英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

15-16 Wリーグ プレーオフ・ファイナル 第4戦

2016-03-21 17:56:00 | スポーツ
この第4戦も好ゲームでしたが、事情により詳細な記事が書けません。文句は、王将戦を2勝4敗で敗れてしまった羽生名人に言ってください。ゲームの流れはWJBL・公式サイトゲームレポートを引用させていただきます。)

1Q: 開始から富士通は、ルーズボールやディフェンスでプレッシャーをかける。JX-ENEOSは#0吉田の3PST、ミドルシュートで得点を重ねる。対する富士通#10町田のバスケットボールカウントで開始3分、5-5と互いに譲らない。富士通はメンバーを変え攻撃を仕掛けるもシュートが決まらない。JX-ENEOSも#0吉田の3PSTが決まるも後が続かず重い展開が続く。残り4分、富士通のミスからJX-ENEOS#10渡嘉敷が得点を決め※5-10となるも富士通#10町田のドライブシュート、#15山本のフリースローの得点で残り3分、9-10と1点差まで詰め寄る。互いに攻め手を欠き11-12で1Q終了。
※「5-10となるも富士通#10町田のドライブシュート」ではなく、「#11篠崎のドライブシュート」が正しい


 JX、富士通、両チームともによく守る。
 その中で、吉田が得点を重ねる。JXの最初の8点はすべて吉田の得点で、実況アナも解説(原田氏、大山氏)は、吉田がすべて決めているかのように吉田を評価していた。しかし、それは思い込みで、3/7の確率だった。ただ、要所で決めていたのは間違いなく、決まらなかったらJXは苦しいゲーム展開になったはずだ。
 吉田だけがシュートを打っていたという訳でなく、他のメンバーは0/6と決まらない。シュートミスというよりは十分な状況でシュートが打てておらず、富士通に守られているという状況。間宮の動きが緩慢なのもオフェンスが停滞する一因。
 富士通は逆に、特に町田、篠崎のドライブが有効でオフェンスの形にはなっている。しかし、シュートをミスが多く、全体的にプレーが雑で、余分なファール(三谷のムービングスクリーン)も見られた。これはJX守備のプレッシャーによるところもあるだろう。
 ディフェンスは、JXにオフェンスリバウンドを12も取られているが、2次攻撃が決めさせないので、痛手にはなっていない。

 4戦目となると、相手のオフェンスも掴めてきて、ディフェンスがオフェンスを上回るのは当然なのかもしれない。モノを言うのは打開し得る個人の力と気力かもしれない。
 第1Q、JX12-11富士通で終了
 

2Q:富士通#15山本が外から積極的にシュートにいくも決まらない苦しい展開。JX-ENEOSはリバンドから#21間宮の速攻、#10渡嘉敷のファールで得たフリースローの得点で13-17と徐々に差が開く。開始3分、富士通は#8佐藤、#10町田の連続得点で17-17の同点となる。ここでJX-ENEOSはタイムアウトをとり立て直しを図る。タイムアウト明け、#0吉田の3PSTが決まりJX-ENEOSが再びリードする。残り4分、富士通#0長岡、#10町田の3PSTが決まり追い上げるも、JX-ENEOSは#52宮澤の連続得点で残り2分、23-26とリードを渡さない。互いに攻め合い、27-30とJX-ENEOS3点リードで前半終了。
 
 第2Q開始34秒で、宮崎のドライブに対して、長岡2つ目のファール。このファールはともかく、第1Qのリバウンド、ボールの下に居て後ろから競られて取られたファールだった。1分45秒、三谷も2ファールとなり、やや暗雲。
 JX17-13富士通と4点差となったが、佐藤のカットインに長岡が上手くパスを合わせたり、町田のパスフェイクを入れたドライブシュートと、鮮やかなオフェンスで17-17と流れを押し返す。
 すかさず、吉田が3Pシュートを沈め、さらに、篠原とのミスマッチディフェンスの苦しい状況を逆にファールをもらい、流れを渡さない。Jしかし、Xは依然、オフェンスが低調。(吉田も3Pシュート3/4だが、2Pシュート1/6)
 対する富士通も、第2Q5分近く経過しても3Pシュートが0/9と決まらない。

 ところが、6分過ぎに長岡の3Pシュートが決まると、両チームのオフェンスが機能し始める。
 JXは宮澤のジャンプシュート、さらにペイント内でパスを受けた宮澤が1本、渡嘉敷が2本シュートを決める。富士通は、町田が3Pシュート、ドライブシュート。山本がジャンプシュート。
 前半残り2秒、JX30-27富士通。 

