活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

説明不足の鳩山法相発言

2007-11-27 21:51:00 | Weblog
鳩山法相が、しきりに「アルカイダが日本にウロウロしている」と鸚鵡返しのように発言しています。

こんどは選挙区の福岡県大川市で、大臣就任祝賀会の席上「ウソは一つも言っていない」と強調しました。さらに、「日本は安全ボケの状態」とも発言しています。

一番最初に「私の友人の友人はアルカイダ」と発言した時は、入国監理局や警察の対応に不満を漏らしていましたが、その後、当局が鳩山氏の不満を解消するような動きを見せていないことは、気になるところです。

現段階では、当局から完全に無視されているといえ、鳩山氏が一人芝居を演じているように思えるのです。

アルカイダ発言にこだわっているのは、他に目的がありそうです。それは、世界のどこの国からも理解されない、新入国審査制度の批判をかわす狙いにありそうです。

米国ブッシュ政権の言いなりで成立したこの制度は、外国人が入国するとき指紋採取や写真撮影があることから批判が止みません。

鳩山氏は、この入国制度を正当化させるため、最初からアルカイダを利用しての予防線を張って、内外からの矛先を避けたい一心のように見えるのです。

鳩山氏は発言にウソがないことを強調していますが、当局から全然相手にされていないように感じられるのは、やはり説得する努力が足りないと言えます。これでは、どこまでが本当か分りません。

力士「一ノ矢」に学ぶところ多し!

2007-11-26 20:49:58 | Weblog
46歳、身長165センチ、体重100キロの現役最高齢力士で高島部屋所属、東序二段103枚目「一ノ矢」が九州場所13日目の今月23日体力の衰えを理由に引退しました。

最後の土俵は弱冠20歳と対戦、惜しくも敗れましたが今場所の成績は4勝3敗の勝ち越しで幕を閉じました。

83年の初土俵から実に24年間、通算して1002番目の取り組みを終えた表情は寂しさは見られず満面の笑みさえ称えていました。

「一ノ矢」は国立琉球大学在学中は物理を専攻、生来の相撲好きが高じて同大で相撲部を作り、プロ入りしたという異色づくめの力士でした。独特の相撲哲学の持ち主は「相撲は科学。とても面白い」と相撲生活を振り返っています。

また、いまは、お騒がせの朝青龍が入門してきた時は、最初の一歩から相撲界について教育したそうです。朝青龍も横綱だからと決して足を向けては寝れない大先輩ということになります。

そして、来年の2月に断髪し、結婚式を挙げることも報道されました。末永く土俵生活を楽しむため、辛抱と実直な生きかたが46歳にして花開いたというべきでしょう。

序二段で2回優勝していますが、念願の幕下には上がれなかったそうです。しかし、誰も「負け組」とは言えないでしょう。なにしろ、昭和時代からの最高齢力士ですから。よく頑張ったものです。

休場したのは、わずか6日だけといいますから、これも驚くとともに厳しい自己管理をして、真から相撲を楽しんだことが窺えます。サラリーマンにも参考になる処世術かも知れません。

引退後は高砂部屋のマネージャーとして親方を支えるそうですが、地道な努力家が部屋に残ることで、一層、部屋の信頼度が増すように思えるのです。

今後は、角界の発展に尽力してくれるでしょう。長いあいだ、本当にお疲れ様でした。



政治を売買する自民党・経団連

2007-11-16 20:58:12 | Weblog
経団連が、自民党と民主党の政策について評価、公表しました。

06年10月から07年10月までの期間の政策評価は、自民党は前回に比べ横這いで、民主党は自民党に対決姿勢を強めたことで評価を大きく落としました。

まるで、「子供騙し」としかいえないような採点を経団連がしているのです。

この政策評価は簡単にいえば経団連のために、どの政党が、どの程度貢献してくれたか税制改革、雇用、外交、通商政策等の各項目を経団連がランク付けしたものです。

これに基づいて、加盟企業が政治献金するための判断材料として公表したのです。

この結果を見て分るとおり、経済界の利益優先政策をとっているのが自民党です。当然、自民党に政治献金は多く流れ、民主党には、ほとんど流れていないことが分ります。

自民党が、経済界寄りの政治姿勢を取り続けているのは、すべて「カネのため」です。

自民党が経団連に媚びるため、「カネと引き換えに政治を売っている」実態がよく分ります。経団連が喜ぶ政策しか取りませんから、多くの国民が困窮世帯化しているのが現状です。

年収200万円以下が1000万人を超えましたが、これも自民党政権と経団連が癒着した政治が行われているためです。

そして、経団連からの評価が高いという自民党は、とりもなおさず国民の生活を長い間、踏みにじって来ました。

経団連から評価されない政党こそ、国民の利益を考えているのかも知れません。

税金ドロボー(6)

