(「その1」、「その2」、「その3」、「その4」、「その5」、「その6」、「その7」、「その8」、「その9」、「その10」、「その11」、「その12」、「その13」、「その14」、「その15」、「その16」、「その17」、「その18」)
(もう閉幕してから、50日近くも経っているのに……
でも、書いてしまわないと、落ち着いて他の記事が書けないんです)
“ベストゲーム”と題しているのに、何試合も挙げるのはおかしい気はしますが……
バスケットボール 女子決勝戦 アメリカーフランス戦
バスケットボールは女子決勝も米仏の対決となった。
第1Q、両チームとも厳しいディフェンスで簡単にシュートまで持っていけない。アメリカはポテンシャルも高く経験も豊富(全員が五輪か世界選手権の金メダル保持者)だが、フランスも技術や運動ポテンシャルも身長も引けを取らない。ダブルチームを仕掛けなくても1対1で守れる。アメリカにとっても、こういうチームと対戦するのはあまりない。(フランスにも同様なことが言える)
そういう状態のうえ、ディフェンスが厳しいので、そのディフェンスをかいくぐってシュートに持っていく時点で目いっぱいの状態となり、シュートの確率が悪かった。フランスは相手プレーヤーをファールしないと止められないことが多いのが気になったが、フランスのチェックが厳しいためかアメリカはターンオーバーが目立った。6分以上経過して、アメリカ6-5フランスとロースコア。
それでも、アメリカはフリースローで得点を重ね(7点)、さらに終盤に投入したグライナー(203cm)の4得点で、第1Qはアメリカ15-9フランスのアメリカが6点リードして終えた。
第2Q、アメリカは最初2点取ったものの、オフェンスが雑でパスミスなどターンオーバーを連発。シュートまで行っても単独オフェンスが多く、点が入らない。
フランスもシュートやパスのミスは多いが、パスをしつこく繋いだり、オフェンスリバウンドを頑張ったりと、チームオフェンスの意識が見られた。ロースコアペースは変わらないが、残り約7分で、アメリカ17-16フランスとほぼ追いつた。
この後、一進一退が続いたが、残り2分47秒で、フランスが24秒オーバータイム寸前、ハーフライン付近でパスを受けたマリヌ・フォートゥーが苦し紛れに放ったシュートがネットに沈み、23-23の同点に。会場は大盛り上がり。
この後、フランスが2点追加して、アメリカ23-25フランスで前半終了かと思われたが、終了間際、ナフィーサ・コリアーがリバウンドボールをねじ込むブザービーターで、25-25の同点に持ち込んだ。
アメリカは第1Q終盤活躍したグライナーが第2Qも引き続きコートに入ったが、アメリカオフェンスが単独プレーが多く、グライナーは機能せず、約3分間でベンチに下がった。(ディフェンスでもフランスのスピードに対応できないこともあった)
第3Qに入っても。アメリカは1対1オフェンス志向のプレーが目立ち、ターンオーバーを繰り返す。一方のフランスはチームオフェンスを意識、シュートセレクトもよく、3Pシュート2本を含む得点で、第3Qに入っての2分40秒弱で10ー0と走り、アメリカ25-35フランスと10点のリードを奪う。
ここで、アメリカも反省。チームオフェンスを意識し、プラムが3Pシュートを決めるなど2点差に詰め寄る。フランスにとって不運だったのは、速攻のドリブルシュートに行ったマリーヌ・ジョアネスが相手ディフェンダーのチェックしに行った腕が、顔面に当たり(腕かサポーターが目に入ったのかもしれない:ノーファール)、一時プレー不能状態に陥り、3Pシュートを打つプラムが完全オープンになってしまったこと。これでアメリカ33-35フランス(第3Q残り5:33)
この後、アメリカ35-40フランスとリードを広げるが(残り4:46)、アメリカはエースのウィルソンがブロックショット、リバウンドなど攻守に活躍し、アメリカ43-40フランスと逆転(残り1:36)。第3Qはアメリカ45-43フランスのアメリカ2点リードで終了。
