ええと、記事タイトルでは「残念な」と控えめな表現ですが、本当はもっと辛辣な表現を使いたかった内容です。このドラマについては、oliveさんが私の心を代弁したような記事「どこが奇跡だったん?~SPドラマ「事件救命医~IMATの奇跡~」感想~」を書いてくださっています。
今回は、oliveさんの了解を得て、記事の冒頭部分を引用させていただきます。(あ、決して楽しようとしたわけではなく、見事に私の感想と一致していたものでしたので……)
【以下引用】=============================
稀に見る!?救いのないドラマだったーーーー!!
事件現場で負傷した命の一刻も早い救命活動を目的とした
医療派遣チームIMATの活躍を描くが謳い文句だったんでない?
サブタイトルにもある、IMATの奇跡は何だったん?
異色の医療ドラマ×刑事ドラマ。
25年前の爆破事件で父親を失った医者と刑事。
医者のIMATチームに所属するのが玉木宏で、
刑事でSIT隊員に所属するのが田中圭。
そんな二人がタッグを組んで犯人逮捕に奔走する話なのかと思いきや・・・
(途中まではそうだった)
なのにーーーーーー!!
後味が悪すぎっ!
爆破し過ぎっ!
===================================【引用 終わり】
書いてもoliveさんの記事内容とダブってしまいそうなので、
この後の文章も引用して、「本当にそうだよね」でもいいと思いましたが……
Ⅰ.出血、多過ぎ!
IMAT(事件救命医)が題材なので、緊急事態(大怪我や急病)が起こらないと、活躍させにくいというのは理解できるが、訓練時に大動脈が破裂して心タンポナーデ(血液などが心臓と心臓を覆う膜の間に溜まり、それによって心臓が圧迫される状態)になった患者が出たり、救急隊員(渡辺哲)が撃たれ大出血(瀕死の重傷)、人質となった妊婦が胎盤早期剥離による出血のうえ救急車内での出産、偵察隊員が撃たれ心タンポナーデ状態に、銀行内での爆発、さらに街での2回の爆破と死傷者続出。(最初の爆破による被害者(犯人も含む)が運ばれてきたが、これは救命病院なのでカウントしません)
Ⅱ.渡辺哲、見せ場作り過ぎ
銃撃を受け吹っ飛んだ老救命隊員(渡辺哲)。
危険だからと、近づけない。渡辺哲は自力で這い出す。いったん力尽きたが、再び匍匐前進。力尽きたときはてっきり死亡したと思ったが、すごい根性である。でも、傷口は広がるだろうし、無駄に体力を消耗するだけのように思う。
普通、あの状況なら、救出に向かうと思うが、逆に実際に向かおうとしたIMAT隊員・日向(玉木宏)は制止されてしまった。
入り口付近ならともかく、這い出した位置なら犯人もわざわざ撃たないと思う。2度目に這い出して、相当銀行から離れてようやく救出。救出されても、患者情報を報告する救急隊員の鏡のような行動。名優・渡辺哲さんを立てすぎ!
Ⅲ.統一性のない犯人の行動
あらかじめSIT隊員の顔を写真に撮り、逃走時に人質に自分たちと同じ格好をさせ、自分たちとの区別をつかないようにさせるなど、用意周到でち密な犯人であるが、主犯以外の二人はやたらビビりで、救命隊員とSIT隊員に発砲。主犯も仲間を選ぶべきだろう。
主犯も妊婦を解放させる温情を見せるが、爆弾で無差別大量殺人を3度も行う。
Ⅳ.バレバレの影浦(田中圭)のIMAT退院成りすまし
医学知識ほとんどゼロなのに、よく成り済まそうとしたものだ。医療行為が何もできず医者でないことがバレバレ。結果として、この潜入が後の逮捕時に役立つが、もともと日向を守るための行為だったが、却って危険な目に合わせることとなるのは、少し考えたらわかるはず。指揮官の荒井健三(高橋克典)も浅慮だ。
ばれそうになったところで、負傷したSIT隊員の容体が急変。運よく(運悪く)心タンポナーデ状態に。犯人は影浦に処置を強いるが、ドラマ冒頭の経験(見ていただけだが)が役立ち、無事成功。
って、見ただけで、ドラマ冒頭で日向が緊張で腰を抜かした処置をできるものなのか?ある意味奇跡だ!タイトル副題の軌跡とは、このことか?
