英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

パリ五輪雑感 その6 続?インタビュー

2024-08-05 17:49:35 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」

「その5 このインタビューは酷い!」の続編と言う訳ではなく、たまたま、目についたので……でも、柔道やバスケなども書きたいことがあるのに、優先させたと言えなくもないです。

 男子走り幅跳びで、予選落ちした橋岡優輝選手。
 東京五輪で6位入賞を果たしたが、全く満足していない表情が記憶に残っている。その後、その上を行くために、助走の改良など様々な努力重ねてきたが、実らなかった……
 解説の高平氏によると、入賞するだけの力はあったが、それではメダルには届かないと、その技術を捨て……捨てるというのは言い過ぎだが、かなりの改造を行ったようだ。

……400mの元日本記録保持者(長年破られなかった)の高野進氏はストライドを1cm伸ばすのに改良を重ねた。
 200mの日本記録保持者の末續慎吾も、究極の走りを目指し、“忍者走り”に行きついた……そんなことを思い出した。

 そんな苦労が、たった3回の跳躍で露と消えてしまった。
 放心状態、空しさが浮き出る表情……そういう気持ちを抑え隠す気も起きない橋岡選手の表情だった。
 そういう状況を知ったうえで、以下のインタビューを読んでもらおうと思った。

 おそらく、インタビュアーも橋岡選手の努力などは知っていて、気を遣っていたと思われる(「その5」で登場した女性インタビュアーとは別のインタビュアー)



「予選を突破することはできませんでした。今、どんな思いが浮かんでいますか?」
「ぐちゃぐちゃです」(“他に言葉はないです”というような表情で、首を縦に振る)
「1回目がファールになった後、様々な調整なども行ったと思いますけれども、今日の3回の跳躍は、どう振り返りますか?」
「まあ、この後、コーチとしっかり振り返って、次に繋げられればと思うので、まあ、今は…はい……よくわかんないです」
世界のトップを目指してギリギリまで、助走、跳躍、改良を続けたと思いますけれども、このパリに向けた挑戦の日々というのは、振り返ると如何でしょうか?
「あとで、振り返りたいと思います」(“もう質問はいいでしょう”と言いたげな表情)
「お疲れさまでした」
「ありがとうございました」(と言葉を発しながら、退場)

 このインタビューだけを聞くと、《なんて投げやりな礼を欠いた受け答えなのだろう》と思ってしまう。
 橋岡選手の気持ちを思うと、笑ってはいけないが、あまりに率直な言葉・態度だったので笑ってしまった。

 インタビュアーには悪気はなく、と言うより、気を遣っていたように思われるが、橋岡選手にしてみれば、《どうして、そんなことを訊くの?》と思ってしまう質問だった。
 聞くまでもなく、語ってもらうまでもなく、表情から《虚しさ、喪失感、失意》が痛いほど伝わってくる。
 3回の跳躍を振り返っても、パリ五輪に於いては何の救いにもならない。
 「このパリに向けた挑戦の日々というのは、振り返ると如何でしょうか?」←現在、一番振り返りたくない日々であろう


 他に書きたい雑感があるのですが、この項目は続きそうです。
予告(覚え書き)……「改めて」「思い(想い)」「どのように繋げていきますか?」

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