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英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

続・女流棋士の濫造 その22 一応終了

2025-05-28 14:57:32 | 将棋
「続・女流棋士の濫造 その1」 「続・女流棋士の濫造 その2」
「続・女流棋士の濫造 その3」 「続・女流棋士の濫造 その4」
「続・女流棋士の濫造 その5」 「続・女流棋士の濫造 その6」
「続・女流棋士の濫造 その7」 「続・女流棋士の濫造 その8」
「その9 暫定・女流棋士ランキング」 「その10 女流名人戦考察」
「その11 倉敷藤花戦考察」 「その12 ある棋譜……」
「その13 ある棋譜……②」 「その14 ある棋譜……③」
「その15 ある棋譜……④」 「その16 2025女流王座戦 一次予選」
「その17 2025女流王座戦 一次予選の結果」 「その18 女流王座 一次予選 大田-今井戦」 
「その19 デジャヴの指し手」 「その20 2025女流王座戦 一次予選③」
「その21 2025女流王座戦 一次予選③の2」

  の続きです。

【将棋世界 2025年3月号 「公式棋戦の動き」より】
 白玲戦D級の紹介記事があり、

 第1図より後手は△7五歩▲同歩△6五桂と仕掛けた。

 いきなりの仕掛けだ。先手陣に隙は無いので、一見、無謀。(”この仕掛けでいいのなら、苦労はしない”…)
 先手は▲7六銀と立つ(あとで▲6六歩から桂を取る算段)。
 先手の角道が開いたので、後手は予定通り△8八角成▲同金と角を交換。先手陣は金が8八に移動し浮き駒となり、角を手持ちの上、△8六歩▲同歩△同飛と暴れられそうな雰囲気にはなった。

 ……が、雰囲気だけで、▲8七金△8一飛に▲8五歩で、後手の飛車は当面、活躍の見込みはない。
 なので、後手は△4二銀と自陣を整えるが、先手に▲6六歩と桂を捕獲されてしまった。

 仕掛けは失敗。仕掛けの失敗自体は残念であるが、偶にある。
 納得がいかないのは、仕掛けてから第4図までは一番普通の手順で、ここまで読むのは“容易い”範疇に入る。
 縁台将棋で、《行け行け、行ってしまえ》という感覚で、ああ、やっぱり駄目だったということはよくある。
 しかし、持ち時間2時間のプロの公式戦でこの進行はない。
 仕掛けの時点で第4図までは、一目読めるはず。そこで、《やっぱり駄目だった》というのは、対局料返上しても足りないくらいだ
(余計なお世話か?)。
 読み抜けや錯覚がないよう仕掛けの時に念を入れるのが、プロである。

 ……さらに、第4図に至ったのなら、

 元気よく跳ねた桂を▲6六歩から取られてしまうのを避けて、△3三角と踏みとどまるところであろう。▲6六角を強要すれば、すぐには桂を取られない。▲6六角には△4二玉など自陣を整えておき▲3三角成△同桂▲6六歩には、▲6六歩△7八角(△4五角)と打てば、乱戦には持ち込めそう(これでも若干後手が不利)。先手も桂取りを急がず、▲6八金(玉)と自陣を整える方が無難。
 また、仕掛けの意志を継ぐのなら、第4図で△7八角と打ち込むのはありかもしれない。
 ▲8八金と引かれると角が詰んでしまうが、△8九角成▲同金△7七桂成と暴れる。これなら桂を跳ねた甲斐があるかも。(後手不利であるが)



 とにかく、相当納得のいかない実戦の進行だった。
 この将棋を観て、《相当負けが込んでいるんだろうなあ》と、最近の成績を見ると、今年度成績は3勝2敗、直近10局は5勝5敗。
 5分も勝っていて(5勝もしているのか)と思ったが、勝ち星を上げた相手は…………

 「濫造」という言葉は、“悪意”、“批判”が入った言葉で、それを見だしに使うのは問題がありそうと思ったが、棋譜を調べると、その言葉に帰着してしまう……

(一応、終)

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