2007-11-15 20:34:22 | Weblog
衆参両院の同意が必要な人事案件で「天下り」と批判されていた官僚3人が、民主党などの反対で否決されました。政府案が通らなくなったのは実に56年ぶりとのことです。

自民党が政権を握っていたときは、中央省庁出身官僚が、所管する省庁の審議会委員に自動的に就任するという、まさに、信じられない政・官癒着人事がまかり通っていたのです。

衆参逆転によって、このような癒着の構造が国民の前に明らかにされたことは、まことに好ましい限りです。

朝日新聞によれば、運輸審議会常任委員の一人である長尾正和氏は3年前に、同審議会の常勤委員に選任されました。給料は年額約1800万円で、3年の任期を勤めると約370万円の手当てが支払われるとのことです。

今回、同氏は65歳で3年の任期で再任されるところでした。とても、世間で理解されない官僚の「天下り」厚遇ぶりです。もう3年「甘い汁」を吸い続けようとする、ご本人も「欲が深い」ように思えます。

このような審議会は官僚が自ら「天下り」し、高額な報酬を得る目的で設立されているのです。自分達の権益を確保したいため設立しただけで、その必要性は認められません。

民主党も、このような高額を支払う審議会の妥当性を精査するということからでも分ります。

ねじれ国会のおかげで、次々と血税が浪費されている実態が明らかにされています。


これはひどい(16)

2007-11-12 10:35:24 | Weblog

出荷元は地鶏扱わず 船場吉兆が責任転嫁か(共同通信) - goo ニュース

「船場吉兆」の仕入先である、京都の鶏肉業者の納品伝票を精査した農林水産省の指摘で、ブロイラーを「地鶏」と偽装表示していたことがわかりました。取引上の立場を利用して、この鶏肉業者に責任を転嫁したことは明らかでしょう。しかも、普段から「地鶏」を扱っていないことも分かったそうです。

ブロイラーを仕入れておきながら、販売カタログには、「京都地鶏」の商品名で販売していたことも分かっています。牛肉でも鹿児島、佐賀県産として、納品伝票に産地が記載されているのに「但馬牛」と産地を偽造して、贈答用商品として販売していたのです。

一方、福岡のデパート「岩田屋」地下店舗で菓子や総菜の賞味期限の改ざんでも「現場のパートさんが独断でやったこと」と平気で本社の関与を否定していました。

会社ぐるみで偽装を繰り返えし、経営陣が責任を取らず弱い立場の人たちに転嫁する典型的な会社といえます。このような会社、最近多くなりました。


お騒がせ鳩山法相

2007-11-11 18:37:21 | Weblog

鳩山法相「治安に関する私の発言、うそは一つもない」(朝日新聞) - goo ニュース

鳩山法相が、なにを言いたいのか理解できません。10月末「私の友人の友人がアルカイダ。バリ島爆破事件に絡んでいた」と発言しましたが、その後、この発言が問題視されると「誤解されたことは反省する」としながらも、「なかなか理解してもらえない」と繰り返し発言しています。

そして、11月の始めに、同法相の選挙区、福岡県久留米市の秋祭りの会場で「怖いテロリストが日本でウロウロしている。本当のことを言うとマスコミが騒ぐ。本当のことを知っているから申し上げている」とあいさつをしているのです。

今回また同様発言しているのに当局が取り合わないのは、信用する根拠が足りないからでしょう。同法相は「警察をはじめ防衛庁や入管にも相談したが政府機関すべて対応が鈍かった」との発言もしています。法相という立場を利用して必要以上に国民を不安がらせることで、マスコミを利用して売名行為をしているように見えるのです。


民主党再生への道

2007-11-10 21:20:11 | Weblog
民主党小沢代表が辞任を撤回しましたが、今後の動きに注意が必要です。自民党と連立しないと表明しましたが、完全に構想から消去しているか疑わしいからです。

政権を奪うため、連立の必要性を本気で考えていたことは、自民党に愛想をつかしていた国民が、民主党に期待して一票を投じたことに対し、真っ向から否定するものでした。

参院選の結果は、戦後長く続いてきた自民党政権の崩壊を告げる序章でした。

自民党消滅の危機を募らせた読売渡辺をはじめとする中曽根、森らが謀った「小沢潰し」に党および役員に相談もせず、功を焦って独断で福田と秘密の党首会談に臨んだ姿勢は、いかにも腰が軽く、民意を理解できていないみっともない印象を国民に与えてしまいました。「ぶっ壊し屋」としての評判通りといえる軽率な行動でした。

いま、民主党に求められていることは、選挙公約で民意が等しく共感した「生活第一」の政策を堂々と実行に移すことです。

自民党政治では豊かな生活はできないことが分りました。相変わらず金持ち、大企業優遇の政策を取り続けているからです。

格差社会を招いたことで困窮世帯が増えているのに、いち早く定率減税を廃止したり、医療費負担の増加を求める一方、「金持ち優遇」とされる証券優遇税制を廃止するどころか、これから数年も継続するというのです。

