にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

インフルエンザも麻疹も注意報!

2007-10-31 08:24:00 | 病気のはなし
今朝の東奥日報に、弘前で成人を中心に麻疹が出ている(小児にも発生あり)という記事がありましたね。
一時と違って全国ニュースにこそなっていませんが、まだ全国各地から発生報告が続いている現状ですから、むつ下北地区も決して安心してはいられません。
来年から5カ年計画で中学校1年生と高校3年生に追加接種をする方向が決まっていますが、現高校3年生以上の年齢の人は対象外です。
また今年の冬休みや春休みに旅行に行って感染してきたり、帰省などで持込があったりの可能性もあります。
ぜひワクチンの追加接種を行ってください。

一方インフルエンザですが、沖縄県では流行収束の兆しがないままに今年のシーズンに突入する様相で、A型ソ連が多数出ているようです。
西日本、東日本からもすでに学級閉鎖のニュースも流れてきています。
今年は去年などと比べると、むつ下北地区のシーズンインも早まるかもしれません。
11月と12月でワクチンの2回接種をしっかり行うことをお勧めします。
中学生以上は1回でよいとも言われていますが、本人が保持している免疫が強くなければ不十分になることもあるので、基礎疾患(心臓病、高血圧、糖尿病、喘息などの肺疾患など)を持っている人やその家族、受験生の方などは2回接種も検討してください。
また年齢が低ければ低いほどワクチンの効果は弱いことも事実です。就学前のお子さんをお持ちの方は、家族全員で接種するようにしましょう。