Ⅴ.無謀な人質救出・犯人確保作戦
人質に犯人と同じ格好をさせる目くらまし作戦。人質が多数いる中、犯人を判別しにくい状況で、便りは影浦の判別だけ。しかも、目出し帽から見えた犯人の眼だけが判別材料。危険すぎる。
Ⅵ.なぜか躊躇する影浦
最後の3人目だけ、なぜか撃つのを躊躇う。犯人は起爆装置を持っていたので、迷う余地はなかったはずだ。躊躇した理由を明らかにしてほしい。荒井は「命の重さを感じたのか?」と問いただしたが、命の重みを感じたのなら撃つべきだ。
結局撃てず、仲間の隊員が撃つ。見事命中したのはよかったが、喜んでいる間に、起爆ボタンを押されてしまう。
Ⅶ.爆破させすぎ
少女の母親より犯人を優先させるという重体度によるトリアージをさせるという目的のほかに、街中での爆弾の爆発を見せることで、過去のトラウマを呼び起こさせたかったのだろうか?
2度の町中爆発というのはやりすぎだろう。そもそも、あれだけ死傷者を出してしまったら、警察の大失敗だろう。ドラマでは全く問題になっていなかったが。
あの状況なら、即死させなければならなかった。
Ⅷ.やたら鋭い心理分析官・紗弓(水野美紀)
株価操作という犯人の真の狙いに気付くとは只者ではない。単なる科捜研の心理分析官とは思えない。
日向が「警察にもこんな美人がいたんだ」と茶化したら、ごみ箱を抱えて……それで殴るのかと思った。何しろ、『空飛ぶ広報室』女を捨てた自衛官役を観ていたから。
そして、最も許せなかったのは
日向の心理テストの結果が「非常に危険レベル」、日向の父が爆破犯の容疑者、今回の主犯の処置で通常とは逆の手順で行った。そして、爆発後のシーンで過去のトラウマにとらわれていた日向の様子と、日向の灰色さを十分に押し出して終了。
2時間ずっと見ていて、あのグレーでモヤモヤした結末は許せない。タイトルの『事件救命医~IMATの奇跡~』って、まったく的外れのものとなっていた。
突っ込みどころが多すぎたうえ、この結末。2時間に利子をつけて返してほしい。
【ストーリー】番組サイトより
事件現場医療派遣チーム<IMAT>が、バスジャックを想定した合同訓練を警視庁の特殊犯捜査係<SIT>とともに行っていた。IMAT救命医の日向晶(玉木宏)は、救護訓練をおこなうが、慣れない現場でもたつき気味だ。対照的に、訓練を完璧に終えたSIT隊員の影浦琢磨(田中圭)は、IMATの存在が足手まといになるのではとのいらだちを、上司の荒井健三(高橋克典)にぶつける。ともすれば攻撃的になりがちな琢磨を、IMATは人質のみならず、自分たち警察官が負傷した時にも対処してくれる存在だと、なだめる荒井。しかし、現場での人命の中には犯人も含まれているということに、琢磨は納得がいかない。
と、突然、SIT隊員のひとりが痙攣を起こし昏倒!IMATの美山ゆかり(貫地谷しほり)らは、その状況から脳血管障害と診断するが、晶だけは大動脈疾患を疑い、急きょ、手術室でも難しい、心嚢(しんのう)から溜まった血液を抜き取る処置を断行。訓練時とは見違えるような素早さで見事、救命に成功する。
数日後、爆破事件が発生する。警察の捜査によって、爆破犯は複数で、爆弾はほかにもあると判明。必死の捜査が続く中、犯行グループは銀行人質立てこもり事件を起こす。その直後に負傷者が発生し、晶たちIMATに出動要請が下される!
今回は、oliveさんの了解を得て、記事の冒頭部分を引用させていただきます。(あ、決して楽しようとしたわけではなく、見事に私の感想と一致していたものでしたので……)
【以下引用】=============================
稀に見る!?救いのないドラマだったーーーー!!
事件現場で負傷した命の一刻も早い救命活動を目的とした
医療派遣チームIMATの活躍を描くが謳い文句だったんでない?
サブタイトルにもある、IMATの奇跡は何だったん?
異色の医療ドラマ×刑事ドラマ。
25年前の爆破事件で父親を失った医者と刑事。
医者のIMATチームに所属するのが玉木宏で、
刑事でSIT隊員に所属するのが田中圭。
そんな二人がタッグを組んで犯人逮捕に奔走する話なのかと思いきや・・・
(途中まではそうだった)
なのにーーーーーー!!
後味が悪すぎっ!
爆破し過ぎっ!
