英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

参議院選挙結果感想

2010-07-16 22:03:07 | 時事
 「あ~あ、あの人、当選しちゃったよ」
 予想はしていましたが、実際に当選されると、がっかりです。当人についてもあれこれ言いたいのですが、それよりも当選させた有権者にがっかりです。

 それはさておき、「民主大敗」という評価。
 しかし、私の感覚では「思ったより負けなかった」です。鳩山首相の退陣のころは、内閣支持率はぼろぼろ、民主党にも不信感だらけでした。
 で、首相交代で、支持率は回復、その勢いで選挙に突入。
 ただ、そのままでは、普天間基地問題を筆頭に、衆議院選挙時のマニフェストの実現度の低さ、またマニフェスト自体も疑問視されてきていました。さらに金と政治の問題も大きなマイナスでした。
 そこで、管首相の持論「消費税率アップによる財政の立て直し」を持ち出したのです。折りしも、自民党も「消費税率10%」を提唱したので、これに便乗したのです。
 ライバルである自民党と同じ方針を打ち出せば、自民党には大敗はしない。国債の大量発行の現状を憂う声も多いので、そのことに真剣に取り組む姿勢を示せば、ある程度の賛同を得られるし、八方美人の鳩山総理との違いも表現できる。
 金と政治、普天間基地をはじめとするマニフェストの諸々のマイナスポイントを背負って選挙に臨むよりはるかに得策と考えたのでしょう。それに、選挙である程度の支持が得られれば、将来、諸費税率アップが実現できると。
 
 民主の敗因の大きな要素として、管総理が消費税アップを口にしたことが挙げられ、党内からも批判を浴びていますが、私は功を奏したと見ています。消費税率を争点にしなければ、もっと大敗をしていた可能性も大きいです。
 追い風要因として、サッカーのワールドカップや大相撲の野球賭博問題で、参議院選挙への関心が薄れ、マスコミの参議院選の取り上げ方も小さい。そのせいか、論点としては「消費税」のみに絞られていたようです。
 それでも、民主党があれだけ負けたのは、先に挙げた政権交代後の民主党のマイナス要素が大き過ぎたことによると考えられます。あと、「消費税率アップ」を打ち出した後の、管総理の発言に一貫性がなかったことも要因です。
 さらに、管総理の読み違いとしては、批判の対象としては「普天間基地問題」>「消費税率アップ」であるが、得票の影響力は「普天間基地問題」<「消費税率アップ」だと言うことです。沖縄県以外の者にとってみれば、「普天間基地問題」は他人事という者が多いのですから。(沖縄の皆さんごめんなさい)
コメント
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