーブ態勢で構えていたのだ。
工大福井のリベロが駿台の強打をダイビングレシーブ。それをオープントスでエース・堤に託したのだが、それを駿台コート内後方にいた亀岡が視て、スススッとエンドライン後方2mに移動したのだ!
……漫画(アニメ)のようなシーンだった。
そう、アニメなのだ!
駿台学園は、バレーボール漫画(アニメ)『ハイキュー!!』の強豪チームの白鳥沢と稲荷崎をミックスしたようなチームだ。
上記で引用した記事では
高川学園(国体優勝)のエース・門田凌也が
「もともと僕たちはリバウンドを取るチームじゃなかったけれど、駿台を見本にして、リバウンドを取ってから切り返すようにしました。練習中も『駿台だったらこうしてくる』とよく名前を出していたし、ブロックとレシーブ、守備の連携もお手本にしていました」
ライバルであるだけでなく、同じ高校生からお手本と言われる。しかし、そこから留まることなくアップデートを遂げていった点も、駿台学園の凄みだった。
さらに
主将の亀岡も
「今の高校バレーの勝ち方、考え方を変えたチームだと思っているんです。この春高も自分たちと同じような戦い方をするチームが増えると思っていたんですけど、僕らが第一人者というか、最初に始めたチームだったので、リバウンドの精度や細かいプレーが他のチームと違うと見せつけたかった。それができて本当に嬉しいし、自信になりました」
おそらく、彼の言葉を否定する者はいないだろう。
ただ、『ハイキュー!!』を思い浮かべると、彼ら自身も、『ハイキュー!!』に影響を受け、登場人物、登場チームのハイレベルのプレーを目指した……ような気がする。
ここにも創作に現実が追いついた(追いつきそうな)
例があるのか・・・・。
大谷選手といい、藤井八冠といい、今の日本サッカー代表といい、・・・・
・・・・””今””の現実があまりにもおかしすぎると
笑ったわたしでした。
>大谷選手といい、藤井八冠といい、今の日本サッカー代表といい、・・・・
そうですね。時代が変わってきました。
創作に現実が追いついた例と言えば……
バスケットボールもそうですね。『スラムダンク』を読んだとき、《高校生がNBAのようなプレーができるはずないよ》というようなことも思いましたが、八村や河村勇揮のウインターカップでのプレーは、『スラムダンク』のようでした。
卓球のスーパーラリーも映画のようですね。