JICA プノンペン100ヵ所で信号機を整備へ

　国際協力機構（JICA）は、悪化するプノンペンの交通渋滞を改善するため、プノンペン100ヵ所の交差点信号機と交通管制センターなどを整備する事業を開始しました。この事業は、すでに信号が設置されている交差点69ヵ所中64ヵ所の整備に加え、31ヵ所の信号を新設するものです。信号機器や制御システムが統一されていないためスムーズな通行に支障が出ることも多い現状を、交差点間の信号表示間隔や、時間ごとに変化する渋滞の状況に合わせた信号表示の調整を可能にすることにより改善する計画です。また、警察官への交通管理研修や、住民への交通安全セミナーなども開催し、新しい信号システムの効果を多方面から高める取り組みも実施するとしています。
　プノンペンの登録車両台数は2000年の約62,000台から、2011年には23万5,000台と4倍近くに増えています。JICAの調査によると、2001年に平均時速約20kmだった平均走行速度が、2014年には12.5kmにまで落ちています。
　新しいシステムは2017年3月までに設置される予定とのです。通行がスムーズになり、渋滞が減少するだけではなく、事故の減少につながることが期待されています。

JICAカンボジア事務所のサイト
http://www.jica.go.jp/cambodia/


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