先の参院選では、これらの自民党の政策がすでに破綻していることが裏付けられています。民主党大躍進の機会到来でした。

しかし、今回のドタバタ劇は民主党が目指す政権交代が容易でないことを露呈しました。なにしろ、国民の失望を党首自らが買って出たからです。自民党を利する結果なったことは、大いに反省してもらわないといけません。

ここは、野党各党と協調し、反自民で失地回復を急がなければなりません。信頼のおける「ていねいな修理屋さん」も急いで選んで体制の強化を図ることが、いま必要です。

間違っても、先の短い自民党との連立は、絶対に避けなければなりません。

日本郵政のメチャクチャ人事

2007-11-07 08:32:18 | Weblog
さきごろの参院総務委員会で日本郵政グループの社外取締役選任に対し、野党側から「不適切ではないか」と批判が相次いだそうです。

つまり、経済界から選任された牛尾治朗、奥谷礼子、奥田碩、丹羽宇一郎氏らグループが偏り過ぎであることを問題として指摘されたのです。

これに対し、日本郵政西川CEOは「改めて検討するが、中立性は損なわれていない」と答弁しました。果たしてそうでしょうか。答えは「NO」です。中立どころか「オール右」が揃った不適切人事の極みだからです。

口先だけで、この人事に検討などすることはない筈です。それは、この人事が小泉ー安倍周辺から、押しつけられた人事だからです。すべて「お友達」で固めたのです。

「過労死は、自己管理の問題」、「労働基準局は必要ない。祝日も一切なくすべき」と過激発言で、憲法と労働法制を踏みにじった奥谷氏を選任した人事は、とても世間からの理解は得られないでしょう。

同氏はまた、取締役の立場を利用して、職員研修を請負うことに「利益相反」を指摘されているのです。なりふり構わず儲けることしか考えない姿はモラルが完全に欠如した典型的な経営者というべきでしょう。

元金融庁長官の高木祥吉氏も副社長で厚かましく「天下り」しました。これらの一連のデタラメ人事は政、官、財界が深く癒着していることを、図らずも見せつけました。

このような人達が要職に就くことに、ひどく違和感を覚えます。現場を知らない、労働者を敵視する集団の取締役就任で、24万人の郵政職員の今後が心配されます。


民主党にお願い(3)

2007-11-05 09:28:19 | Weblog

小沢民主党代表が辞任表明、5日の役員会で取り扱い協議(ロイター) - goo ニュース

小沢代表が鳩山幹事長に辞表を提出しました。辞任の理由は、自民党との連立政権構想を、党幹部の鳩山、菅、輿石氏らから拒否されたことにあるそうです。民主党はこの辞表を受理すべきです。追放に値しますから慰留してはいけません。

慰留すれば、小沢が描いた連立の意志を少なからず受け継ぐことになり、自民党の軍門に下ることを意味するからです。そして、参院戦の結果を否定することになり、国民が期待する自民党政権に幕を閉じることが今後もできなくなるからです。

反自民として政権交代の必要性を訴え、先の参院戦で国民の共感を得られて自民党に圧勝しながら、こんどは、それを投げ出し自民党と連立を組むという選挙民を裏切る行為を、どうしても許すことはできません。

政権交代を図るため「次の内閣」を決めておきながら、自民党を利することばかりでは「生活が第一」の選挙公約を、小沢自ら反故したことになります。連立構想を拒否した幹部の選択が正しかったのですから、わがまま小沢を重要ポストに残してはいけないのです。

 


国民を私物化する民主小沢

2007-11-04 09:55:22 | Weblog

民主・小沢氏、早い段階から連立に前向き…自民関係者(読売新聞) - goo ニュース

民主党が早急に、次の代表を選ばなければ国民は納得しないでしょう。そして、お騒がせ代表を追放することです。

次の衆院選で衆参ともに第一党に躍進するチャンスの芽を自ら、つぶした臆病者が民主党代表の椅子に座っていられたら困るからです。

自民党の策謀を自分で判断できず、これを持ち帰り党幹部に相談したことは、本心から連立を企てていることを証明しています。裏取引した可能性もあります。伝えられるところによれば、連立ができなければ代表の座を降りると本人が、以前から周囲に漏らしていたそうです。

要は、国民の願いとは、かけ離れた自民党主導の大政翼賛政治を目論んでいるのです。自民党政権の終焉を願っている国民の願いをよそに、自民党と同じ政治を繰り返そうとしています。小沢の正体見たりです。

民主党の信用失墜に計り知れないダメージを与えた小沢の責任は重大です。民主党には小沢が時計の針を戻した、この問題の総括をしてもらわねばなりません。特に福田との密室における会談の内容を、包み隠さず国民の前に明らかにする責任を負いました。