===================================【引用 終わり】
書いてもoliveさんの記事内容とダブってしまいそうなので、
この後の文章も引用して、「本当にそうだよね」でもいいと思いましたが……
Ⅰ.出血、多過ぎ!
IMAT(事件救命医)が題材なので、緊急事態(大怪我や急病)が起こらないと、活躍させにくいというのは理解できるが、訓練時に大動脈が破裂して心タンポナーデ(血液などが心臓と心臓を覆う膜の間に溜まり、それによって心臓が圧迫される状態)になった患者が出たり、救急隊員(渡辺哲)が撃たれ大出血(瀕死の重傷)、人質となった妊婦が胎盤早期剥離による出血のうえ救急車内での出産、偵察隊員が撃たれ心タンポナーデ状態に、銀行内での爆発、さらに街での2回の爆破と死傷者続出。(最初の爆破による被害者(犯人も含む)が運ばれてきたが、これは救命病院なのでカウントしません)
Ⅱ.渡辺哲、見せ場作り過ぎ
銃撃を受け吹っ飛んだ老救命隊員(渡辺哲)。
危険だからと、近づけない。渡辺哲は自力で這い出す。いったん力尽きたが、再び匍匐前進。力尽きたときはてっきり死亡したと思ったが、すごい根性である。でも、傷口は広がるだろうし、無駄に体力を消耗するだけのように思う。
普通、あの状況なら、救出に向かうと思うが、逆に実際に向かおうとしたIMAT隊員・日向(玉木宏)は制止されてしまった。
入り口付近ならともかく、這い出した位置なら犯人もわざわざ撃たないと思う。2度目に這い出して、相当銀行から離れてようやく救出。救出されても、患者情報を報告する救急隊員の鏡のような行動。名優・渡辺哲さんを立てすぎ!
Ⅲ.統一性のない犯人の行動
あらかじめSIT隊員の顔を写真に撮り、逃走時に人質に自分たちと同じ格好をさせ、自分たちとの区別をつかないようにさせるなど、用意周到でち密な犯人であるが、主犯以外の二人はやたらビビりで、救命隊員とSIT隊員に発砲。主犯も仲間を選ぶべきだろう。
主犯も妊婦を解放させる温情を見せるが、爆弾で無差別大量殺人を3度も行う。
Ⅳ.バレバレの影浦(田中圭)のIMAT退院成りすまし
医学知識ほとんどゼロなのに、よく成り済まそうとしたものだ。医療行為が何もできず医者でないことがバレバレ。結果として、この潜入が後の逮捕時に役立つが、もともと日向を守るための行為だったが、却って危険な目に合わせることとなるのは、少し考えたらわかるはず。指揮官の荒井健三(高橋克典)も浅慮だ。
ばれそうになったところで、負傷したSIT隊員の容体が急変。運よく(運悪く)心タンポナーデ状態に。犯人は影浦に処置を強いるが、ドラマ冒頭の経験(見ていただけだが)が役立ち、無事成功。
って、見ただけで、ドラマ冒頭で日向が緊張で腰を抜かした処置をできるものなのか?ある意味奇跡だ!タイトル副題の軌跡とは、このことか?
Ⅴ.無謀な人質救出・犯人確保作戦
人質に犯人と同じ格好をさせる目くらまし作戦。人質が多数いる中、犯人を判別しにくい状況で、便りは影浦の判別だけ。しかも、目出し帽から見えた犯人の眼だけが判別材料。危険すぎる。
Ⅵ.なぜか躊躇する影浦
最後の3人目だけ、なぜか撃つのを躊躇う。犯人は起爆装置を持っていたので、迷う余地はなかったはずだ。躊躇した理由を明らかにしてほしい。荒井は「命の重さを感じたのか?」と問いただしたが、命の重みを感じたのなら撃つべきだ。
結局撃てず、仲間の隊員が撃つ。見事命中したのはよかったが、喜んでいる間に、起爆ボタンを押されてしまう。
Ⅶ.爆破させすぎ
少女の母親より犯人を優先させるという重体度によるトリアージをさせるという目的のほかに、街中での爆弾の爆発を見せることで、過去のトラウマを呼び起こさせたかったのだろうか?