第4Q。
最初の1分30秒は、互いに動きが硬く、ターンオーバーやシュートミスが続く。
ゲームが動いたのは、マリエム・バディアヌの柔らかいタッチのジャンプシュート。アメリカ45-45フランス。
この後、互いにファールを貰ってのフリースローを2本ずつ決めて、アメリカ47-47フランス(残り7:46)
この次のアメリカのオフェンスは、トラベリングのターンオーバー。少し前のオフェンスでもパスの出しどころがなくて困っていた。アメリカが苦しんでいる。
これに対しフランスは、コーナーで完全フリーとなったアヤイが3Pシュート。惜しくもリングに弾かれたが、完全にフランスペースだ。しかし、ここで悪い流れを押しとどめたのが、エースのウィルソン。相手のマークがついた状態でパスを受けたが、ドリブル後フェードアウトのジャンプシュートを決める。アメリカ49-47フランス(残り6:39)
フランスもアヤイがファールを貰い、フリースローを2本とも決めアメリカ49-49フランス(残り6:18)
アメリカのシュートが外れた後、ゴール下でパスを受けたマリエム・バディアヌがシュートをねじ込み、アメリカ49-51フランス(残り5:30)、逆転!
ここで、アメリカはウイルソンがリングにアタック(ドライブシュート)。ファールを貰いフリースロー2本を決め、アメリカ51-51フランス(残り5:15)
今度は、残り5:04でマリヌ・フォトゥクスがファールを貰いフリースローを2本決め、再びリード(アメリカ51-53フランス)
残り4:35、コパーが相手ディフェンダーの身体にぶつかりながらシュート。外れたが、ファールを貰い、フリースロー2点。アメリカ53-53フランス、同点。
さらに、相手オフェンスを凌いだ後、コパーがドライブシュート!アメリカ55-53フランス、アメリカ逆転!
すると、ウイリアムズがリングに直進ドライブシュートを返し、アメリカ55-55フランス、同点!(残り4:00)
残り3:45、ファールを受けたスチュアートがフリースロー1本決め(1本外す)、アメリカ56-55フランス。
残り3:24、フランスの3Pシュートが外れ、リバウンドがアウト・オブ・バウンド。アメリカ選手が最後に触れたように見えて、フランスベンチもビデオ判定を求めるジェスチャーをしたが、なぜかそのまま続行。
残り3:09、ウィルソンのジャンプシュートが撥ねて、ボード最頂部に当たった後、リングに吸い込まれるというラッキー。アメリカ58-55フランス。アメリカ、3点リード。
フランスのオフェンス。オフェンスリバウンドを取り、3Pシュートを放つも外れ、アメリカ・スチュアートがリバウンドを取るが、フランスが駆け寄りボールを掴む。執念のジャンプボールシチュエーションでフランスボールに。
スローインの際のポジション争いで、4ファールだったヤングがプッシングのファールを取られ、ファールアウト(退場)。残り2:34。
これ、リプレイで見ると、気の毒。ヤングの背後にいたフランス選手に押されて、前へ弾き飛ばされたヤングが、フランスのウイリアムズにぶつかってしまったのだ。このパターン、残り5:04のファールの時もそうだった。
ウイリアムズがフリースローを2本決め、アメリカ58-57フランス(残2:34)
残り2:19、アメリカ、プラムがリングにドライブ。ファールを貰い、2本とも沈める(アメリカ60-57フランス)。
《シュートに持ち込んでファールを貰い、フリースローで得点する》というのが、第4Q中盤からのアメリカの戦術か。これに対し、解説の矢野氏は、「チームオフェンスで気持ちよく得点をした方が、士気が上がる」と批判的だったが、難しいところだ。《ファールをもらいフリースロー》というのは確実性の高い戦術である。うまくいけば3点プレーになる。
お互い、オフェンスを失敗し、フランス・ウイリアムズがロングシュート(2点)を決める。アメリカ60-59フランス(残1:32)。1点差!
