カンボジア経済

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コッコン州で水力発電所式典 150MW

2023年12月07日 | 経済
 11月30日、コッコン州でストゥンタタイリュー水力発電事業(Stung Tatai Leu Hydropower)のダム建設のための締め切り工事式典が開催されました。式典には、フン・マネット首相、ケオ・ラタナック鉱業エネルギー大臣、中国大使他多数が参加しました。
 ストゥンタタイリュー水力発電事業は、発電容量150MWの中規模水力発電所です。中国重機集団公司(China National Heavy Machinery Corporation: CHMC)が期間39年のBOT方式で請け負っています。総工費は3億9000万ドル(約570億円)で、2026年の完工を目指すとしています。カンボジア電力公社(EDC)への電力売り渡し価格は、7.92セント/kwhと少し高めとなっています(東北部ストゥントゥレン州のローワーセサン第2水力発電所は6.95セント/kwh)。
  2022年のカンボジアの電力供給の内訳は、国内での発電量が66.7%、ベトナム、タイ、ラオスからの輸入電力が33.3%となっています。国内の内訳は、水力53.9%、石炭火力35.5%、石油火力3.4%、太陽光発電6.7%、バイオマス0.5%となっています。
 カンボジアでは、電力需要が急増しています。発電所の完成までには数年を要することもあり、引き続き発電所・送電線等の拡充努力を地道に続けていくことが必要と見られます。また、カンボジア政府も脱炭素を目指して石炭火力発電所の新規開発は行わない方針を決定しており、水力発電や太陽光発電等の持続可能型エネルギーの活用を図る必要があるものと見られます。
(写真は、AKPより)



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