活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

地震調査委員会が招いた破局

2011-06-10 23:38:03 | Weblog
政府の地震調査委員会は非科学的組織である。科学的地震予測をしていたならば、今年3月11日の東北地方を襲った大地震でも、これほどの人命が失われなかったのではないかと思うと非常に残念である。

同調査委は地震予測を、過去に起きた地震の規模をもとに予測していたというのである。おめでたくて単純な人たちばかりである。

東北地方で869年に、津波高30米超の貞観大地震があったが、これを考慮していなかったというから、なにおか言わんやである。何のための委員会であったのかと思うと同時に、硬直化した救いようのない、組織との感を強くした次第である。

現代において科学的で適格な判断をしなかったことは、政府・官僚・学者の組織的犯罪だと言える。国民の生命、財産を守るという使命感のなさにに、ただただ驚くばかりである。

原子力安全委員会といい、地震調査委員会といい、東大出身の学者が取り仕切っているが、彼らのために血税が惜しみなく使われた挙句、日本がどんどんダメになっていく姿は、とても耐えられないことである。

明日、6月11日で大地震後3ヵ月を迎える。地震・津波の天災は避けられないが、あらゆる人智を働かせ被害を最小限にすることが、委員会の職責ではなかっただろうか。それが上手く機能しなかったことに弁解する余地はない。