活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

安倍首相は有期雇用の雇い止めが急増しているのに、その対策は労働者を守らない労働局に丸投げ。何が「働き方改革」だ!

2018-01-31 20:14:00 | Weblog
今月26日の参院本会議での共産小池晃書記局長の質問に対する安倍晋三首相の答弁ほど空疎なものはありませんでした。小池氏は安倍首相に今年4月から有期雇用で働く人が通算して5年を超えた契約を結ぶと無期雇用を請求できる権利が発生しますが、それを前に雇い止めする企業が後を絶たないことを質しました。これに対して安倍は「望ましくない雇止めの事案があれば各地の労働局で指導を行っていく」と、答弁しています。

実態を何も知らない答弁にあきれてしまいました。昨年の後半から雇い止めが急増していますが、各地の労働局が悪質な企業を指導をしたということは聞いていないからです。最近は人手不足といわれていますが、法令を守らない企業が野放しにされ、弱い立場の働く人が簡単に解雇されている現状は数えればきりがありません。

労働者を守る立場にある労働局がこのような有様ですから、これから3月までは雇い止めはいっそう加速するものと思われます。安倍はこのように無策の労働行政によくも「働き方改革」などといえものです。その場しのぎの答弁に決してだまされないことです。

(おしらせ)
 このたび、当ブログはタイトルを「活眼明察日記」と改めることにしました。今後ともよろしくお願いいたします。

生活保護世帯を冷遇する子どもが大学に進学することができない前近代的法制度を知りあきれ返る

2018-01-29 20:11:50 | Weblog
まだこんなことが自民党政治の下で行われているのかと唖然としています。きょう29日の東京新聞。生活保護世帯の子どもが大学に進学することは、まかりならないという法制度があることを知りました。法は高校を卒業したら就職しろというもので、もし大学に行くのであれば、親子は離れる関係になる「世帯分離」が強制されるというのです。

世帯分離されれば、大学へ進学する子供の分の保護費は減らされて親に支給されることになります。ひどい仕打ちですね。いまや誰でもリストラされる労働環境です。不幸にも再就職できなければ一気に生活困窮に陥ることとなります。

このような不安定な働き方を強いられていることを自民党政治家はよく知りながら、「自己責任」と片付け、生活保護世帯を冷遇してきたのです。毎年、保護費の削減を実施してきたことがそれを証明しています。

少しは包容力のある政治が期待されるところですが、実現することはないでしょう。なにしろ自民党は生活保護世帯を目の敵にしていますから。そのくせ国民の税金で腹を肥やして、あぐらをかいているのが自民党政治家です。「それでも政治家か」と、言いたいです。

(おしらせ)
 このたび、当ブログはタイトルを「活眼明察日記」と改めることにしました。今後ともよろしくお願いいたします。

松本内閣府副大臣が国会で沖縄県の米軍機事故に「何人死んだ」とやじを飛ばしたが、これは自民党の本音を表したもの!

2018-01-28 19:55:15 | Weblog
おととい26日のことでした。衆院本会議で共産志位和夫委員長が沖縄県での米軍機不時着の問題を取り上げ質問していた際、松本文明内閣府副大臣が「それで何人死んだんだ」という、聞くに堪えないやじが議場内を駆けめぐりました。沖縄県民に対する思いやりのないやじでしたが、松本本人は責任を取って、その日のうちに辞任してしまいました。

沖縄県での米軍機事故は今年に入って、はや3回目の不時着をしていますが、政府自民党は飛行停止を求めることさえしようともしません。この弱腰の態度は沖縄県民にとっては許しがたいことだと思います。

ところで今の自民党は松本のように沖縄県民に対する差別的言動や行動をする議員の巣窟になってしまっています。また米軍には子ども扱いされるほどの従順さを示しますが、その一方、県民には抑圧的で威張った態度を取る議員の集団になり下がってしまいました。松本のような跳ね上がり議員が後を絶たないのはこのためです。

松本のヤジは自民党国会議員が日ごろから抱く沖縄に対する差別や偏見を代弁したものと捉えています。自民党の体たらくのせいで、いつまで経っても沖縄がいばらの道を歩むのではないかと心配されます。

(おしらせ)
 このたび、当ブログのタイトルを「活眼明察日記」と改めることにしました。引き続いてのご愛読をお願いいたします。

佐川前理財局長「森友との交渉記録は廃棄」は大うそだった。その張本人が国税トップに就任したが存在価値はなし。即刻の罷免を!

