英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

第65期王将戦第2局 その1「深謀遠慮の▲1八香」

2016-01-28 16:12:21 | 将棋
 第1局は羽生名人の惨敗だった。
 銀河戦、NHK杯、日本シリーズ、竜王戦(1組ランキング戦)では初戦敗退。
 ここ1、2年(3年ぐらいかも)、完敗や惨敗を喫する率が上がってきているように思う。竜王戦の対久保戦も変調を感じさせた。
 しかし、タイトル戦は4連続防衛を果たし、鬼の王将リーグもプレーオフを含めて6勝1敗と勝ち抜いてきており、危惧はしていなかった。
 直近の朝日杯でも、石井四段、郷田王将を連破し、ベスト4に進出している。

 ただ、第2局を敗れると残りを4勝1敗で乗り切らないといけないので、数字的に厳しくなる。
 しかし、そんな私の心配を払拭する内容だった。

 ▲1八香……検討陣が驚いた手。見かけ上は後手に角で直接1九の香を取られない為の手。反面、△1九角の打ち込みが生じている。その真相は、感想戦によると、▲1八香の手で▲2五歩と突くと、後手が△3三銀と上がりやすくなる(後の▲2五桂がない)。≪一手パスをしたいところ≫とのこと。
 歩が2六のままなので、△3三銀と上がりにくく、△2二玉と入城したが……

 △2二玉に、羽生名人は▲4五歩と動くが、空いた空間に△4六角と打たれて、▲3七角△4五歩▲4八飛と進んだ局面は、とても1八の角と連動しているとは思えない。
コメント
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