にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

いろいろ流行ってきたみたいです

2013-02-22 09:28:52 | 病気のはなし
巷で「インフルエンザ大流行!」と言われているほどには小児の間では爆発的な増加にならずに、少しずつ収束してきているようです。
おそらく「発症から5日間出校・登園停止」の新しい基準の効果と思われます。
一方で、インフルエンザ陰性の高熱疾患が次第に増えてきていて、その中の一部はアデノウイルス感染症のようです。
39℃前後の発熱を認める割には比較的元気がよく、赤くなった扁桃腺に白い膿のような浸出物が見られるのが特徴です。
これに目が真っ赤になるのがつくと咽頭結膜熱(俗称プール熱)と呼ばれるタイプになりますが、どんぐりではこのタイプは認めていません。
ほかにも一時減っていた胃腸炎が再増加していたり、マイコプラズマと思われる気管支炎がパラパラ出ていたりと、いろいろな疾患が流行しているようです。
あれっ、どうしたかな?と思ったら、無理な登校登園はさせずに症状の変化をよく観察し、必要に応じて(症状が増える・強くなる・長引くなど)受診をするようにしましょう。