2018-01-26 21:34:40 | Weblog
「森友」学園への国有地不当廉売をした件で昨年2月、佐川宣寿理財局長当(当時)は国会で「(森友との)交渉経緯を記録した文書はすでに廃棄した」と何食わぬ顔をして答弁していました。交渉記録は残されていても、なかったことにしたのではないかと、ずいぶん世間を騒がせたものでした。安倍晋三夫妻と森友籠池理事長(当時)の密接な関係が暴露され、政権側にとっては、大打撃を受けること必至だったのですが、佐川の答弁が安倍を窮地から救ったといえます。

この佐川の答弁が政権側を喜ばせ、そのご褒美として昨年6月に国税庁長官というポストが与えられています。長官に就任したらマスコミの質問に答える会見を開くのが習わしですが、こんにちまで一度も開かれない異常事態が続いています。本人はやましいところがあるので、とても記者会見どころではないのかもしれません。徴税トップがこのような有様では納税者に「失礼千万」なことだと思います。

そうこうしている間に今年に入ってから、財務省が森友との土地売却の件で法律上の問題がないか、その対応策を検討していた文書が保管されていたことがわかりました。何のことはない佐川が「大うそ」をついていたのです。これほど国民を愚ろうしたものはないでしょう。

安倍夫妻による森友への関与を否定するための佐川の裏工作。思わぬところからぼろが出たことは、佐川にとっては心外だったことでしょう。安倍夫妻を支えた論功行賞で国税トップに抜擢された佐川に存在価値はありません。今すぐの罷免を求めるものです。

(おしらせ)
 この度、当ブログのタイトルを「活眼明察日記」と改めることになりました。引き続いてのご愛読をお願いいたします。

沖縄県南城市長選に基地反対派の瑞慶覧氏が自公+維候補を撃破したことは値千金だった

2018-01-24 19:23:05 | Weblog
21日に行われた沖縄県南城市長選で翁長雄志知事が後押しする基地反対派の新人、瑞慶覧長敏氏が安倍政権の支援を受けた現職候補を激戦の末、同市長の座を射止めました。両候補の得票差はわずか65票でしから、よろこびもひとしおのことだったと思います。

昨年の衆院選で愛知選挙区で山尾志桜里さんが自公候補を800余票の差で破ったとき、これに不満をいだくネトウヨ系が開票作業のやり直しを選管に訴えましたが、相手にされなかったことが思い出されます。自公維候補を推していた関係者には、敗戦は憤懣やるかたなかったのではと思われます。自公では勝利することが見込めず橋下徹、松井一郎大阪府知事を源流とする、日本維新の会にまで選挙協力を求めたことは、選挙序盤から現職の敗戦が濃厚だったからではないでしょうか。

この先2月に名護市長選、3月には石垣市長選、4月には沖縄市長選、さらには12月の知事選と沖縄県の今後を占う選挙が予定されています。いずれも今回の選挙戦同様、安倍政権側の執拗な嫌がらせが予想されています。これからも翁長知事を中心とした基地反対派が結束して、政権側にパンチを浴びせ連勝記録を伸ばすことが期待されています。

(おしらせ)
 このたび、当ブログのタイトルを活眼明察日記と改めることにしました。引き続きご愛読をお願いいたします。

拉致問題に米議会の協力を求めることに言及する他力本願、加藤担当大臣では解決は困難だ!