残り1:19、コパーがスクリーンプレーを利用しドライブシュートをねじ込み、アメリカ62-59フランス(残1:19)
残り55秒、ウイリアムズの放った3Pシュートはエアボール。3点リードのアメリカがボール保持で残り55秒。フランスは苦しくなった。
アメリカのオフェンス、エースのウィルソンにボールを託し、1対1を仕掛ける。しかし、ここで、まさかのトラベリング。マークしたマリエム・バディアヌがうまく体を寄せて、ドライブコースをなくしたのだ。
残り、41秒。これで、わからなくなった。
フランスのオフェンス。アメリカの厳しいディフェンスでオフェンスが膠着。24秒オーバータイム目前で苦し紛れにシュートを放つがシュートブロックされてしまう。ここで、フランスはファールゲームでる。チャンスを待つしかない。残り17秒、時間を消費したうえ、点差を詰められず、攻撃権はアメリカ……厳しい状況だ。
アメリカ、ウイルソン、フリースローを1本決め(1本外す)、アメリカ63-59フランス(残17秒)
残り13.5秒でマリーヌ・ジョアネスがファールを受け、フリースロー2本決め、アメリカ63-61フランス(残13.5秒)
フランス、ファールゲームに出る。プラムが2本ともフリースローを決め、アメリカ65-61フランス(残11.5秒)
フランスのオフェンス。エンドラインからのスローインなので、ボールを受けたウイリアムズがフロントコートに持ち込むまで3秒ほどかかってしまう。さらに、ウイリアムズが3Pライン1.5m手前までドリブルで持ち込み、すぐさま3Pシュート!。これが決まり、アメリカ65-64フランス(残4.9秒)。あきらめない。
アメリカ、スローインに急いでファール。残り、3.8秒。
コパーがフリースローを2本とも決め、アメリカ67-64フランス(残り3.8秒)
フランス、自陣でスローインを受けたジョアネスが相手陣に駆け込むウイリアムズにパス(残り2.9秒)。ウイリアムズは3Pライン手前で軽くジャンプ(残り2.0秒)して、パスを手にしつつシュート態勢を整えつつ着地(残り1.6秒)。着地するや否やジャンプシュート(残り1.3秒)。
………ボールはボードに当たり、バウンドしてリングに吸い込まれた(残り0.1秒)
しかし、……しかし、無情にもウイリアムズの足は3Pラインを踏み越えていた!
アメリカ67-66フランス。
1点、届かなかった………
両エースが凄かった
アメリカ
ウィルソン……21得点 13リバウンド(OR 5 DR 8) 1スティール 4ブロックショット
コパーもいい活躍をした 12得点 5リバウンド(OR 1 DR 4) 2アシスト 2スティール
プラム…12得点 4アシスト
スチュアート…8得点 4アシスト 3リバウンド(OR 1 DR 2) 2スティール
アヤイ……9得点 2アシスト 1スティール
コリア―…7得点 11リバウンド(OR 5 DR 6)
ウィルソンは攻守に大活躍
フランス
ウィリアムズ……19得点 7リバウンド(OR 6 DR 1) 2アシスト 3スティール
アヤイ…9得点 4アシスト 2リバウンド(OR 1 DR 1) 2アシスト 1スティール
ジョアンヌ…9得点
バディアヌ…8得点 6リバウンド(OR 2 DR 4) 3アシスト 2スティール
コリア―…7得点 11リバウンド(OR 5 DR 6)
ウィリアムズの第4Q終盤は感動モノだった。
厳しい場面でのジャンプシュート、オフェンスリバウンド。ファールゲームの為、しっかりファールする……最後の2本のロングシュートは素晴らしかった
”ベストゲーム”として5ゲーム、ご紹介したが、“一番”を挙げるとしたら、間違いなくこのゲームだ。
(もう閉幕してから、50日近くも経っているのに……
でも、書いてしまわないと、落ち着いて他の記事が書けないんです)
