英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2015順位戦C級1組予想

2015-05-27 11:13:38 | 将棋
『週刊将棋』に順位戦予想が書かれていたので、触発されて……
(でも、C級1組だけ。C級1組を選んだ深い理由はありません)

記事によると、各記者が昇級候補を有力順に3位まで名を挙げ、1位5点、2位3点、3位2点としその総点で予想を出している。
 雨宮編集長 1位・中村太地 2位・高崎一生 3位・千葉幸生
 下村 記者 1位・中村太地 2位・千田翔太 3位・斎藤慎太郎
 荒井 記者 1位・千田翔太 2位・阿部健治郎 3位・中村太地
 渡部 記者 1位・中村太地 2位・千田翔太 3位・斎藤慎太郎
棋力だけでなく、現在の調子、順位戦の順位、対戦相手なども考慮して順位を付けている

総合予想……1位・中村太六段 17点、 2位・千田五段 11点、 3位・斎藤六段 4点



 至極、妥当な予想である。
 ただ、中村太六段は、ここ二年連続次点に甘んじている。一昨年は最終戦で菅井五段(当時)に敗れ共倒れ、昨年は最初に連敗して以後8連勝も届かなかった。
 なかなか実力通りいかないのが勝負の世界。10か月に亘る長丁場で調子の変動もあり、低迷期に強敵と当たってしまうこともある。対戦相手の抽選運もある。本当に大丈夫なのか?
 そこで、対戦相手の難易度を考えてみた。

まず、
 本命の中村太六段、千田五段を10点
 記者が候補に挙げた斎藤六段、高崎六段、阿部健五段、千葉六段、記事中に名が挙がった大石六段と佐々木勇五段を8点
 また、私の独断と偏見によって金井五段、真田七段、船江五段、横山五段、村田顕五段を7点、
 片上六段、阪口五段、宮田敦六段を6点とした。
千葉六段は雨宮編集長が「5期連続、ひと桁順位」を評価、同じように毎期上位成績を残す真田七段も7点を付けた(昨期7勝3敗・6番手、2期前7勝3敗・5番手、3期前8勝2敗・3番手(次点)、4期前7勝3敗・4番手、5期前6勝4敗・10番手、6期前6勝4敗・9番手、7期前6勝4敗・10番手、8期前7勝3敗・7番手)
 残りの棋士には5~3点を付けた


 6点以上の点数を付けた棋士それぞれに、今期の対戦棋士の総難易度点を算出してみた。
阪口 五段(今年度順位17位) 46点
斎藤 六段(今年度順位9位) 50点
阿部健五段(今年度順位7位) 52点
高崎 六段(今年度順位8位) 52点
中村太六段(今年度順位2位) 53点
佐々木五段(今年度順位18位) 53点
千葉 六段(今年度順位3位) 54点
真田 七段(今年度順位5位) 54点
片上 六段(今年度順位10位) 54点
大石 六段(今年度順位12位) 54点
金井 五段(今年度順位4位) 57点
船江 五段(今年度順位6位) 58点
千田 五段(今年度順位28位) 59点
宮田敦六段(今年度順位26位) 60点
横山 六段(今年度順位27位) 62点
村田顕五段(今年度順位29位) 63点

 新参加の横山六段、村田顕五段は、順位の低いうえにこの難易度………
 横山六段は、千田、村田、阿部、大石、中村、千葉、
 村田顕五段は、千田、横山、佐々木、阿部、大石、真田と当たっている。

 一昨年、不運だった阪口五段は、昨年も不運だった。斎藤、大石、菅井、佐々木勇、澤田、高崎と当たっている。菅井10点、澤田8点として昨年度の順位戦を計算すると、何と66点! 5勝5敗はなかなかの成績である(本人は不本意かも)。
 その埋め合わせだろうか、難易度6点以上の棋士は千葉(8点)、金井(7点)、片上(6点)だけの46点。ただ、順位が17位と低いので9勝1敗以上の成績が必要。

 もちろん、この点数は難易度、つまり、“勝つのに苦労する度合い”なので、当人が強ければ問題はない。
 また、同じ50点でも、「5点×10人」より、「難易度10点2人と難易度が低い8人」とでは、昇級を目指す棋士にとっては後者の方が大変であろう。


 本命の二人は
中村太六段は、難易度6点以上は金井、佐々木勇、横山だけの53点
千田五段は、横山、村田顕、阿部健、船江、宮田、金井の59点

 編集部3位の
斎藤六段は、高崎、真田、宮田敦、片上の50点

 中村太六段は、実力トップレベル、今期順位2位、難易度点53点と「易」の部類で、大本命と言ってよいだろう。
 千田五段は、実力は折り紙つきだが、順位も28位と低く、難易度も高いので今期は苦しいか?
 斎藤六段は、順位は9位で「上位」と言えないこともないが、競争相手が上に7人もいる状況は「下位」と言っても差し支えない。ただ、組み合わせ的に恵まれているので、9勝1敗、あるいは全勝も望めるので、2番手で推して良いだろう。 
 今期順位や難易度を考慮すると、千葉六段(3位・54点)、真田七段(5位・54点)、阿部健五段(7位・52点)、高崎六段(8位・52点)らも有力だが、3番手には阪口五段を挙げておきたい。


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