宗盛の視た清盛
-清盛の偉大さを感じ過ぎてしまった-
「出来の悪い男(おのこ)、拙い棟梁だ」と吐露し、
それでも自分は棟梁で、清盛の息子なのだ。
父を諌めるのが自分の務めだと「都還り」を訴える
還都を決意する清盛
-幻となった都と自分の人生を重ねる-
「何をしてきたのか、この何十年。
武士の世とは何であったのか」
小兎丸らを見送る……自分の夢の終わり
(↑この解釈、間違ってました。後で補足します)
【訂正補足】
別れの際、清盛は彼らに深々と頭を下げていました。
この礼は、「別れ」のあいさつと思いました。また、「今までありがとう。お疲れ様」という感謝の念とも思いました。
しかし、「兎丸の遺志を継ぐ」という志に対してだった。
清盛は途中で方向を見失ったしまったが、清盛の志も兎丸と同じだったはず。
つまり、「幻となってしまった都」=「水泡と化してしまった清盛の武士の世」に呆然としている清盛に対し、「幻ではなく清盛の意志はここに残す」と、小兎丸らは告げたのだ。
小兎丸の仲間の男たちの誇らしげで晴れ晴れとした表情は、そういう意味だったのだ。
まったく、誤解釈していました。
『~Literacy Bar~』さんの『平清盛』第48回『幻の都』感想(ネタバレ有) を読んで初めて気がつきました。
頼朝の視た清盛
-清盛と父・義朝の目指した武士の世を思う-
ふたりが袂を分かち、父は夢半ばで敗れ、清盛がその志をひとりで背負う
弁慶の視た清盛
-清盛は乱れた(公家の)世を打ち壊す(報いられた)矢であったと-
神輿を射抜く清盛に怖れに近いものを感じ
鳥羽院に向けて心の矢を放つ話を伝え聞く
(聞いただけなのか)
朝廷に入り込み、その仕組みそのものを壊し、変え、
謗られながらも新しき都を作る。
その抵抗にひとり立ち向かいながら、公家の世を壊し、武士の世を開こうとしていた。
ただ、その抵抗の強さに、矢はいつしか方向を逸らし、Uターンして公家・平家の世を作ってしまった。
しかし、途中でついえた義朝の矢の軌跡、深くえぐった清盛の軌跡、それを受け継ぐ頼朝であった。
重衡の視た清盛
-清盛の強さに憧れ、強さしか見えなかった-
南都(奈良)を鎮圧するため、東大寺の大仏を炎上させてしまったが、事の重大さにまったく気がつかない。
そんな重衡を清盛は「ようやった」と言葉を掛ける。ある意味、最も清盛に似ているのが重衡だった。
ある意味、総集編だった。
結果的に総集編になったのではなく、意図しての事なのだろう。
いろいろ観る事が出来て良かった。
……それにしても、テーマ曲中の人物クレジットの人数が滅茶苦茶多かったなあ
【ストーリー】番組サイトより
富士川の戦いで大敗した平清盛(松山ケンイチ)。
平家はすでに武門ではないという忠清(藤本隆宏)の言葉は、清盛の心に強く刻まれる。 さらに高倉上皇(千葉雄大)が危篤となり、棟梁の宗盛(石黒英雄)は劣勢を挽回するため、都を京に戻すべきだと涙ながらに訴える。清盛は悩んだ末、夢の都・福原を離れるという苦渋の決断をする。
一方、源頼朝(岡田将生)は東国を平定し、鎌倉で新たな国づくりを始めていた。ある日、頼朝は弁慶(青木崇高)から若き日の清盛を聞かされる。祇園闘乱事件で神輿に矢を放ち、武士の世の到来を世間に印象づけた清盛。頼朝はその話を知り、今やその志を受け継ぐのは自分の役目だと自覚する。
京で巻き返しをはかる清盛のもとに、知らせが届く。南都(奈良)・興福寺を攻めた平家軍が、あやまって東大寺の大仏を炎上させてしまった!