“ベストゲーム”と題しているのに、何試合も挙げるのはおかしい気はしますが……
バスケットボール 女子決勝戦 アメリカーフランス戦
バスケットボールは女子決勝も米仏の対決となった。
第1Q、両チームとも厳しいディフェンスで簡単にシュートまで持っていけない。アメリカはポテンシャルも高く経験も豊富(全員が五輪か世界選手権の金メダル保持者)だが、フランスも技術や運動ポテンシャルも身長も引けを取らない。ダブルチームを仕掛けなくても1対1で守れる。アメリカにとっても、こういうチームと対戦するのはあまりない。(フランスにも同様なことが言える)
そういう状態のうえ、ディフェンスが厳しいので、そのディフェンスをかいくぐってシュートに持っていく時点で目いっぱいの状態となり、シュートの確率が悪かった。フランスは相手プレーヤーをファールしないと止められないことが多いのが気になったが、フランスのチェックが厳しいためかアメリカはターンオーバーが目立った。6分以上経過して、アメリカ6-5フランスとロースコア。
それでも、アメリカはフリースローで得点を重ね(7点)、さらに終盤に投入したグライナー(203cm)の4得点で、第1Qはアメリカ15-9フランスのアメリカが6点リードして終えた。
第2Q、アメリカは最初2点取ったものの、オフェンスが雑でパスミスなどターンオーバーを連発。シュートまで行っても単独オフェンスが多く、点が入らない。
フランスもシュートやパスのミスは多いが、パスをしつこく繋いだり、オフェンスリバウンドを頑張ったりと、チームオフェンスの意識が見られた。ロースコアペースは変わらないが、残り約7分で、アメリカ17-16フランスとほぼ追いつた。
この後、一進一退が続いたが、残り2分47秒で、フランスが24秒オーバータイム寸前、ハーフライン付近でパスを受けたマリヌ・フォートゥーが苦し紛れに放ったシュートがネットに沈み、23-23の同点に。会場は大盛り上がり。
この後、フランスが2点追加して、アメリカ23-25フランスで前半終了かと思われたが、終了間際、ナフィーサ・コリアーがリバウンドボールをねじ込むブザービーターで、25-25の同点に持ち込んだ。
アメリカは第1Q終盤活躍したグライナーが第2Qも引き続きコートに入ったが、アメリカオフェンスが単独プレーが多く、グライナーは機能せず、約3分間でベンチに下がった。(ディフェンスでもフランスのスピードに対応できないこともあった)
第3Qに入っても。アメリカは1対1オフェンス志向のプレーが目立ち、ターンオーバーを繰り返す。一方のフランスはチームオフェンスを意識、シュートセレクトもよく、3Pシュート2本を含む得点で、第3Qに入っての2分40秒弱で10ー0と走り、アメリカ25-35フランスと10点のリードを奪う。
ここで、アメリカも反省。チームオフェンスを意識し、プラムが3Pシュートを決めるなど2点差に詰め寄る。フランスにとって不運だったのは、速攻のドリブルシュートに行ったマリーヌ・ジョアネスが相手ディフェンダーのチェックしに行った腕が、顔面に当たり(腕かサポーターが目に入ったのかもしれない:ノーファール)、一時プレー不能状態に陥り、3Pシュートを打つプラムが完全オープンになってしまったこと。これでアメリカ33-35フランス(第3Q残り5:33)
この後、アメリカ35-40フランスとリードを広げるが(残り4:46)、アメリカはエースのウィルソンがブロックショット、リバウンドなど攻守に活躍し、アメリカ43-40フランスと逆転(残り1:36)。第3Qはアメリカ45-43フランスのアメリカ2点リードで終了。
第4Q。
最初の1分30秒は、互いに動きが硬く、ターンオーバーやシュートミスが続く。
