(
「その1」、
「その2」、
「その3」、
「その4」、
「その5」、
「その6」、
「その7」、
「その8」、
「その9」、
「その10」、
「その11」、
「その12」、
「その13」、
「その14」、
「その15」)
ようやく、バレーボール男女、バスケットボール男女の主要試合を観ることができた。
男子バスケの準決勝のアメリカーセルビア戦と女子バレーボールの準決勝のアメリカーブラジル戦を観られなかったのが残念。(中継に気づかずに録画しそこなったのか、中継そのものがなかったのか?)
バレーボール 女子準々決勝 イタリアーセルビア戦
この試合が準々決勝なのかぁ……前に述べたが、現システムの弊害だな。以前の2グループの1位×4位、2位×3位……システムだったら、起こりにくいカードだ。
セルビアは東京五輪(2021年)銅メダル、世界選手権は2018年、2022年と連破。大エースの
ボシュコビッチを擁する強豪チーム。
イタリアは東京五輪6位、世界選手権は2018年準優勝、2022年3位。権威のあったころのワールドカップでは、2007年、2011年と連破しており、強豪国としての歴史も古い。五輪でメダルなしというのは意外。こちらも大エースの
エゴヌが存在。
第1セットは、中盤過ぎからセルビアのペースで、セルビア16-11イタリア、セルビア19ー15イタリアとなった辺りでは、セルビアがこのセットをモノにすると思ったが、ここからエゴヌがスパイクで2連続得点。さらに、ボシュコビッチがスパイクミス、続いてブシャがサーブレシーブミスをして、19-19。ここからは一進一退の攻防だったが、セルビア22-21イタリアからコートに入ったアントロポワがスパイクで3得点を上げる。セルビアもボシュコビッチがスパイクで2得点を上げるが、最後にスパイクミスでセルビア24-26イタリアで、イタリアがセットを奪った。
結局、この第1セットが勝負の分かれ目となり、第2セットをイタリア25ー20セルビア、第3セットもイタリア25ー20セルビアで、3-0でイタリアの勝利となった。
イタリアはエースのエゴヌやシッラを中心に得点を上げ、堅い守備でセルビアを圧倒した。それにしても、他国ならスーパーエース級の202cmのアントロポワがベンチにいるとは……。
セルビアがメダルを獲れないとは!……
バレーボール 男子決勝 フランスーセルビア戦
セルビアは五輪では1976年の金メダルがあるものの、直近は5連続5位(準々決勝敗退)と悔しい結果が続いている。一方、世界選手権では2014年、2016年と連覇、2020年も準優勝。世界のトップを争う強豪である。
フランスは東京五輪の金メダルチーム。ヌガペトを中心に巧者ぞろい。(もちろん、巧さだけでなくパワーも充分)
前回王者で試合巧者をポーランドが持ち前の攻撃力で破壊できるかが焦点。
第1、第2セットも、中盤までは拮抗していたが、セット終盤で要所要所でフランスが上回り抜け出し、フランスが25-19、25-20で2セット連取。
ヌガペトのアクロバット的スパイクや強力スパイク、剛球サーブ、相手の球筋を読んだかのようなレシーブ。セッターのブリザールは巧みなトス回しのうえ、相手エースのスパイクを連続でシャットアウト。パトリは打てば決まるかのような絶好調ぶり。フランスは強かった。
ポーランドも強打で応酬するも、好レシーブや強力ブロックに跳ね返され、どんどん窮地に追い込まれていくが、レオンが渾身のスパイクで対抗、互角の展開。
しかし、またしても、フランスが《このスパイクを拾うの?》《これを止めるの?(ブロックするの?》と、ポーランド(レオン)をねじ伏せる。
ただし、ポーランドもただでは負けない。19-24とマッチポイントを取られ、絶体絶命。ここでサイドアウトを取り(20-24)、サーブはレオン。ミスをしたらゲームセットという場面で、全力の剛球サーブ。フランス守備陣を乱し、3連続ポイント、23-24!
この時のサーブは、129km/h、130km/h、127km/h!(ヌガペトのサーブでも約115km/h)
あと1点……しかし、ここでサーブミス……力尽きた。
この試合、フランスの好プレーが目立ったが、それよりも、レシーブや繋ぎのプレーの精密さが凄かった。この差が、勝負を分けたように思う。