-清盛の偉大さを感じ過ぎてしまった-
「出来の悪い男(おのこ)、拙い棟梁だ」と吐露し、
それでも自分は棟梁で、清盛の息子なのだ。
父を諌めるのが自分の務めだと「都還り」を訴える
還都を決意する清盛
-幻となった都と自分の人生を重ねる-
「何をしてきたのか、この何十年。
武士の世とは何であったのか」
小兎丸らを見送る……自分の夢の終わり
(↑この解釈、間違ってました。後で補足します)
【訂正補足】
別れの際、清盛は彼らに深々と頭を下げていました。
この礼は、「別れ」のあいさつと思いました。また、「今までありがとう。お疲れ様」という感謝の念とも思いました。
しかし、「兎丸の遺志を継ぐ」という志に対してだった。
清盛は途中で方向を見失ったしまったが、清盛の志も兎丸と同じだったはず。
つまり、「幻となってしまった都」=「水泡と化してしまった清盛の武士の世」に呆然としている清盛に対し、「幻ではなく清盛の意志はここに残す」と、小兎丸らは告げたのだ。
小兎丸の仲間の男たちの誇らしげで晴れ晴れとした表情は、そういう意味だったのだ。
まったく、誤解釈していました。
『~Literacy Bar~』さんの『平清盛』第48回『幻の都』感想(ネタバレ有) を読んで初めて気がつきました。
頼朝の視た清盛
-清盛と父・義朝の目指した武士の世を思う-
ふたりが袂を分かち、父は夢半ばで敗れ、清盛がその志をひとりで背負う
弁慶の視た清盛
-清盛は乱れた(公家の)世を打ち壊す(報いられた)矢であったと-
神輿を射抜く清盛に怖れに近いものを感じ
鳥羽院に向けて心の矢を放つ話を伝え聞く
(聞いただけなのか)
朝廷に入り込み、その仕組みそのものを壊し、変え、
謗られながらも新しき都を作る。
その抵抗にひとり立ち向かいながら、公家の世を壊し、武士の世を開こうとしていた。
ただ、その抵抗の強さに、矢はいつしか方向を逸らし、Uターンして公家・平家の世を作ってしまった。
しかし、途中でついえた義朝の矢の軌跡、深くえぐった清盛の軌跡、それを受け継ぐ頼朝であった。
重衡の視た清盛
-清盛の強さに憧れ、強さしか見えなかった-
南都(奈良)を鎮圧するため、東大寺の大仏を炎上させてしまったが、事の重大さにまったく気がつかない。
そんな重衡を清盛は「ようやった」と言葉を掛ける。ある意味、最も清盛に似ているのが重衡だった。
ある意味、総集編だった。
結果的に総集編になったのではなく、意図しての事なのだろう。
いろいろ観る事が出来て良かった。
……それにしても、テーマ曲中の人物クレジットの人数が滅茶苦茶多かったなあ
【ストーリー】番組サイトより
富士川の戦いで大敗した平清盛(松山ケンイチ)。
平家はすでに武門ではないという忠清(藤本隆宏)の言葉は、清盛の心に強く刻まれる。 さらに高倉上皇(千葉雄大)が危篤となり、棟梁の宗盛(石黒英雄)は劣勢を挽回するため、都を京に戻すべきだと涙ながらに訴える。清盛は悩んだ末、夢の都・福原を離れるという苦渋の決断をする。
一方、源頼朝(岡田将生)は東国を平定し、鎌倉で新たな国づくりを始めていた。ある日、頼朝は弁慶(青木崇高)から若き日の清盛を聞かされる。祇園闘乱事件で神輿に矢を放ち、武士の世の到来を世間に印象づけた清盛。頼朝はその話を知り、今やその志を受け継ぐのは自分の役目だと自覚する。
京で巻き返しをはかる清盛のもとに、知らせが届く。南都(奈良)・興福寺を攻めた平家軍が、あやまって東大寺の大仏を炎上させてしまった!