活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

尖閣ビデオ流出事件に思う

2010-11-08 18:50:53 | Weblog
尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件で、石垣海保撮影のビデオがネット上に流出した。石垣海保ではビデオの一部始終が、誰でもPCでの閲覧が可能だったという。ずさんな情報管理は救いようがない。

誰がネット上に流したか、検察の捜査を待つしかないが早く特定して、この種の行為は違法であること広く知らせるべきである。

自民党政治に見切りを付けた国民が、民主党に政権を託してすでに1年以上が経過した。その負託を受けた、民主党政権への悪質ないやがらせである。散々、自民党政権下で甘い汁を吸ってきた者の仕業と考えるほうが妥当である。

一部マスコミや石原慎太郎都知事あたりが、ビデオ流出に理解を示し、流出させた人物を賞賛するかのような振る舞いをしていることは、犯罪の一翼に加担しているのと変わらない。頭の弱い権力者たちの典型ではないか。

また、流出させた人物を英雄視する論調もあるが、その無責任さにあきれてものが言えない。分別をわきまえた主張とはほど遠いからだ。

政府もこれを機に、国家の情報管理を強化する必要がある。そして、国民をあざむく政治が行われていないか、常々点検することで信を集めるしかない。

安保懇メンバーは被害妄想集団

2010-11-02 21:18:01 | Weblog
これほど内容のお粗末な報告書はあるまい。菅首相はこの報告書を受け入れるとの報道もされている。

首相の諮問機関「安保防衛懇談会」(安保懇)のことである。内容は中国、ロシア、北朝鮮の軍事的脅威が高まっているから、それに対抗しなければならないという趣旨である。特に中国の脅威を誇張気味に主張していることが特長である。

この脅威に対抗するには、日米同盟のさらなる深化が必要としている。たとえば集団的自衛権の行使を可能とするよう憲法を改正したり、非核三原則や武器輸出三原則の見直しが必要とも主張している。

あきれたメンバーが揃ったものである。学者や有識者、防衛関係者と言われる人たちであるが、重度の被害妄想集団といわざるを得ない。

被害妄想集団はなぜ、日米安保がアジアの平和の障害になっていることを議論しないのか。最初からわが国の軍備を増強したいため、隣国の脅威をことさらに煽り立てているように思われる。また、アメリカが攻撃を受けたとき、上空でミサイルを撃墜することなど、本気で考えている夢遊病者的性格の集団が、防衛問題を論議していることに強い懸念と違和感をおぼえる。

報告書は平和憲法に真正面から挑戦するものである。軍備増強のため、税金は惜しみ無く投入されることとなる。そして、「あの戦争」の二の舞いを演じることが現実のものとなる。決して許すことのできない報告書である。菅首相はこの報告書をゴミ箱に捨てなければならない。

前原外務大臣の資質を問う

2010-11-01 21:55:38 | Weblog
前原誠司外相に対する、中国側の攻撃が治まる気配がない。「反中国」の姿勢を崩さない前原氏が外交トップに君臨しているかぎり、関係の修復はとうてい不可能である。

前原氏の対中強硬姿勢は、アメリカの加勢と庇護の下に行われている。それは過日のクリントン国務長官の「尖閣問題は日米同盟の範疇」とのコメントに裏打ちされているとおりである。

前原氏が中国での反日デモで名指しで攻撃され、有名人気取りになっているような雰囲気が、TV画像を通して感ずることができた。やはりどこかおかしい。

そもそも実力が未知数の人物を、外務大臣に据えた人事は誰の目にも奇異に映ったものだった。適材適所の人事をしなかった菅首相の責任は免れない。

前原氏は「反中、親米」の旗頭である。これでは隣国、中国との外交関係は上手くいくはずがない。中国敵視政策で経済や文化の交流は、停滞したままであるが、これも必然的な成り行きであろう。

菅首相は関係の修復を急がねばならない。隣国から信頼されないような外務大臣の下、国力の向上などあるはずがないからだ。