さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

活字情報…

2018-02-20 12:28:08 | ダイアリー


本屋さんが街から消えているとのニュースがありました。2017年5月時点で2000年比43%の軒数減だという。
そういえはビルにある大きな本屋さんはスペースへ減らし、所謂街の本屋さんは消えました。

なぜ本屋さんが消えているか?

・本を読むスピードが落ちたことで読む冊数が減ってきた
・図書館の資料検索がネットで出来て本屋に行って探す手間が省けること
・ネットショップの特別会員になると本・雑誌の配送料はかからないこと
・そもそも本に値引きはなかったのでネット注文で損はないこと
・雑誌は記事の中身が薄くなった(?)タイトルだけで内容が分かりそう
・週刊誌はネットで眺められる・読める  等は身近に感じます。

ただ 読書家(たくさん読む方というより活字を読む方)が減っているとなれば 残念です…

理由?

慶大倉田教授は、
・読むということは 一定量の文字を、内容を視覚で見て理解することであり、眼を素早く動かすことと停止することを繰り返し、この刺激が脳の言語野に入って言葉や文法に照合されて 視覚が 文字が 理解されるという。視点はまた 一字から先の単語まで捉え、理解を進めるが、理解が難しいものには、視点を停止し、知識や経験を総動員して読み明かす という。段落から 節へ頁へ章へと 時には行ったり来たりして 部分の積み重ねから 全体の論旨を解き明かすという。
・人間の脳は そもそも周囲の変化に敏感で常に視点を動かして注意の対象を多くして、危険の察知や獲物を捕るなどする 注意力散漫が自然の状態というが、中世になって聖職者の間で 文字、文を黙読・熟読するという精読が確立して、哲学・歴史・文学の礎が出来た  といってます。

そして、
情報化社会に入り、多くの写真、絵、映像(視点を停止して理解するというより視点を動かして情報量をとる媒体)が簡単に 即座に入るようになり、また情報の処理速度の迅速化・効率化で、読み解くというより 瞬時に物事を把握する能力の方にウエイトがかかるようになりました。

書店が減ったことは読書が減ったことで、これは 視点を停止して 集中する必要が少なくなり 脳も言語野を総動員するエネルギーなどを使う必要が無くなり、脳の不精化? 精読で 文字を 文章を読み解くという人間ならではの(中世に)習得できたものを 今 手放そうとしている状況にある 脳の自然回帰・原始化? ということを意味していること としたら大変です。

人間の原始化 動物化なら 今多発数するとんでもない殺傷事件も説明はできますが…

読書本の紹介・探し場という意味でも 本屋さんが減っているのは残念です…

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