ゲームが動いたのは、マリエム・バディアヌの柔らかいタッチのジャンプシュート。アメリカ45-45フランス。
この後、互いにファールを貰ってのフリースローを2本ずつ決めて、アメリカ47-47フランス(残り7:46)
この次のアメリカのオフェンスは、トラベリングのターンオーバー。少し前のオフェンスでもパスの出しどころがなくて困っていた。アメリカが苦しんでいる。
これに対しフランスは、コーナーで完全フリーとなったアヤイが3Pシュート。惜しくもリングに弾かれたが、完全にフランスペースだ。しかし、ここで悪い流れを押しとどめたのが、エースのウィルソン。相手のマークがついた状態でパスを受けたが、ドリブル後フェードアウトのジャンプシュートを決める。アメリカ49-47フランス(残り6:39)
フランスもアヤイがファールを貰い、フリースローを2本とも決めアメリカ49-49フランス(残り6:18)
アメリカのシュートが外れた後、ゴール下でパスを受けたマリエム・バディアヌがシュートをねじ込み、アメリカ49-51フランス(残り5:30)、逆転!
ここで、アメリカはウイルソンがリングにアタック(ドライブシュート)。ファールを貰いフリースロー2本を決め、アメリカ51-51フランス(残り5:15)
今度は、残り5:04でマリヌ・フォトゥクスがファールを貰いフリースローを2本決め、再びリード(アメリカ51-53フランス)
残り4:35、コパーが相手ディフェンダーの身体にぶつかりながらシュート。外れたが、ファールを貰い、フリースロー2点。アメリカ53-53フランス、同点。
さらに、相手オフェンスを凌いだ後、コパーがドライブシュート!アメリカ55-53フランス、アメリカ逆転!
すると、ウイリアムズがリングに直進ドライブシュートを返し、アメリカ55-55フランス、同点!(残り4:00)
残り3:45、ファールを受けたスチュアートがフリースロー1本決め(1本外す)、アメリカ56-55フランス。
残り3:24、フランスの3Pシュートが外れ、リバウンドがアウト・オブ・バウンド。アメリカ選手が最後に触れたように見えて、フランスベンチもビデオ判定を求めるジェスチャーをしたが、なぜかそのまま続行。
残り3:09、ウィルソンのジャンプシュートが撥ねて、ボード最頂部に当たった後、リングに吸い込まれるというラッキー。アメリカ58-55フランス。アメリカ、3点リード。
フランスのオフェンス。オフェンスリバウンドを取り、3Pシュートを放つも外れ、アメリカ・スチュアートがリバウンドを取るが、フランスが駆け寄りボールを掴む。執念のジャンプボールシチュエーションでフランスボールに。
スローインの際のポジション争いで、4ファールだったヤングがプッシングのファールを取られ、ファールアウト(退場)。残り2:34。
これ、リプレイで見ると、気の毒。ヤングの背後にいたフランス選手に押されて、前へ弾き飛ばされたヤングが、フランスのウイリアムズにぶつかってしまったのだ。このパターン、残り5:04のファールの時もそうだった。
ウイリアムズがフリースローを2本決め、アメリカ58-57フランス(残2:34)
残り2:19、アメリカ、プラムがリングにドライブ。ファールを貰い、2本とも沈める(アメリカ60-57フランス)。
《シュートに持ち込んでファールを貰い、フリースローで得点する》というのが、第4Q中盤からのアメリカの戦術か。これに対し、解説の矢野氏は、「チームオフェンスで気持ちよく得点をした方が、士気が上がる」と批判的だったが、難しいところだ。《ファールをもらいフリースロー》というのは確実性の高い戦術である。うまくいけば3点プレーになる。
お互い、オフェンスを失敗し、フランス・ウイリアムズがロングシュート(2点)を決める。アメリカ60-59フランス(残1:32)。1点差!