2018-01-23 20:11:30 | Weblog
加藤勝信拉致担当大臣が今月17日、拉致被害者の家族の多くが亡くなっていることを受け、早期解決の必要性に言及しました。同時に打開するには、米議会の関係者にも協力してもらう方針を示しました。その一方、安倍×金正恩の直接対話について、「(交渉を有利にするには)圧力を続け、北の姿勢を変えなければならない」と、実現の可能性を否定しました。

加藤の発言内容から被害者家族に対する配慮が全く感じられないのです。トランプが昨年11月来日したとき、被害者家族に面会しました。その時の感触を引きずり、今度は米議会にも働きかけ拉致問題の解決につなげるつもりらしいのですが、いったい何を考えているのかよくわかりません。

そもそも日米が一体になって、拉致問題にあたるということは北への圧力をいま以上に強めることを意味します。これで解決できるというわけですから、お目出度いにもほどがあります。拉致家族にしてみれば、北への圧力で問題解決しないことは重々承知のはずです。面と向かって本心を語れば、安倍政権の取り組みに水を差すのではないかと、気をもんでいることを少しはくみ取るべきではないでしょうか。

自力での解決を投げ出し、米に頼り切る他力本願型の加藤担当大臣で問題が解決することはあり得ないでしょう。

(おしらせ)
 このたび、当ブログのタイトルを「活眼明察日記」に改めることになりました。引き続きのご愛読をお願いいたします。

小野寺防衛大臣が米軍ヘリ小学校上空飛行したことに珍しく米当局を非難したが、来月の名護市長選を意識してのことか?

2018-01-21 20:15:20 | Weblog
米軍普天間飛行場所属のヘリコプター3機が18日に同飛行用近くの普天間第2小上空を飛行した問題で、小野寺五典防衛相がいままでの対応とは異なった動きを示しました。防衛省と米軍との間で同小上空を「飛んだ。飛んでない」の議論に発展。いつもは小野寺が米軍に善処を求めることでそれ以上はあっさりと引っ込めていたのですが、こんかいの対応に少しばかり驚いています。

小野寺がどうしていままでと違う対応をしたのか、いろいろ考えてみました。先ず思いついたのは、名護市長選が来月に実施されることと関係していないのかということでした。

いまの政府は辺野古基地建設反対を掲げている、現職市長を落選させることが最大目的になっています。小学校上空を飛ばないよう要請していたことが、飛んだということになれば政府のメンツは丸つぶれになってしまいます。県民は反発して名護市長選は現職が断然優利に選挙戦を戦えることになります。

菅官房長官や二階幹事長が現地入りして、テコ入れしていましたから力の入れようがわかると思います。小野寺の米当局への非難は菅や二階の動きと考えれば、県民感情を引き付け選挙戦を有利に進めたい思惑があったのではないかという感を強くしています。このパフォーマンス、名護市長選をターゲットにしたものと捉えています。だって米軍のイエスマンが急に変われるはずはないからです。

(おしらせ)
 このたび、当ブログのタイトルを「活眼明察日記」と改めることにしました。引き続いてご愛読のほどお願いいたします。

政府は2040年初から「無年金者」が急増することに、社会的救済策をいまだに施していない。自民党政治の怠慢!

2018-01-20 22:41:30 | Weblog
きのう19日は年金の話をしました。きょうも年金の話をしたいと思います。私がいちばん心配しているのは、現在40歳前後の人たちです。ということは、いまから20年ほど前の1998年前後に大学を卒業したことになりましょうか。

ちょうど就職氷河期で大学を卒業できても思うように就職が決まらず、やむを得ずアルバイト、パートあるいは派遣などの非正規雇用を選ばなければならなかった人が大勢社会に放り出されました。その後、転職したくても就職環境が改善されることがなく、現在に至っていることから2040年初頭には年金が全くもらえない「年金難民」が」多数に上ることが予見されています。低賃金労働を余儀なくされる非正規雇用は、いまや全労働者の4割に達する勢いですし、毎年値上げされる国民年金の保険料も年間で20万円のラインにまで迫っていることは、多数の支払い困難の人たちが存在するはずですから。

