カンボジア経済

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日本 円借款でカンボジアの灌漑事業を支援

2023年04月25日 | 経済
 4月10日、カンボジア・プノンペンにおいて、植野篤志駐カンボジア日本国特命全権大使と、プラック・ソコン・カンボジア王国副首相兼外務国際協力大臣との間で、プノンペン南西部における灌漑排水施設等の改修・整備に係る支援等を実施するための24億8200万円を限度とする円借款に関する交換公文の署名が行われました。
 カンボジアでは、GDPの多くの部分を占め、地方村部の主要生計手段となっている農業の生産性向上のため、老朽化等が進む灌漑施設の復旧・改善が喫緊の課題となっています。今回の円借款事業は、プノンペン南西部の農村貧困地域において灌漑排水施設等を改修・整備することにより、対象地区の農業生産性向上を図り、もって同地域の農民の生計向上に寄与するものです。なお、この事業には2014年7月に2014年に第1期の円借款(56億600万円)を供与していましたが、最近の急激な為替変動(円安)等により総事業費が増加したことを受け、第2期分を追加的に供与するものです。
 供与条件ですが、第1期の時は、カンボジアは貧困国かつ後発開発途上国(LDC)でしたので、金利は0.01%/年、償還期間は40年(うち据置期間10年間)という円借款の中でも最も譲許的な条件でした。今般の供与ではカンボジアの一人当たりGNIが向上したため、カンボジアは下から2番目の階層にステップアップし、金利は変動金利でTORF+0.4%(下限金利は0.1%。またコンサルタント部分は年0.01%)、償還期間は30年(10年の据置期間を含む)となっています。なお、TORF(Tokyo Term Risk Free Rate)とは、東京ターム物リスク・フリー・レートのことで、円借款の変動金利を表す際に用いられる金利指標です。最近は、0.01%前後で推移しています。
(写真は、JICAのサイトより)

外務省の発表
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press1_001416.html


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