残り1:19、コパーがスクリーンプレーを利用しドライブシュートをねじ込み、アメリカ62-59フランス(残1:19)
残り55秒、ウイリアムズの放った3Pシュートはエアボール。3点リードのアメリカがボール保持で残り55秒。フランスは苦しくなった。
アメリカのオフェンス、エースのウィルソンにボールを託し、1対1を仕掛ける。しかし、ここで、まさかのトラベリング。マークしたマリエム・バディアヌがうまく体を寄せて、ドライブコースをなくしたのだ。
残り、41秒。これで、わからなくなった。
フランスのオフェンス。アメリカの厳しいディフェンスでオフェンスが膠着。24秒オーバータイム目前で苦し紛れにシュートを放つがシュートブロックされてしまう。ここで、フランスはファールゲームでる。チャンスを待つしかない。残り17秒、時間を消費したうえ、点差を詰められず、攻撃権はアメリカ……厳しい状況だ。
アメリカ、ウイルソン、フリースローを1本決め(1本外す)、アメリカ63-59フランス(残17秒)
残り13.5秒でマリーヌ・ジョアネスがファールを受け、フリースロー2本決め、アメリカ63-61フランス(残13.5秒)
フランス、ファールゲームに出る。プラムが2本ともフリースローを決め、アメリカ65-61フランス(残11.5秒)
フランスのオフェンス。エンドラインからのスローインなので、ボールを受けたウイリアムズがフロントコートに持ち込むまで3秒ほどかかってしまう。さらに、ウイリアムズが3Pライン1.5m手前までドリブルで持ち込み、すぐさま3Pシュート!。これが決まり、アメリカ65-64フランス(残4.9秒)。あきらめない。
アメリカ、スローインに急いでファール。残り、3.8秒。
コパーがフリースローを2本とも決め、アメリカ67-64フランス(残り3.8秒)
フランス、自陣でスローインを受けたジョアネスが相手陣に駆け込むウイリアムズにパス(残り2.9秒)。ウイリアムズは3Pライン手前で軽くジャンプ(残り2.0秒)して、パスを手にしつつシュート態勢を整えつつ着地(残り1.6秒)。着地するや否やジャンプシュート(残り1.3秒)。
………ボールはボードに当たり、バウンドしてリングに吸い込まれた(残り0.1秒)
しかし、……しかし、無情にもウイリアムズの足は3Pラインを踏み越えていた!
アメリカ67-66フランス。
1点、届かなかった………
両エースが凄かった
アメリカ
ウィルソン……21得点 13リバウンド(OR 5 DR 8) 1スティール 4ブロックショット
コパーもいい活躍をした 12得点 5リバウンド(OR 1 DR 4) 2アシスト 2スティール
プラム…12得点 4アシスト
スチュアート…8得点 4アシスト 3リバウンド(OR 1 DR 2) 2スティール
アヤイ……9得点 2アシスト 1スティール
コリア―…7得点 11リバウンド(OR 5 DR 6)
ウィルソンは攻守に大活躍
フランス
ウィリアムズ……19得点 7リバウンド(OR 6 DR 1) 2アシスト 3スティール
アヤイ…9得点 4アシスト 2リバウンド(OR 1 DR 1) 2アシスト 1スティール
ジョアンヌ…9得点
バディアヌ…8得点 6リバウンド(OR 2 DR 4) 3アシスト 2スティール
コリア―…7得点 11リバウンド(OR 5 DR 6)
ウィリアムズの第4Q終盤は感動モノだった。
厳しい場面でのジャンプシュート、オフェンスリバウンド。ファールゲームの為、しっかりファールする……最後の2本のロングシュートは素晴らしかった
”ベストゲーム”として5ゲーム、ご紹介したが、“一番”を挙げるとしたら、間違いなくこのゲームだ。