この勧告を民主党が完全実施を求めていたことも驚きです。それにしても、与野党議員は、あまりにも民意を逆撫でしてはいないでしょうか。
次の選挙に勝利するため、こぞって、公務員のために税金の無駄使いを認めるこの姿はまさに亡国政治ではないでしょうか。相も変わらず国民不在の党利党略政治を展開するつもりのようです。
財政事情が悪化しているなか、地方は疲弊し、中小企業は大企業との格差が拡大していることから景気回復の実感など、到底もてない状況です。
最近では、防衛省前事務次官と軍事商社とのゴルフ接待疑惑、厚生労働省の薬害C型肝炎についての情報の隠蔽等、数えれば切りがありません。
連日に亘り、不祥事が報道されていても一切これを無視して、昇給させることで冷えきっている消費の回復に貢献、ひいては地方公務員の給与上げにも連動することから経済効果は大きいと、与野党が揃ってコメントしていることは、まさに自作自演の茶番劇としか言いようがありません。
公務員給与上げに、すべて反対しているわけではありません。民間は、労働法制の規制緩和で賃金はアップするどころか、ここ、10年下がりっ放しの現実に政治が目をつぶっていることに問題があります。民間の懐事情が好転しないなか、国民の理解など得られる筈はありません。
それにしても、公務員のために税金が食いつぶされること、納税意欲もなくなりました。バカバカしい政治を続けられることに腹が立つのです。