カンボジア経済

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2020年交通事故数・死亡者数は大幅に減少

2021年01月13日 | 経済
 国家交通安全委員会によりますと、2020年の交通事故件数は2019年の4121件から23%減の3179件、死亡者は2019年の1981人から17%減の1646人、負傷者は2019年の6141人から24%減の4686人となりました。なお、届出されていない事故や負傷も多数あると見られます。新型コロナの影響で交通量が減ったことと、2020年5月から交通違反罰則金を大幅に引き上げる等の交通法規の厳格化がなされたこと等が減少の要因と見られます。
 交通事故の主な原因としては、スピード違反、飲酒運転、無免許による未熟運転、無謀運転、不注意運転等が挙げられています。また、オートバイの死亡事故、特にヘルメット不着用の死亡事故が目立つとしています。
 日本国内における2020年中の交通事故による死者数は過去最低の2839人です。車の台数等を考えると、カンボジアでは日本と比較して約100倍も死亡事故が発生していると言われます。
 交通事故は、カンボジアにとって重大な問題となりつつあり、交通安全教育や交通インフラにおける安全対策等によって、交通事故を減らしていく努力が引き続き必要とみられます。フン・セン首相も12月29日の演説で「カンボジアにおいては、新型コロナによる死者はゼロだが、交通事故では毎日何人もが死亡している。」と述べ、対策強化を指示しています。また、海外からの支援についても、今のところ交通安全対策は重点となっているとは言い難いところがあるため、ドナー各国や国際機関にその重要性を訴えていく努力も必要と見られます。特に、交通事故死亡者数を大幅に減らしてきた日本のノウハウをカンボジアで活かす機会も十分にあるものと見られます。


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