にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

ようやく来年度からMRワクチン追加の年齢拡大措置開始

2007-08-02 07:48:29 | お知らせ
今日の東奥日報に「13、18歳にワクチン 厚労省がはしか対策で」の記事が載りました。
来年度から予防接種法に基づく臨時接種として5年間の時限措置として、13歳と18歳でのMR(麻疹風疹混合)ワクチンを接種するというものです。
正直な話、今話題の農相辞任と同じで、「何でもっと早くやらなかったんだ。そうすれば今年の大流行はなかったはずだ!」というのが本音ですね。
しかも「どうして13歳と18歳なの??」
1回しか接種していない最低学年の小学2年生はあと5年間、すでに14歳の中学2年生たちも4年間待たなくてはなりませんし、リスク年齢は40歳未満ですから現在19歳以上の人たちはずっとハイリスクグループとして残ってしまいます。
これでは結局流行をいくらか小さくはできても防ぐことはできません。
とはいえ、第一歩を踏み出したことは間違いありません。
これからも声を大にして「麻疹ノー!」のための施策を訴え続けて行かなくては!!