このような状況ですから、2040年以降は無年金の生活を強いられる人たちが後を絶たず、混とんとした不安定な社会が形成されることは間違いのないところです。

このような事態を招いたのは、経団連などの資本家が望む労働法制の改悪に積極的に手を貸した自民党政治にあります。そして政府もいまの切羽詰まった状況にメスを入れるわけでもなく、ただただ放置したままですから怠慢すぎるというしかありません。こんな政治の実態我慢できますか。一刻も早く自民党政治を終わらせましょう。

(おしらせ)
 このたび、当ブログはタイトルを「活眼明察日記」と改めることにしました。引き続きご愛読のほどお願いいたします。


政府は年金支給開始を70歳以上からも検討しているというが、メリットは国にあり受給者にはない!

2018-01-19 19:45:25 | Weblog
政府が現在は60~70歳になっている年金支給開始時期をさらに遅らせて、70歳を超えてからも支給できるよう検討していることが報道されました。70歳を超えてからの割増率は公表されていませんが、現在の70歳到達時点での割増率142%で、65歳基準(100%)とした場合と70歳到達時点から受け取る年金額を70歳、80歳、90歳、100歳到達時点の総受取額を計算してみました。 条件として65歳からの年金額は月20万円とし、70歳からの年金額は月28.4万円(20×1.42)と設定しました。

             70歳到達  80歳到達  90歳到達  100歳到達(単位:万円)
65歳から年金受け取り  1,200  3,600  6,000  8,400
70歳から年金受け取り      0  3,408  6、816 10,224

結果は上表のようになりました。つまり65歳で受給する人と70歳から受給する人が、それぞれ100歳に到達した時点の総受取額は70歳から受け取る人に約1,800万円ほどメリットがあります。ここでご注意いただきたいことは70歳から受け取る人の方が毎月の収入額が高いことから、国保料、介護保険料、住民税を65歳から受給する人より多く徴収されることです。この差額は30年間で、ばかにならない金額になります。

さて問題はこの先に隠れています。国がいう「人生100年」なんて真っ赤なうそだと憶えておいてください。90歳でも存命している人は、ごく一部と考えたほうがいいと思います。(2017年の平均寿命:男性81歳、女性:87歳)

高齢になれば年を追うごとにリスクは高まります。さらに注意しなければならないのは、70歳以上から受け取れば総支給額がいま以上に増えるという国の宣伝をうのみにしてしまった結果、65歳から受給している人に比べて、まったく年金を受け取らずに一生を終える人も増えることが心配されます。老後の資金が国に没収されてしまうことほど、ばからしいことはないですよね。

さて結論ですが70歳以上から年金を受け取りたい人はカネに困っていない人にしか奨められません。くれぐれも国の悪質な宣伝に惑わされないようにしてください。だって国が年金受給者のメリットになることをするわけがないからです。

(おしらせ)
 このたび、当ブログのタイトルを「活眼明察日記」に改めることにしました。引き続きご愛読のほどお願いいたします。

振興予算を4年連続で減額して沖縄県政を自由に操縦したい政府の陰湿な見せしめは度を超えたものがある

2018-01-18 20:53:30 | Weblog
2018年度の沖縄振興予算は2017年度に比べて、100億円以上減らされ約3000億円程度に落ち着くのではないかとみられています。米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する翁長雄志知事への見せしめであることは明らかです。

米トランプ政権の手先となって、沖縄県に米軍基地の永久化を目論む安倍政権。これを阻止するための反対闘争を繰り広げている沖縄県に対し、力でねじ伏せようとする政府の見せしめは度を超えたものになっています。

来月は名護市長選があり、秋には知事選も予定されています。政府の目的はいずれも現職を落選させることにあります。そのためには振興予算を減らして沖縄県政に打撃を与えなければ実現することはないのです。政府の思惑通りに沖縄県を操縦したい野望を打ち砕き、主権が沖縄県にあることを政府に示さなければならない、極めて重要な時期にあることを再認識する必要性を感じています。

(おしらせ)
 このたび、当ブログのタイトルを「活眼明察日記」と近日中に改めることにしました。引き続きご愛読のほどお願いいたします。