英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『グッジョブ』

2010-07-18 22:41:55 | ドラマ・映画
 3月に録画しておいたのですが、先日やっと観ることができました。
 この記事を書くにあたり調べたところ、2007年に放送されていたそうです。松下奈緒の主演する『ゲゲゲの女房』が開始されるのを記念(番組宣伝?)しての再放送だったらしいです。
 3年前のドラマですが、違和感は全く感じませんでした。携帯電話や話に登場するOA機器に詳しい人ならば古いと感じたかもしれませんが。

 ドラマは「中堅の建設会社である「佐嶋建設」本社の営業二課が舞台である。「ハイパーOL仮面」と呼ばれる主人公・上原草子と周囲の人たちの関わりを快活に描いている」(ウィキペディアより引用)
 男性上位の古い会社の体質の中で、ヒロイン上原草子を中心としたOLの悩みと活躍を描いている。
 会社の存続や登場人物の人生を左右するような大きな出来事はなく、OL(営業補佐)日々直面する問題(ストレス)を解消していく様が心地よい。私が見ても男性上位の会社で、登場する女性たちは、男性社員の不注意や我儘な要求に振り回されることも多々。それでも、彼女たちはプロフェッショナルで業務をこなし、問題を解決していくのである。
 ちょっと出来過ぎのOL達、とくに主人公の草子は気配り満点、仕事も完璧過ぎで、視聴者視線で見るとスーパーオフィスレディで、「あり得ない感」が大きい。

 社内の人間関係をテーマとしたドラマといえる。私は会社勤めの経験がないので、すごく新鮮に感じた。
 新人OLに対し、いろいろ注意をするベテランOL。しかし、それが新人OL達には、嫌味な小言にしか受け取られない。30歳を過ぎると「口うるさいお局様」と揶揄されてしまう。
 煙たがれることを恐れ、新人OLの斉藤直を注意をしないでおく営業2課のベテランOL村田真子。しかし、それが直のためにも課のためにもならないと気づき、「注意しなかった自分が悪かった」と直に謝る。注意しないでおくというのは、新人のスキルが上がらないということもあるが、なによりその人を信用していないということだとも。

 第1話では、仙台支社から転勤してきたやる気満々の男性社員・黒木(徳重聡)が話の中心。黒木はOL(女性)は「男性社員に従えばいい」という古いタイプの人間。
 その彼に対し、草子は、仕事を頼む時は「お願いします」、仕事をしてもらったら、「ありがとう」というのが職場のルールで当たり前のことだと諭す。
 徐々に変わっていく黒木が面白かった。
 全5話で、黒木中心の話は1話と5話だけだったので、もう少し彼の出番(変化)が描いてほしかった。黒木と草子の絡みは面白い。

 その黒木、彼の担当した仕事でハプニングが起こる。
 着工日も決まりほっと一息ついていた彼のところに、工事の下請けの社長が怒鳴りこんできた。施主が下請けの会社を勝手に変更したのだ。施主の社長の娘婿が建築会社の社員だったのが変更の原因らしい。
 黒木は娘婿が建築会社の社員だったこと、そしてそれによる勝手な変更は施主に原因があり、自分は運が悪かっただけだと考えた。
 しかし、上司は
「着工期日が決まった後も施主のところに足を運んでいれば、こういう事態にならなかった。施主の専務や課長と世間話をしていれば、縁談の情報が得られたかもしれない。それに、下請け変更が避けられなかったとしても、怒鳴りこまれる前にこちらから謝りに行けたのではないか」
「君のミスだよ」

 いやあ耳が痛いです。
 私、「不運」という言葉で済ませがちです。
 失敗、ミスはいけないが、ミスをした後の分析・反省が大切ですね。


 このドラマ、社内(課内)の雰囲気、人間関係が重要だと説いている。
 一般的には、社員の能力。契約数などの業績、プレゼン能力や資料作成技能などが評価されるし、そういった優秀な社員が多ければ、その会社の業績もアップすると考えられがち。
 しかし、長い目で見ると、社内(課内)の人間関係や雰囲気が良ければ、こごの能力も発揮され、スキルもアップしていき、人間関係が重要だと思えてくる。



 3年も経っているので続編の可能性は低いですが、続編を希望します。
コメント
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