英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『捜査地図の女』 第7話 最終回2時間スペシャル!

2012-12-08 22:23:44 | ドラマ・映画
さようなら...地図の女!
    京都での最後の事件!

京都~福井~東京
3つの殺人事件の点と線!

 という見出しが、冒頭にバーンと。
 それに被せて、ナレーションが

「京都を去る捜査地図の女、
 最後の事件は、
 京都、福井、東京…3都市に跨(またが)る
 これまでにないスケールの連続殺人事件!」

(↑ ナレーションはこの後も続きましたが、省略します)


最終回をご覧になった方なら、
「そんなことないやろ!」
と突っ込みたくなるのではないでしょうか?

 福井と言っても小浜市、しかも田園地区、都市ではない!
 連続殺人ではない!それに、テレビ朝日得意の2話を連続放送しただけ!
 さようならって、ボストンの赴任話があったが、ほとんど、噂話といった程度!
 (ニューヨークじゃなく、ボストンと言うのも、もっともらしい嘘?)


part1
 幼馴染3人の連携による殺人とアリバイ工作と福井県警の刑事を嵌めるトリック。
 ひとりが殺人を実行して、あとの二人がスライドして成り代わりのトリックは無理があるとはいえ面白いと思う。
 特に、タクシードライバーに成り代わり、しかも、Nシステムのカメラを避けながら京都市内を走行するのは凄過ぎ!
 福井県警の刑事は、病人をわざわざ車で送って、山道を停留所まで歩き、バスで帰るなん……人が良過ぎ。あんな山奥、いくら京都と言えど、1日に何本バスが往来するのだろうか?
 それに、犯人を慮って、刑事を突き飛ばしたり、妻が急死したという言い訳をしないし、胸の内にしまい過ぎ!

 人情話としてはうまくまとめたように思うが、恩人の復讐という意味はあるが、恩師の教えを守るなら犯す必要のない犯罪だった。
 今クールの『相棒』でも犯人役を演じた賀集利樹、『相棒』の時も感じたが、陰のある演技は苦手なようで、わざとらしさを感じた。

part2
 こちらは、もう意味不明!
 逃亡中、その上病気なのに京都の観光コースを巡り、しかも、池にこだわる。無理やり地図推理に結び付けたとしか思えない。
 捕まる覚悟というらしいが、その親子の絆も分かりにくい。
 恋人はやたらライフルを構えるし、それに振り回される登場人物。
 何の病気だったのだろう?とにかく、病院行け。


番組の冒頭と最後の真矢さんのナレーションは鼻声がひどくて気になった。
絶叫がなかったのは良かった。
  
2時間スペシャルなら、地図オタクが悩むような謎を作って欲しかった。
地図に絡めた連続ドラマという縛りはきつかったように思う。
キャストは充実していたので、惜しい。

【ストーリー】番組サイトより
 京都市内の崖下で中年女性の転落死体が見つかった。犯人の逃走経路を地図で探っていた橘珠子(真矢みき)は、やぶの中に隠れた細い道があるのを見つけだす。周囲を見回した珠子は、マツタケ泥棒対策のためカカシに取り付けられた防犯カメラが設置されていることに気づく。
 防犯カメラの映像をチェックした成田慎平(石黒賢)は驚く…。死亡推定時刻の間にひとりの男が道を通り抜けていったのだが、その姿がなんと親友である福井県警の刑事・堀江涼一(岡田浩暉)に似ていたのだ。
 珠子と成田は福井まで赴き、堀江に事情を確認する。すると堀江は、昨日は、京都市内に眠っている亡き妻の墓参りをしたといい、その帰り、貧血を起こしてうずくまっている女性と遭遇、具合の悪い彼女に代わって車を運転して家まで送ってあげた後、彼女に細い道の存在を教えてもらい、あのやぶの中を通って帰ったという。
 ところが、衝撃の展開が待ち受けていた。堀江が貧血の女性を送り届けたという家を訪ねたところ、まったくの別人が住んでいたのだ。その家は、草木染作家・三上響子(東風万智子)の自宅兼アトリエで、響子は自分はひとり暮らしであり、まったくわけがわからないという。いったいどういうことなのか…!?

 そんな中、(←「そんな中」じゃねーよ!)京都府警捜査一課に、警視庁から捜査依頼が入った。殺人事件の容疑者が京都に逃げ込んできたという。実は前夜、東京・目黒区内のマンションで飲食店オーナー・三輪徹(高橋洋)が殺害される事件が発生。帰宅した三輪の同棲相手が、共同経営者の宗方亮介(福士誠治)が遺体のかたわらに立ちつくしているのを目撃したという。その場から逃走した亮介は深夜、恋人の大島悦子(上原美佐)を伴って京都行きの夜行バスに乗り込んでいた。亮介の実家は、京都・嵐山にあるという。
 だが、亮介の母である茶道“宗方流”家元・史子(東ちづる)は「亮介が人を殺したとしても宗方流とは関係ない」と冷たく言い放つ。10年前、自分と宗方流を捨てて出て行ったのだから、もう赤の他人だというのだ。
 その後、京都駅に着いてからの亮介の足取りをたどったところ、まるで観光ルートのように金閣寺や八坂神社など有名な名所をめぐっていることがわかった。京都にやって来たのは実家に助けを求めるためではなかったのか…!?
 なぜ観光客のような行動を取っているのか…!?

