にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

RSウイルス感染症が出てきたようです

2017-06-19 17:09:21 | 病気のはなし
むつ病院小児科の感染症情報で、6/11-18にRSウイルス感染症が7名と報告されています。
RSウイルス感染は年齢を問わず、何度でも起こるものなのですが、乳児や幼児期早期では喘息様気管支炎になって呼吸状態が悪くなることがあるため、注意が必要な疾患です。
検査は外来では1歳未満しか保険適用がないので、7名もの報告があるということは、巷には沢山の軽症者(感染しているが特有の症状は出ずに、通常のカゼと区別がつかない)がいるものと思われます。
感染は飛沫感染(くしゃみや咳)および接触感染(手で触ったところに着く)ですから、マスクの着用や、手で触るところやおもちゃ等の消毒(アルコールでもOK)を行うようにしましょう。
特別な予防法も治療法もないため、体調が悪いときは登園を避けるようにし、もし息を吐くときにゼーゼー・ヒューヒューという音を認めた場合には医療機関を受診するようにしてください。