活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

民主主義嫌いは親譲りの伸晃妄言

2011-06-15 21:23:36 | Weblog
イタリアで行われた原発再開の是非を問う国民投票は、「再開反対」が94%という圧倒的多数で幕引きされた。原発推進派の首相はいさぎよく敗北宣言した。国民の審判は敬意に値するものだった。

ところがわが国政治家で、自民党の石原伸晃幹事長はこれを「心よし」とできず、イタリア国民を「集団ヒステリーの状態。9割が原発に反対だからと簡単にやめるわけにはいかない問題」と記者会見で語ったという。

ここまで言及する政治家としての無感覚さには、ただただあきれるばかりである。原発を推進したい石原は東電や財界からの原発利権にあやかり、甘い汁を吸ってきたのではないだろうか。今後もそれを目当てにしているのだろう。そう思えて仕方がない。

腐敗自民党は根拠のない、「安全神話」をまき散らし、国策として原発推進政策を進めてきた。また、3.11の東電福島原発事故はすでに発生から3ヵ月が経過した。いつ収束するのか、その目処さえ立たない惨状をどう説明するつもりか。

これについて当の自民党からなんの説明もなければ事故の謝罪の言葉もない。これが恥知らずで無責任な自民党本来の姿である。

石原がイタリアの投票結果にいちゃもんをつけること、「民主主義嫌い」の父親譲りだ。選挙は民意である。その結果に不満があれば、日本でも退場してもらわなければならない。

石原に必要なものは謙虚な態度を身につけることである。これを忘れた政治家など必要はない。