 【前半最後の見せ場?】(笑)
実況
「前半、残り1秒9というところで、富士通がタイムアウトを取りました。
 これは、ラストプレイのおそらくデザインをしてくるんでしょう、テーブスヘッドコーチ。
 では、ベンチを聞いてみましょう」
テーブスHC
「タイムアウト、要らんかった。ごめん………休んで」

 前半はJX30-27富士通で終了
 互いによく守り、JXのフィールドゴール成功率は29.3%、富士通は3Pシュートが2/16に抑えられた。


3Q: 開始から富士通は積極的に3PSTを狙うも#1三谷の1本のみ。JX-ENEOSは#21間宮にボールを集め得点を重ねていく。開始3分30秒、JX-ENEOS#10渡嘉敷のジャンプシュートが決まり32-38となると富士通たまらずタイムアウトをとる。富士通#10町田のゴール下、#1三谷の3PSTが決まり追い上げを見せるも、JX-ENEOS#0吉田のリバンドから#11岡本の3PST、#10渡嘉敷のバスケットカウントが決まり残り3分20秒、37-47とリードが10点と広がる。富士通はここでたまらずタイムアウト。富士通#10町田が3POST、ドライブシュートと奮起するが、JX-ENEOS#0吉田の3PST、#10渡嘉敷のジャンプシュートが決まり44-56とJX-ENEOSが12点のリードで終了。


 後半開始から、間宮がゴール下付近で3本連続して難しいシュートを決めたのが、大きかったのかもしれない。JXのオフェンスがスムーズになり、吉田が3Pシュート2本を含む8点、渡嘉敷7点、間宮もあと1本シュートを決めこのクォーター8点と、ビッグ3で23点、岡本が3Pシュート1本で、合計26点とスパート。
 富士通も三谷の3Pシュート2本や町田が3ポイントシュートにドライブで7点など追撃するが、単発のオフェンスが多く、ボール保持者以外の足が止まるシーンが多くなった。JXのオフェンスが決まったのも、ディフェンスがソフトになったせいもある。
 第3Qが終了して、JX56-44富士通
 富士通は、長岡が6分40秒、渡嘉敷のシュートのチェックがファールとなり、3つめのファールとなっていた。


4Q: 富士通#11篠崎のゴール下、#0長岡の3PSTで追い上げを見せるも、JX-ENEOSは#21間宮、#10渡嘉敷の高さを生かした得点で開始2分、49-60と一進一退の攻防が続く。開始3分、富士通は、#11篠崎のバスケットカウント、#15山本の速攻が決まり53-62とリードを1桁にする。激しいせめぎ合いの中、残り6分富士通#0長岡がファールアウト。しかし、ここから富士通は#10町田の3PSTを皮切りに#11篠崎、#12篠原の得点で60-67と徐々に詰め寄る。JX-ENEOSは#23大沼、#0吉田の得点のみの苦しい展開となる。ここから、富士通はファールを仕掛けるも、JX-ENEOSはフリースローの得点で着実に加点していく。追いつきたい富士通は外からシュートを狙うも決まらず、JX-ENEOSは#11岡本のブザービータが決まり、66-75。8年連続19回目の優勝を決めた。


 富士通は長岡の3Pシュートや、篠崎ならではの難易度の高いドライブで追いかけるが、JXは渡嘉敷、間宮がペイントゾーンで着実に点を重ね、差を詰めさせない。長岡と三谷が3ファールなのも影響しているのかもしれない。
 さらに、2分35秒、渡嘉敷とリバウンドを競り合った三谷が4つ目のファールを取られる。
 それでも、その直後、よく守り24秒オーバータイム寸前のシュートのリバウンドもチームで捕り、速攻でゴール下に走り込んだ山本が飛び込みシュートを決め、62-51と食い下がる。
 さらに、JX中村が不用意なパスをカットされる。ここで、渡嘉敷がファールでプレイを止め、JXタイムアウト。
 残り6分41秒で9点差、富士通のオフェンス。勝負どころだ。

