にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

インフルエンザ急増中です

2014-01-24 16:42:10 | 病気のはなし
八戸や上十三地区でインフルエンザ注意報が発令されました。
ここ下北地区も急増傾向で、A型・B型のいずれも検出されていますが、A型が主流のようです。
学校などから「医療機関を受診して検査を受けるように」と指導されることもあるようですが、先日このブログにアップしたように、これは学校側の誤解です。
インフルエンザの診断は、厚生労働省の感染症発生動向調査による基準で、「1. 突然の発症、2. 38度以上の発熱、3. 上気道炎症状(せき、鼻水、いん頭痛)、4. 全身症状(筋肉痛、全身けん怠など)の4項目を満たすとき」もしくは「上記の4つを満たさない場合でも、迅速診断キットにより病原体の抗原が検出されたとき」とされていて、検査は必須ではありません。
また、以前からお知らせしている通り、インフルエンザに感染しても発病しないケースや、ごく軽症で終わるケースも少なくありませんから、発熱したからといって慌てずに、まずは状態をしっかり観察しましょう。
グッタリしている、水分も摂れないなど、重症感があるときは早目に受診してください。
そうでもない場合は半日から1日待っても大きな問題はありません。
インフルエンザであれば、症状が軽くても、熱が下がってから2-3日は感染力がある状態が続いていますので、朝熱がないからと無理な登園・登校をさせることは控えましょう。