活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

アメリカ従属で「主権回復の日」とはあいた口がふさがらない

2013-03-15 19:36:14 | Weblog
安倍晋三首相は61年前のサンフランシスコ条約が発効した日、4月28日を「主権回復の日」として、記念式典を開催すると表明した。冗談も程々にしたほうがいい。米の属国、日本がいつ主権を回復したというのだ。

構造的欠陥が明らかなオスプレイを米の求めに素直に応じ、沖縄に配備したり岩国、富士、厚木にも順次配備することを受け入れる日本政府。その一方、米本土では住民訴訟が提起され、政府に圧力をかけた結果、飛行禁止措置されたいわく付きのオスプレイである。いま、米上空にオスプレイの姿はない。

この落差はいったい何なのだ。また、この日4月28日は沖縄が日本から切り離され、米統治下に置かれた日でもある。沖縄では「屈辱の日」と言われている。

これらのことを承知していながら式典を強行する理由は、米の奴隷国として中国・韓国・北朝鮮に対抗、「愛国心」を煽るねらいが透けて見える。隣国と対話することを放棄しているから、友好関係も築けないありさまだ。

極右、「単細胞」首相の誕生で今後の日本の針路、間違った方向に突き進んでいることだけは確かである。


3 Comments

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Unknown (Unknown)
2013-03-16 01:22:55
大戦後、日本は国際法上「占領」されたのであって、主権が無くなったのではないのですがね。占領下、天皇陛下も総理大臣もいたし、内閣も各省庁も機能していたし、日本法が適用されていたし、裁判所も裁判をしていたのですが。昭和55年10月9日に衆議院予算委員会で奥野誠亮法務大臣が「昭和二十七年に独立するまでは主権は日本になかった」と発言し問題になり、その日のうちに発言を取消し謝罪し「主権は日本にあった」という政府公式見解が出たのですが。しかし、日本に主権がなかったのなら「日本は消滅した」「皇位は断絶した」「国体は護持できなかった」となるのですが、国体護持のみを願った当時の保守派が聞けば卒倒ものですね。あと「日本は独立した」と言いますが、どの国から独立したと言うのでしょうか。ばかばかしい限りです。
あとサンフランシスコ平和条約は、右翼の人が大嫌いな極東軍事裁判の判決を日本が受諾した条約でもあるのですが、分かっているのですかね。
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訪問ありがとうございます (管理人)
2013-03-17 09:53:55
戦後日本政治は岸、中曽根、小泉、いまの安倍と右翼対米隷属派がばっこする機会を与えてきました。これを全面的に支えてきたのが、官・財・マスコミです。彼らは日本が侵略した中・韓に背を向け、原爆を落とした非人道国家、米には尻尾を振り続けてきました。米型政治を強要された結果が、いまの活力を奪われた主権なき日本の姿なのです。上記の右翼政治家には、売国奴という言葉が最もふさわしいのです。こんごともよろしくお願いいたします。
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Unknown (明治憲法)
2016-08-17 14:27:48
サンフランシスコ条約まで、日本に主権がなかったとすると、大日本帝国憲法の改正手続きにより制定された日本国憲法自体が存在してはいけない事になる。 主権がないから日本人は制定できないし、占領国は占領地の法制について表向きは変更させられなかった。 この場合、サンフランシスコ条約後に、新たに憲法の制定や改正についての決議がされてないのであるから、現行の憲法は打日本帝国憲法であるということになってしまう。  
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