日本赤十字社の努力で戦中・戦後に北朝鮮で死亡した日本人の遺骨返還と墓参について話がまとまり、北朝鮮当局と今月29日、北京で予備協議することが決まった。協議に漕ぎ着けるまで怠慢日本政府は、傍観するだけで何ら手を打つことをしなかった。それどころかこのまとまった協議に便乗して、懸案の拉致問題を交渉のテーブルに載せることまで決めているという。
これに対して、北朝鮮は従来の見解である、「拉致問題は解決済み」として、議題に載せようとする日本を、相変わらずの調子で非難した。この北朝鮮のかたくなな態度からして、拉致問題は今回もまた、解決が遠のいたといえよう。
そのことと併せて、日本政府には真からこの問題を解決しようとする熱意があるのか、はなはだ疑問に思えて仕方がないのである。打開する気はさらさらないのではないか。
それを裏付けたのが終戦の日、15日の松原仁拉致担当大臣の靖国参拝だった。民主党政権の参拝自粛方針にも逆らってあえて参拝した。民主党政権では初めてのことだった。担当大臣自らが拉致問題を「ぶっ壊した」ようなものである。
松原が何を考えているか知らないが、侵略戦争の象徴、靖国を参拝して拉致問題が解決できるわけがない。日朝の赤十字社の並々ならない努力で醸し出された「いい雰囲気」がこの参拝で雲散してしまった。浅はかな行動が招いたものである。取り返しのつかない事態に発展しないことを願うばかりである。
これに対して、北朝鮮は従来の見解である、「拉致問題は解決済み」として、議題に載せようとする日本を、相変わらずの調子で非難した。この北朝鮮のかたくなな態度からして、拉致問題は今回もまた、解決が遠のいたといえよう。
そのことと併せて、日本政府には真からこの問題を解決しようとする熱意があるのか、はなはだ疑問に思えて仕方がないのである。打開する気はさらさらないのではないか。
それを裏付けたのが終戦の日、15日の松原仁拉致担当大臣の靖国参拝だった。民主党政権の参拝自粛方針にも逆らってあえて参拝した。民主党政権では初めてのことだった。担当大臣自らが拉致問題を「ぶっ壊した」ようなものである。
松原が何を考えているか知らないが、侵略戦争の象徴、靖国を参拝して拉致問題が解決できるわけがない。日朝の赤十字社の並々ならない努力で醸し出された「いい雰囲気」がこの参拝で雲散してしまった。浅はかな行動が招いたものである。取り返しのつかない事態に発展しないことを願うばかりである。