2度の町中爆発というのはやりすぎだろう。そもそも、あれだけ死傷者を出してしまったら、警察の大失敗だろう。ドラマでは全く問題になっていなかったが。
あの状況なら、即死させなければならなかった。
Ⅷ.やたら鋭い心理分析官・紗弓(水野美紀)
株価操作という犯人の真の狙いに気付くとは只者ではない。単なる科捜研の心理分析官とは思えない。
日向が「警察にもこんな美人がいたんだ」と茶化したら、ごみ箱を抱えて……それで殴るのかと思った。何しろ、『空飛ぶ広報室』女を捨てた自衛官役を観ていたから。
そして、最も許せなかったのは
日向の心理テストの結果が「非常に危険レベル」、日向の父が爆破犯の容疑者、今回の主犯の処置で通常とは逆の手順で行った。そして、爆発後のシーンで過去のトラウマにとらわれていた日向の様子と、日向の灰色さを十分に押し出して終了。
2時間ずっと見ていて、あのグレーでモヤモヤした結末は許せない。タイトルの『事件救命医~IMATの奇跡~』って、まったく的外れのものとなっていた。
突っ込みどころが多すぎたうえ、この結末。2時間に利子をつけて返してほしい。
【ストーリー】番組サイトより
事件現場医療派遣チーム<IMAT>が、バスジャックを想定した合同訓練を警視庁の特殊犯捜査係<SIT>とともに行っていた。IMAT救命医の日向晶(玉木宏)は、救護訓練をおこなうが、慣れない現場でもたつき気味だ。対照的に、訓練を完璧に終えたSIT隊員の影浦琢磨(田中圭)は、IMATの存在が足手まといになるのではとのいらだちを、上司の荒井健三(高橋克典)にぶつける。ともすれば攻撃的になりがちな琢磨を、IMATは人質のみならず、自分たち警察官が負傷した時にも対処してくれる存在だと、なだめる荒井。しかし、現場での人命の中には犯人も含まれているということに、琢磨は納得がいかない。
と、突然、SIT隊員のひとりが痙攣を起こし昏倒!IMATの美山ゆかり(貫地谷しほり)らは、その状況から脳血管障害と診断するが、晶だけは大動脈疾患を疑い、急きょ、手術室でも難しい、心嚢(しんのう)から溜まった血液を抜き取る処置を断行。訓練時とは見違えるような素早さで見事、救命に成功する。
数日後、爆破事件が発生する。警察の捜査によって、爆破犯は複数で、爆弾はほかにもあると判明。必死の捜査が続く中、犯行グループは銀行人質立てこもり事件を起こす。その直後に負傷者が発生し、晶たちIMATに出動要請が下される!
そして入り口で倒れていた隊員だが、助けにいくぞな普通。
あの状況で躊躇するとしたら犯人が明確な拒否(近づいたら人質を害す)をしているか、敵方のスナイパーが近寄った人間を次々血祭りに上げようと虎視眈々と狙っている時くらいです。その場合は敵スナイパーを処理するまでは負傷者を見捨てる以外ないのですが、そんなことを危惧する状況では全くないでしょう。
心タンポナーデの処置は心臓を覆う膜を注射針で刺し、かつ心臓に到達する前で止める必要があるので、経験値が充分であれば可能(通常は画像を見ながらやる)ですが、リスクがかなりあります。素人があの助言だけで成功したのは真に奇跡ですね。
特殊隊員ぼーっとしすぎなのでは。
そいつが犯人だと指摘されたのに犯人に人質にとられるまでぼんやり立ち尽くしているというのは、何処かの自警団の隊員か訓練上がりの新兵ですか?
まとめると、
派手なシーンを見せることに懸命なあまり、色々な考証をなおざりにしてしまったなあ、と。
渡辺哲さんの匍匐前進のシーン、心タンポナーデの処置のシーン、ボーとしていたSIT隊員の失態など、かみしろさんのおっしゃる通り、「派手なシーンを見せることに懸命なあまり、色々な考証をなおざりにしてしまったなあ」というのが、的を射ていますね。
その上、主人公のグレーさを演出し、続編まで視野に入れることまで欲張ったため、冒頭の爆破の目的が意味不明になってしまいました。
もしかすると、父親が言い残したかった言葉がカギで、今後、父親は犯人ではなかったことが明らかになる展開を考えているのかもしれません。
しかし、IMATをテーマにしたことが意味がなくなってしまい、視聴後の半端でないモヤモヤ感など、最悪のドラマでした。
>ドクターDX... への返信
無茶苦茶残念なドラマだった感触だけ残っていますが、細かいことはほとんど覚えていません。
>アルゴリズム革命における理論駆動型とデータ駆動型の分断を予見して、包摂力ある理論展開の萌芽が材料物理数学再武装には見られますね。
表現が難しくて、私には理解できません。
せっかくコメントくださったのに、申し訳ありません。