菅内閣は今月10日、2011年版「自殺対策白書」を閣議で決定した。それによれば2010年の自殺者は31690人と13年連続して3万人を超えた。特に若い世代の自殺者が増えているというから、緊急の対策が求められるところである。その原因は雇用の形態が不安定であることも指摘された。
このように若者の雇用形態を不安定にしたのは経団連が95年に発表した「新時代の日本的経営」に原因があることを指摘したい。それは採用基準を①幹部基幹職、②専門職、③一般職の3類型に差別化したからである。
3類型とは①の幹部基幹職を正社員とする以外は②、③を必要なときだけ雇用する「使い捨て型」とするものだった。
経団連がこの方針を企業に徹底するよう求めたことから、若者の非正規雇用は飛躍的な伸びが記録されることになった。その結果が、「いくら頑張っても報われない」「正社員になれない」という絶望感の広がりだった。
このように将来ある若者を差別化し、さらにいつでも使い捨てする、経団連の手法に若者が犠牲になっていることを白書から読み取ることができる。自殺に手を貸す経団連といっても過言ではないだろう。
そして、忘れてならないことは経団連のあくどい手法を、諫めることもしなかった自公民が、いかに若者の側に立った政治をしてこなかったかを糾弾しなければ、早世した若者の無念を晴らすことはできない。
このように若者の雇用形態を不安定にしたのは経団連が95年に発表した「新時代の日本的経営」に原因があることを指摘したい。それは採用基準を①幹部基幹職、②専門職、③一般職の3類型に差別化したからである。
3類型とは①の幹部基幹職を正社員とする以外は②、③を必要なときだけ雇用する「使い捨て型」とするものだった。
経団連がこの方針を企業に徹底するよう求めたことから、若者の非正規雇用は飛躍的な伸びが記録されることになった。その結果が、「いくら頑張っても報われない」「正社員になれない」という絶望感の広がりだった。
このように将来ある若者を差別化し、さらにいつでも使い捨てする、経団連の手法に若者が犠牲になっていることを白書から読み取ることができる。自殺に手を貸す経団連といっても過言ではないだろう。
そして、忘れてならないことは経団連のあくどい手法を、諫めることもしなかった自公民が、いかに若者の側に立った政治をしてこなかったかを糾弾しなければ、早世した若者の無念を晴らすことはできない。