活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

国民を愚弄する大連立構想

2011-06-07 23:00:34 | Weblog
民主党内で自民党と組んでの連立政権構想が急浮上している。国民を馬鹿にするのもいい加減にしたほうがいい。

長く続いた自民党政治で国民の生活は疲弊してしまった。生活を防衛するために国民が選んだのは、民主党マニフェスト「国民の生活が第一」に惹かれたからであった。待ちに待った政権交代が実現し、将来展望が若干明るくなったものだった。

これで官僚主導、対米従属外交からようやく訣別出きるものとの思いに浸っていたが、わずか2年足らずで自民党の軍門に降る、ふぬけぶりには愕然とするばかりである。

小沢一郎元代表の影響力を排除するため、菅、岡田、仙谷、枝野、前原、野田らの反小沢グループは民主党を乗っ盗るつもりで密議を重ねてきた。政権運営失敗の責任を取らない、無責任幹部たちのおかげでせっかく掴んだ政権交代も水泡に帰そうとしている。このような状況で自民党と連立して政権維持にあたりたいなどという妄言など聞いてはいられない。

反小沢グループには国民の窮状など思い至らない連中ばかりである。連立を働きかけた真の狙いは、小沢グループからの政権誕生を阻止するための一点だけにあるものと考えていい。

そして、いまこそ政権交代したときの原点に戻り、病巣をえぐり出し安易な連立構想を退けることが、国民の信頼を取り戻す唯一の方法である。