<ラッキーの心は沈んだ。ソフィーは村でいちばん会いたくない相手だった。・・・・・ソフィーとは子ども時代からの友人だったが、ハイスクールのときに自然に疎遠になってしまった。ラッキーは勉強に力を入れていたし、ソフィーは運動に、とりわけスキーに打ち込んでいた。・・・・振り返ってみると、二人の友情に決定的なひびが入ったのは、ラッキーがウィスコンシン州の大学に行くと決めたときだった。ハイスクールの最上級になると、ソフィーはよそよそしく冷たくなり、しじゅうラッキーをからかっては嫌みを口にし、親しかったことなど一度もなかったような顔をしていた。>コニー・アーチャー羽田詩津子訳「謎解きはスープが冷めるまえに」P14~15より
<ソフィーは玄関のドアを押し開けてから振り返った。
「ラッキーごめんなさい」
「どうして謝るの?」
「こんなに長く恨んでいて」
「もう昔のことよ、忘れましょ」
「いいえ、本気で言っているのよ」
ソフィーは両手を握りしめながらささやいた。
「わたし、嫉妬していただけなの」
「わたしのことを?」
ソフィーはコクンとうなずいた。
「あなたはわたしのほしいものをすべて手にしていた――愛してくれる家族、大学に行くチャンス――何もかも…セージと出会ったのは人生で最高のできごとだった。
彼はわたしの希望だから、誰にも奪われたくないのよ」
「ソフィー…」
ラッキーはこれほど赤裸々な告白に、返す言葉を思いつけなかった。
「すべてもう過去のことだわ。本当に。できるだけ探ってみて、あとで連絡をちょうだい」>「謎解きはスープが冷めるまえに」P155より
上記は 警察に殺人容疑で逮捕された恋人の無実を ソフィーが昔の親友であったラッキーに 証明してくれと 頼みに行き、その時に 過去の嫉妬を告白する場面です。
そういえば昔 親しかった 学友とも 卒業後にも別れ別れとなった ケースは多いなぁー
嫉妬が原因だったのかなぁ?
仲良くなった当初の相手が変わって そう 自分が望んでいたもの 家族、資産、社会的地位、尊敬などの 幸せや成功を(自分は達成できずに)相手にみて、自分が負けたと嫌になって、自分の負けを 相手に会う時に いつも感じたくないとする 心の動きと行動だった のかなぁ?
で
交友関係は戻る? やっかみは 解消できるのでしょうか?
情報化社会での情報伝達の速さ 色んな欲求や欲望があふれていて 自分の意思を表さないと取り残される上昇志向の この社会では、やっかみは解消しづらいでしょうが、やっかみを肥やしに何回も & 最後まで 目標に 挑戦し続ける気持ちになれば やっかみから解消されたりして… 交友関係が復活したりして…
やっかみ?嫉妬? いいものかも…
でも そもそも友達とはそんなことでは壊れませんよ(ね)
ソフィーもラッキーも友情は根っこでは壊れていなかったのでは?
いろいろ思い 浮かぶ 一節でした。
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