 この次のプレーが勝敗を分けた。
 富士通・長岡の3Pシュートが外れたのを、富士通がリバウンドを捕ったものの、ややオフェンスが停滞。長岡が篠崎をマークしていた岡本にスクリーンを掛けたが、この時に、岡本と身体が絡まり、ダブルファール。長岡、4つ目のファールとなった。このプレー、岡本が長岡に体をうまく絡みつけた感じ。長岡と岡本の体格差もあり、ダブルファールとなった。
 残り4秒で富士通のオフェンスが継続されたが、町田の3Pシュートはエアボール。リバウンドを捕った岡本が、ゴール下の渡嘉敷にロングパス。
 スピードを落としてパスをもらおうとした渡嘉敷に、パスカットをしようとした長岡が衝突。立て続けのファールで、長岡がファールアウト。
 直後、岡本の3Pシュートのエアボールを大沼が取りそのままシュート!JX64-53富士通(4分2秒)。さらに、町田がパスミスでターンオーバー(4分24秒)。大きく流れはJXに傾いた。

 富士通、最後のタイムアウトで立て直す。
 町田の3Pシュート、篠崎のペネトレイトから根性のシュートであきらめない。JX64-58富士通(6分2秒)。ディフェンスやリバウンドも全員でカバーし合い、絶好のシュートを放つが、わずかに外れてしまう。
 JXは吉田が足に来ている。足を引きずり、明らかに動きが鈍い。パスが回らず、渡嘉敷が24秒ギリギリでシュート。リバウンドからのルーズボールを岡本が良く繋ぎ、吉田がキャッチ。再オフェンスで吉田がジャンプシュート!66-58、残り2分44秒。
 ペイントゾーン、山本から篠原にパスが通り、バンクショット。68-60、残り2分26秒。
 間宮のシュートに対し、篠原、気力のシュートブロックは惜しくもファール。間宮のフリースローは1本のみ成功。67-60、残り2分11秒。
 町田の3Pシュートのリバウンドを渡嘉敷がキャッチ、24秒ギリギリの渡嘉敷のジャンプシュートの外れたルーズボールを、町田が場外に跳び込んで繋げる。両チーム、死力を尽くしたプレーだ。この直前のリバウンドに跳び込んだ吉田が着地で足首を捻り、すぐには動けない。5対4のプレーシチュエーションだったが、篠崎が3Pシュート。岡本がボールに触りアウトオブバウンド、富士通ボール。残り1分23秒。
 本来なら、ここでタイムアウトを取りたいが、富士通は使い切ってしまっている。
 町田のスローイン。おそらくセットプレイ、篠原がパスをもらおうとゴール下に動いたが、間宮が反応、競り勝ってJXボールに。
 足がつっている吉田に代わり、岡本がボールを運び、ファールをもらう。フリースロー2本沈め、68-60、残り1分11秒。
 篠原がジャンプシュートを決め、JX69-62富士通、残り58秒。
 渡嘉敷がファールをもらい、フリースロー1本成功、70-62。
 篠崎が3Pシュート、このリバウンドを山本が捕り、シュート…しかし外れ、渡嘉敷がボールを保持。すかさず、渡嘉敷にファールをするが、渡嘉敷もドリブルでかわし3秒時間を消費。
 渡嘉敷、フリースローを2本決め、72-62、残り43秒。
 町田3Pシュート、こぼれ球を篠原が決め、72-64、残り26秒。
 吉田にファール、吉田が2本ともフリースローを外し、72-64、残り26秒のまま。
 三谷3Pシュート、これが外れ、アウトオブバウンド、残り17秒。
 富士通スローインから、山本がペネトレイト、レイアップシュート、72-66、残り14秒。
 富士通、ファールゲームに行くが、渡嘉敷がファールを受ける直前に、ハーフライン上の吉田にロングパス。残り10秒、吉田がファールを避けて逃げ回り、最後はエンドラインを飛び越えながら、岡本にパス。岡本が有終の美を飾る3Pシュートを沈め、JX75-69富士通、試合終了
 JX、8連覇!
 

 富士通が健闘し、盛り上がったファイナルだった。
 この試合、得意の3Pシュートが勝負所で決まらなかったのが痛かった。この試合、7/30と低率、特に山本が0/6では苦しい。
 長岡のファールアウトは気の毒だった。この試合だけでなく、なぜか長岡に対する笛が厳しかったように思う。

 JXは吉田、渡嘉敷が勝負所できっちり仕事をした。間宮は不調だったが、不調なりにできる限りの役割を果たしたのは流石であった。大沼のリバウンドやルーズボールのしつこさ、他のメンバーが得点を取れない時に、しっかり得点して繋いだのも大きかった。
 若手の宮崎、中村には言いたいことがたくさんあるが、黙っておくことにしよう。
 JX、おめでとう!


追伸……
 いつもながら、間宮のインタビューは監督(HC)より監督らしいコメントだなあ。
コメント (4)
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