英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『警視庁捜査一課9係 season12』(2017年) 感想 【追記あり】

2017-06-07 17:19:52 | ドラマ・映画
渡瀬恒彦さん(加納倫太郎)の抜けた穴は大きい………

①倫太郎の役回り(……事件の真相に迫るミソの部分に絡み、犯人を追及)も、浅輪(井ノ原快彦)が担うことになり、浅輪がスーパーキャラになってしまった。
②倫太郎が抜けたのでキャラが足りなくなり、黛優之介(竹中直人)を動員。しかし、法医学者で早瀬川真澄(原沙知絵)とかぶってしまう。がそのため、早瀬川は刑事みたいに捜査に加わったり、狙われて意識不明になったりと、とばっちりを受けている。黛の立ち位置も微妙で、冴えない。
③倫太郎親子の絡みが難しくなった為か、石川倫子(中越典子)が再び、パリへ。
 シリーズ当初から、倫太郎との確執や、浅輪との恋愛が不安定で、倫子の職業や職場もふらふら。結局、倫子の花嫁姿を倫太郎が見守ることは叶わなかった。



 小宮山志保(羽田美智子)&村瀬健吾(津田寛治)コンビ、青柳靖(吹越満)&矢沢英明(田口浩正)、倫太郎&浅輪コンビが、それぞれ別角度から捜査し、真相に近づいていくドラマ構造で、そのバランスが絶妙だったが、倫太郎が抜けた為、ドラマが構築しにくくなっている。単に、脚本家が消耗しているだけかもしれない。かなり、強引な犯行設定(動機や人物関係)も目立つ。
 その中でも、第2話が酷かった。
 犯人に嫌疑が掛からないようにするため、被害者・夫のエンジ色のコートを着てプールにうつ伏せで浮かび、それを黛に目撃させて、犯行が大学で行われたように偽装したのだが、いくら習慣でプールが見える位置で鍛錬をするとは言え、そう都合よく目撃するとは限らない。
 そもそも、プールに入るところを観られたら駄目なので、それより前にうつ伏せで浮かんでいなければならない。さらに、運よく、目撃されたとしても、それが確認することは不可能。
 「ぷはー」と顔を上げたところを目撃されるという間抜けなシーンが発生してしまう可能性大。
 さらに、プールの近くで第三者が目撃してしまう可能性も低くはない。
       …………杜撰すぎる。

 被害者のアテモヤへの執着心も異常過ぎ!

 脚本は深沢正樹氏
 土曜ワイド劇場「西村京太郎サスペンス 鉄道捜査官 (16)」で要注意脚本家の候補の仲間入りを果たしたが、今回、“候補”が取れ、要注意脚本家に昇格!

 本日の最終話は、要注意脚本家の真部千晶氏。果たして……(【追記・その2】へ)


【追記】
 第8話……浅輪は次の公衆電話BOXに急行しなければならないのに、犯人や小宮山らと話し込んでいたのは、変。

【追記・その2…最終話の感想】
 真部千晶氏にしては、普通だった(最終話としては、普通過ぎ)
 「死んだ後も、苦しめ」という気持ちはわかる。志保が詫びたように、殺人者の凶悪な長峰(稲荷卓央)を逮捕できず野放しにした警察が悪いよね。
 ビルの所有者・正川(不破万作)が犯人だったというのは、『9係』らしい落としどころ。でも、≪スプリンクラーを作動させ、水浸しにして、長峰を追い出そうとした≫というのは、どうなのだろう?他に良いや方法があっただろう。それに、室外から火をつけたら、ビルそのものが燃えてしまうだろう。

 警視総監(里見浩太朗)に呼び出された9係だったが、倫太郎が不在でも、何も相談されることがなかったことに対し、「寂しかったぜ」(笑)
 結局、倫太郎の現況には触れられなかった……
 一応、ふらふら娘・倫子は浅輪の下へ。
 倫太郎かららしい電話を浅輪が受け、笑顔に。………ここで、『完』の文字を出してほしかった。

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