英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

臨床犯罪学者 火村英生の推理 第8話「アポロンのナイフ」

2016-03-07 17:40:19 | ドラマ・映画
“か~もめ、かもめぇ♪”とか、
“こっち側の人間”とか、
“人を殺してみたかった”とか、
“こんな感情のまま、(火村と)一緒に捜査できない”とか、……鬱陶し過ぎる。

シャングリラ十字軍指導者・諸星沙奈江(長谷川京子)や“アポロン”坂亦清音(小野寺晃良)の狂気じみた顔が画面に映るとうんざりしてしまう。

(脱走時の長谷川さんの顔がテカリ過ぎ)

今回は、シャングリラやアポロンの騒動の片手間に事件を解決
だんだん、事件がしょぼくなってきている気がする。

とは言え、“第三者の介入で事件が複雑に見えた”というカラクリはよくあるが、それはそれで面白い
それに、第三者の介入の理由や状況も納得できるものだった。

「学校は、被害者の将来より、加害者の将来を心配するって言うんですか?納得できまへんなぁ!」(by 死体発見者・安納守之(泉谷しげる))
 “未成年の更生”という理由で、加害者が守られるのはおかしい。
 ≪加害者の少年を被害者に見せかけ、実名を曝す≫と、咄嗟に考えた泉谷しげるは賢いぞ!(握りしめていた凶器を持ち去り、自 殺でないようにした)
 加害者が未成年だったからと言って、被害者や被害者家族の痛みや悲しみが軽くなるわけではない。
 未成年や精神障害による“罪の軽減”や“責任能力なし”という措置は納得できまへんなぁ。
 ……………もっと丁寧に描いてもいいテーマだった。

――大きな疑問――
何故、尾木紫苑を刺した座間剣介は離れた場所で自 殺したのだろうか?

 
――中程度の疑問――
返り血は?
 剣介が紫苑を刺し、そして、そのナイフを抜いているので、返り血を浴びたはず。
 鑑識の八十田も、確かそう指摘していた。
 ドラマ全体でスルーするならともかく、鑑識に語らせておいてスルーするというのは頂けない。

【どうでもいいツッコミ】
ピンポイント過ぎる偶然
・東京在住のアポロン・坂亦が火村の居る京都に出現(「修学旅行が楽しかったから」らしい)
・前話で時絵(夏木マリ)が坂亦に遭遇
・坂亦の顔写真がPCに表示された直後、時絵が画面をのぞきこむ
・今度は朱美(山本美月)が坂亦に遭遇
ドラマなので、偶然は仕方ないが、せめて、開いたままのPCの画面を、時間をおいて時絵が覗く、ぐらいの配慮がほしかった。


【ストーリー】番組サイトより
 東京で過激派集団・シャングリラ十字軍の若者2人が殺された事件にまつわる噂がSNSをきっかけに広まっていた。その噂とは、犯人が高校生ではないかというものだった。犯人と見られる少年の顔写真がネットで拡散され、“切り裂き王子”“アポロン”と呼んでヒーロー扱いする者まで現れるように。
 火村(斎藤工)は以前、シャングリラ十字軍の指導者・諸星(長谷川京子)がその事件について「犯人は未成年だ」と言っていたことを思い出す。アリス(窪田正孝)は、“アポロン”と呼ばれる少年・坂亦清音(小野寺晃良)の写真をネットで見つける。その写真を見た時絵(夏木マリ)は、坂亦を京都で見たと言い出す。

 そんな中、高校生が連続して刺殺される事件が発生。被害者の尾木紫苑と座間剣介は、同じ学校の生徒。剣介は死の直前、紫苑宛てにメールを送っていたが、その時点で彼女はすでに死んでいた。この状況から、待ち合わせをしていた交際中の二人が不幸にも同じ通り魔に遭って殺されたという見方が強まる。
 そんな中、アポロンが京都に現れたという情報がネットで広まり、この連続殺人もアポロンの犯行らしいという噂が世間でまことしやかに語られるように。さらに、全国各地でのアポロン目撃情報が続出して、騒ぎは大きくなるばかり。
 一方、朱美(山本美月)は、公園で見知らぬ少年に声を掛けられる。その少年は、坂亦だった。朱美は坂亦と読書の話をするうち、意気投合するが、彼の言動に不穏なものを感じ警戒心を強めるのだが…。

 火村とアリスは、剣介の遺体を発見した安納守之(泉谷しげる)の家を訪ね、話を聞く。火村は安納の暮らしぶりを見て、違和感を覚えるのだった。
 東京の連続殺人と京都の高校生連続殺人。火村は4件の殺人現場写真を見比べて、重要なことに気付く…。


原作:アポロンのナイフ(「菩提樹荘の殺人(文春文庫)」収録)

脚本:マギー
演出:佐久間紀佳
コメント (2)
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