英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2016全日本総合バスケットボール選手権 準決勝 JX-ENEOS ×シャンソン化粧品

2016-01-09 22:46:23 | スポーツ
JX-ENEOS サンフラワーズ79-52シャンソン化粧品 シャンソンVマジック

 終わってみれば、JXの完勝であった。
 一言で言えば、シャンソンのエース本川を徹底的にマークし13得点に封じるなどJXのディフェンスの勝利だった。


第1ピリオド
 立ち上がりは、どちらかと言うとシャンソンペース。
 シャンソンのマークが厳しく、パスの出しどころを見出せないJXに対し、シャンソンはパスが回りオフェンスの形になっていた。
 しかし、間宮の動きがよく、シャンソンディフェンスが追い付かず、ファールで押さえるのがやっとという状況。間宮はきっちりフリースローを決めていき、なんと11投連続で成功。
 また、JXのディフェンスが徐々に機能し、シャンソンは攻め口を見いだせない。頼りの本川もJX大沼のマークが厳しく思うようにプレーができない。
 それでも、18-10でJXのワンサイドゲームになりかけたところで、ファーストブレーク1本と我慢強くパスを繋いだ1本で踏みとどまり、第1ピリオドは22-16の6点差で終える。

第2ピリオド
 間宮に加え、渡嘉敷も決め始め、さらに吉田から間宮への見事なパスも決まり、32-20と完全にJXペースに。
 そのうち、JXに≪あんなプレー(ショット)を決められたらどうしようもない≫というシーンが何度かある一方、シャンソンはJXのゾーンディフェンスを破れないでいる。解説の萩原美樹子氏によると、中にボールが入らないことに起因しているとのこと。
 JX・岡本の3Pも決まって、43-25と一方的気配だったが、本川が3Pシュート2本を含む8得点するなど、何とか踏みとどまり、前半をJX49-36シャンソンと13点差で終了
 前半は何と言っても、間宮のフィールドゴール8-4、フリースロー13-13と21得点が大きい。シャンソンは本川と河村が11得点。


第3ピリオド
 膠着状態が続いたが、5分40秒にJX・岡本が3Pシュートを沈め53-36とゲームの流れを掴む。
 この後は、JXが順当なプレーを積み重ね、押し切った。
 最終スコアはJX79-52シャンソンで、JXの完勝。


~JX、盤石なゲーム運び~
 吉田を休ませながらもJXペースで進められたのは、昨年から進化した点。
 控えのポイントガードの宮崎も成長し、信頼度も増したようだ。
 また、控えの中村も機能していた。ポテンシャルは高そうなので、起用すればするほど活躍しそうだ。
 余裕の試合運びで、渡嘉敷、さらに、間宮もベンチに下げることができたが、余裕がなくても、時折ベンチに下げた方がいいように思う。
 本来スタメンの宮澤は、第4ピリオドまで出番なし。どこか故障しているのかと思ったが、第4ピリオドはベンチを温めさせられた鬱憤を晴らすようなプレーをしていた。
 解説の萩原氏によると「これまでずっと4番ポジションをこなしていたが、今年から3番ポジションにコンバートして苦労している」と解説していたが、昨年も全く同じ言葉を発していた。昨年の時でさえ、この解説に疑問を感じたが、今年のこの解説はさすがに変。
 レギュラーシーズンではスタメンだった宮澤が、この全日本ではベンチスタートである理由はしっかり取材しておくべきである。


~力を発揮できなかったシャンソン~
 JXのディフェンスが良いのだろう。シャンソンのオフェンスが機能しなかった。特に、本川へのマークが厳しく、時折、素早いリリースで3Pシュートを決めたり、素晴らしい1on1でドライブシュートを決めるなどしていたが、全般的には封じ込められたと言って良いだろう。
 本川へのマークが厳しくなることは予想されたので、対応策を練っておくべきだった。また、ゾーンディフェンスへの工夫もなかった。
 あと、イージーシュートを何本か外し、ペースをつかめなかったのも痛かった。
 シュート以外のリバウンドやスクリーンプレーなど、普段できているプレーができなかったのは、JXが素晴らしかったのか、集中力(執着心)が足りなかったのか……後者のように感じた。
コメント (4)
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