 成田の親友である現職刑事は本当に殺人犯なのか!?さらには、京都に逃げ込んだ逃亡犯の行方は!? 様々な種類の地図を駆使して、珠子は最後の難事件に挑む!
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『相棒 eleven』 第8話「棋風」

2012-12-08 16:54:55 | ドラマ・映画
人間対コンピュータの将棋対局
 米沢さんじゃないけれど、世紀の対決にドキドキした。
 でも、米沢さん、喜び過ぎ(笑)

棋風
 将棋は最善手を追究する論理的なゲームであるが、作戦や勝負の分かれ目などでは、対局者の性格や好みが反映される。実は、コンピュータソフトにもプログラムによる指し手の傾向がある。
 今回も、将棋ソフト制作者がプロ棋士になる夢を断念していた過去があり、ソフトが計算した指し手ではなく、自分の棋風を優先させてしまった。
 この場面は逮捕劇とは全く関係がないわけだが、将棋を単なるドラマの材料としてではなく、将棋を通して登場人物の理念や人生を描き、棋士の気質にまで踏み込んでくれたのが嬉しかった。
 ただ、私見を挟ませていただくと、3年間心血を注いできた将棋ソフトを名人に挑ませたのだから、自分の棋風よりソフトの棋風を優先させるように思う。
 もし、ソフト制作者がソフトの決定手を無視するとしたら、ソフトの手では勝てないと判断した時か、過去に因縁を持つ名人を自分の手で打ち負かしたいという棋士としての本能が抑えきれなかった時だろう。


 個人的には、純粋な「名人対将棋ソフト」の決着を見てみたかった。せめて、ソフト制作者が指したことに気づいた名人に、将棋ソフトがあのまま指し続けていたら勝っていたかを聞いて欲しかった。
 チェスの達人である右京の将棋も観てみたい。

推理は、ほぼ3事象
1.蛍光灯の破片がテーブルの足の下にもあったことから、事故死に見せかけた偽装の可能性を示唆した。
 「死体の下に血痕」の偽装示唆パターンと基本的には同じだが、右京はいとも簡単に見破る。どこかの切れ者変人刑事のように得意げに語らないところが良い。

2.古くなった蛍光灯を外していないのに、新しい蛍光灯を持って交換しようとするのはおかしい。

3.「助手と教授が対局した時点では、将棋盤に傷はなかった」「将棋連盟会長が一手指し継いでいた」「現場には会長が指す前の局面が残っていた」から、「会長が帰った後、犯行時の衝撃で盤に傷が付き盤上が乱れ、会長が一手指したことを知らない犯人が局面を再現した」→「見ただけの局面を再現でき、会長の指し継いだ直前の局面を知っている人物」と犯人を特定した。
 数学の証明のような論理の組み立てである。相手玉を追いつめる際の考えの組み立てにも似ていて面白い。

時田名人
 モデルは羽生三冠であろう。
 当時のことを、彼女の指し手が鈍るのはつまらなかったと言ったように、「将棋を指すことが面白い」「(自分が)面白いと感じる将棋を指したい」という思想が強く、羽生三冠に通じるものがあったことはうれしい。
 ドラマ的には、ラストの方で時田名人に「将棋ソフトの指し手(棋風)はつまらなかったと言ってほしかった。

久々の例のコンビ
 内村刑事部長と中園参事官の日和見コント、流石のコンビネーションだった。

面白かったけれど、突っ込むとしたら
・将来の名人候補のライバルになる棋力なら、一度の敗局で消えていくのは不自然。
・第一人者である名人と、将棋界から離れていた人工頭脳研究者が互角の将棋を指せるはずがない
・盤駒をもう少し張りこんで欲しかった。美しい盤駒を一般の人にも見てもらいたい。
・資金不足と言うことだが、田辺龍馬を破り、時田名人に挑戦するところまで来たのだから、コンピュータ関連会社などからスポンサーがつくと思う
・「龍馬(りゅうば)戦」の棋戦の名称は現実の「竜王戦」を意識したものと思われるが、もっと「王将」(実際に使えないかも知れないが)など、将棋のタイトルとわかるものにして欲しかった。

【ストーリー】番組サイトより
 勝つのは、人類の頭脳か、コンピューターの人工知能か!?
 注目を集める将棋界の時田名人(竹財輝之助)と将棋ソフトとの将棋電脳戦が実現した! 世紀の対局を前に、将棋ソフトの開発者で人工知能研究者の安西(木下政治)が、研究室で遺体となって発見されてしまう。切れた蛍光灯を取り換えようとしたときに転落しての事故死と思われたが、右京(水谷豊)は現場で不審な点を発見し…。

 将棋連盟会長・曾根崎(園田裕久)は、時田名人がコンピューターに負けてしまうのではないかと恐れていたとして容疑者として浮上。が、曾根崎は新聞社主催のパーティーに出席していたと写真を見せ、伊丹(川原和久)らにアリバイを主張するのだが…

 右京と享(成宮寛貴)の捜査で事件は思わぬ方向へと展開していく…

ゲスト: 高野志穂 竹財輝之助 園田裕久 木下政治

脚本:金井寛
監督:近藤俊明
コメント (6)
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