英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

警視庁・捜査一課長 season3 第8話

2018-06-01 23:10:05 | ドラマ・映画
第3話まで観て、離脱したはずですが、第5話を除いて視聴しています。
“怖いもの見たさ”でしょうか。

実際、“ミステリーとしては見捨てり~”と言いたくなる内容で、コントや笑劇場の娯楽番組として楽しもうと思っていましたが……
あまりの出来なので、“要注意脚本家”用の備忘録として記しておきます。



①礼香(佐藤乃莉)が晴れの表彰式の場で彩音(新山千春)にキレて、台無しにしたのは有り得ない。子どもじゃあるまいし。
②“ここだけの話”が多すぎ。内緒話の設定が頻発するのはもちろん、「ここだけの話」という台詞が20回近く?発せられたのは、もはや新喜劇。
③特に、昨年の最優秀モデル(スーパーなどのチラシ部門?)の並河彩音(新山千春)の“ここだけの話”を連発振りは異常。
④それを指摘した萌奈佳(安達祐実)と彩音との口撃バトルも低次元で、萌奈佳の彩音に関する性格分析も理解困難
⑤彩音を悪用しようとした広告代理店社長の小形(篠井英介)だが、その障害となる彩音の兄が邪魔で殺害。しかし、殺人の動機としては弱すぎる。殺人のリスクを考えると、彩音を諦める方が遥かに得策。
⑥平凡な悪人に篠井英介を起用するのは、勿体ない。篠井さんの無駄遣い。(この場合は“無駄使い”と表記すべきかも)
⑦殺害されていた兄の恋人・理絵(菊池麻衣子)が、激情に任せて衝動的に礼香を刺してしまうのも不自然。恋人を殺害した小形を刺すならまだしも。
⑧礼香が改心して償おうとしていたというのも変。無理やりドラマチックな流れにしたかっただけ?

奥野役の塙宣之(ナイツ)の相方の土屋伸之がゲスト出演(番組サイトではゲスト扱いにはなっていなかった)。役名が谷保健作で事件に関する検索作業を行い「ヤホの検索です」という台詞を言った。不覚にも、笑ってしまった。

今話の脚本は谷口純一郎氏。
第4話「3ヵ月で大変身!?美しき逃亡犯の肉体改造トリック!!」
第6話「100メートル25秒…逃げ足の遅い女!?殺意の社員マラソン!!」
も担当しており、この2作も残念な脚本。………“要注意脚本家”に認定


【ストーリー】番組サイトより
 日本橋の船着き場で派手なドレスを着た“スーパーモデル”の遺体が発見されたという知らせを受け、捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)は臨場する。だが、“スーパー”とは“スーパーマーケット”のことで、被害者・和泉礼香(佐藤乃莉)は長年、ファッション雑誌のモデルとして活躍してきたが、最近ではスーパーのチラシ広告にも出演。チラシモデルのカリスマとして、業界では有名な存在だった。
 大岩は、ドレスのすそとハイヒールが泥で汚れていることに気づく。ハイヒールは靴の中まで泥だらけだった。また、付近の防犯カメラを確認したところ、前夜9時頃、船着き場に向かって歩く礼香の姿が映っており、その5分後に別のドレス姿の女が全力疾走で追いかけて来る姿が映っていた。
 調べた結果、事件当夜、礼香は日本橋近くのパーティー会場で開かれたモデルの表彰式に出席。“チラシ広告婦人服部門”の最優秀モデルに選ばれたものの、昨年の最優秀モデル・並河彩音(新山千春)ともめていたという。全力疾走の女性こそ、その彩音だった。
 彩音を直撃した谷中萌奈佳(安達祐実)は、彼女が「ココだけの話」と何度も口にするのを聞いて、人一倍口の軽いタイプと分析するが、肝心なことは「警察に話しても何の役にも立たない」と口を閉ざす。疑問に思った萌奈佳は、彩音の過去を探るが…!?
 そんな中、遺体に付着していた泥から高尾山周辺に多く生息する植物の花粉が検出される。高尾山には礼香の恋人で広告代理店社長の小形伸造(篠井英介)の別荘があり、事件当夜、小形は別荘で休養していたというのだが…!?

 脚本:谷口純一郎
 演出:濱龍也

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第76期名人戦(2018年)第1局 その4

2018-06-01 20:00:57 | 将棋
亀の歩みのような更新をしているうちに、3敗目を喫し(しかも先手番を落とす)、追い込まれてしまいました。
幸いなことに、次局は6月19日、20日で、立て直す余裕があります。(追い込まれた状況で3週間過ごすのは気分は重いのですが)

「その1」「その2」「その3」 の続きです。


(『将棋世界』誌の小暮氏の観戦記と『名人戦棋譜速報』の解説を参考に書かせていただいていますが、この記事に関しては小暮氏の記述内容が中心です)


 第4図以降も▲8二歩△8三歩▲8一歩成△8四歩▲7一と△同金▲4八玉△3八歩(第5図)と進む。
 ▲4八玉は△4六桂(▲同玉なら△6九角)を避けつつ後手の馬から遠ざかった手。
 第5図の△3八歩は封じ手だったが、△6七馬、△3六歩、△3八歩、△2六歩、△1二角など候補手が多く、佐藤天名人も相当悩んだようだ(後続手段で△6七馬と△6八馬の2手段があり、この選択も難しい)。
 先手の羽生竜王にしても、△3八とに対して、▲同銀(本譜)と▲同玉の選択も悩ましいし、手抜きで▲4一銀と攻め合う手も有力だった(以下△4二金打▲3二銀成△3九歩成▲3九龍という恐るべき踏み込みで先手有望という説もあり)。

 実戦は△3八歩▲同銀△1二角(第6図)と進む。

 △1二角への応手も難しい、龍の引き場所が2五と2六の2か所があり、▲1一龍と香を取る手も考えたい。さらに、羽生竜王自身は考えなかったそうだが、▲8三桂△6一金▲4一飛△5一金打▲3一龍△同金▲同飛成と攻め込む手順も有力だったようだ。
 羽生竜王は▲2六龍を選択。以下△6七角成▲6四歩△2七歩▲同銀△6五桂(第7図)。


 第7図に至る手順の△6七角成は決断の一手。6筋の歩を取ったことで、▲6四歩が生じた。この▲6四歩によって後手玉の危険度が一気に増大している。かと言って、この歩を取るのも▲6三歩と叩かれる手が相当うるさい(らしい)。
 なので、佐藤名人は△2七歩▲同銀△6五桂と先手玉に迫る。

 “第7図……本局のハイライトシーン(その1)”と書こうとしたら、小暮氏も「図が本局第1のハイライトシーン」と記していた。
 羽生竜王の次の一手に「控室の検討陣十数名から驚きの声が上がった」(観戦記)
 私は悲嘆の声を漏らしてしまった。
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