にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

リンゴ病(伝染性紅斑)

2018-10-24 09:07:19 | 病気のはなし
いよいよ吹く風が冷たくなって、冬が近づいていることを実感させられる季節になりましたね。
手足口病はグッと減りましたが、ここにきてリンゴ病(伝染性紅斑)が出始めてきました。
パルボB19というウイルスによって起こる感染症ですが、特徴的な症状である「頬部(ほっぺ)の紅斑(赤み)」から“リンゴ病”と呼ばれています。
主な症状は頬部と四肢伸側の紅斑で、年長児や成人では関節の腫れや痛みを伴うことがあります。
症状が出たときには既に周囲への感染力は無くなっているため(いつも「症状は、物事が終わった後に発行される領収書です」と説明しています)、登園や登校を控える必要はありませんが、集団での感染拡大が続くこと、妊婦さんが感染すると胎児に影響が出ることがあることなどから、保育園等への病名告知は大切です。