活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

小泉批判しない政権はペテン師

2011-06-09 23:00:57 | Weblog
民主党が政権交代を果たせたのは、小泉構造改革で格差が拡大したことに対する、国民の抵抗によるものだった。

鳩山前首相が後任の菅首相の辞任時期を巡って、齟齬が生じたことに腹を立て、「ペテン師」とののしった。私は鳩山も菅も両方ペテン師だと思っている。

東日本大震災が発生する以前から、雇用情勢の改善は急務であった。失業率は高止まりしたままで、特に若年層の就職難は深刻を極めた。

小泉改革で非正社員化が一段と進み、いつ解雇されるかわからない、不安定雇用からの開放が国民共通の切なる思いだった。だが、これも無視されたままで、実現の見通しはまったく立っていない。

辞意表明した菅の後任選びが、民主党内で急浮上しているが、現段階では有力候補はいない。いずれ代表が選ばれ政権に就くことになるが、「小泉批判」しない勢力は「ペテン師集団」である。

マニフェスト「国民の生活が第一」を目指すなら小泉批判は避けては通れない。明確に自民党と異なるところを見せない限り、国民からの支持を得ることはできない。

政権交代の意味を理解できない、ろくでもない代表を選んだら、こんどこそ民主党の命取りになる。