活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

鳩山、大逆風で沈没は秒読み

2010-05-31 22:50:32 | Weblog
鳩山内閣の支持率が、わずか8ヶ月余りで、20%を割ってしまった。政権交代した直後の70%からすれば、世論はすでに見限ったことを意味する。

「政治とカネ」の問題がいつまでも尾を引き、「普天間」でも誤った選択をした結果、取り返しのつかない深傷を負ってしまった。この二つの問題では、自民党旧政権の「忠実なる後継者」としての役割を担った。

「脱官僚政治」を目指したものの成果はなく、普天間移設問題でも県民の利益より、米国の利益を優先させた。そして、辺野古移設を決めたことは米軍基地の「永久化」に弾みをつけてしまった。

米の手先、外務・防衛両省の官僚も辺野古移設に暗躍した。彼らには沖縄の負担軽減は頭にない。米が展開する軍事力を背景とした、「抑止力」の熱心な信者たちであるからだ。

鳩山は自らが約束した「5月末決着」にこだわり、それにつけ込んだ、官僚たちの思い描いた筋書き通りのピエロ役を演じた。沖縄を自国の領土にしている米政府の「せせら笑い」が聞こえてきそうだ。

また、鳩山は基地を「最低でも県外」と大言していたが、どう血迷ったのか県内への移設に反対していた、連立与党の社民党福島党首を罷免してしまった。本来であれば、約束を反故にした鳩山が罷免されることである。不条理な罷免だったことから、社民党は昨日30日、連立することを解消した。きわめて当然のことである。

福島党首を罷免したことに民主党内に亀裂も生じている。鳩山のパワハラが国民の反感を買っているからだ。すでに夏の参院選を意識して、「鳩山降ろし」もささやかれ始めた。優柔不断で、不誠実な男鳩山では選挙に勝てない。いますぐ辞任したほうがいい。

鳩山、弱腰外交で自滅寸前

2010-05-30 23:05:07 | Weblog
普天間移設では名護市辺野古崎と決めた日米共同声明は屈辱以外の何ものでもない。米の圧力に屈し、沖縄県民を裏切った鳩山首相は責任をとって辞任するべきだ。もう政治を任すわけにはいかない。

民主党は名護市長選で、辺野古移設に反対する稲嶺氏を推薦して勝利させた。その前には、県議会や市町村議会が、基地の県外移設を求める決議も採択されている。

沖縄県には米軍基地は要らないという県民の総意を無視した、日米合意は鳩山内閣の暴挙であり、公約違反でもある。

日米共同声明もにわか作りで、あいまいなものとなっていることで、米軍基地はますます強化されて、米領土としての色彩を色濃くすることが今後懸念される。

米軍が沖縄を自国の領土として、思う存分暴れ回り、沖縄を「永久基地化」する恐れも出てきた。米政府が基地の縮小や撤去に応じる気配は今後もない。これほど旨味のある基地は世界中どこにもないからだ。米政府は弱腰の鳩山政府の足下を見て、「あの手この手」でますます圧力をかけてくること、疑う余地はない。

また、米政府は辺野古移設にかかわる費用は、一銭もカネを負担しない。すべて日本が負担する。これほどありがたいことはないだろう。そして移設とは名ばかりの巨大新基地が建設されることになる。これがアメリカに物申せない独立国日本の実態であり、悲しむべきことである。

社民党、連立離脱が望ましい

2010-05-29 23:24:23 | Weblog
社民、連立離脱論強まる 福島氏「沖縄を裏切れない」(朝日新聞) - goo ニュース

社民党福島党首が米軍普天間飛行場の代替として、名護市辺野古崎に移設する閣議決定に反対して、署名することを拒否したことから、鳩山首相に閣僚を罷免された。

福島党首には不名誉な罷免ではない。むしろ名誉ある罷免だ。最後まで不誠実だった鳩山首相に妥協することなく、自己の主張を貫いたこと,まことに立派である。党内外から参院選を控えて、自説を曲げない党首に「選挙目当て」のパフォーマンス云々が報道されているが、馬鹿げたことである。

福島氏の行動は正しい。社民党の存在感も十分示された。むしろ政府方針に受け入れを、頑なに拒否していた福島氏に対し、重野幹事長、又市副党首らが、早期の決着を図るよう、迫っていたというからみっともない話である。又市が、「党首としてダメだ。罷免するぞ」と血相変えて、言葉を荒げた場面もあったという。重職幹部が沖縄のことより、党利を優先していると受け止めらても仕方あるまい。

福島党首が「社民党は沖縄を裏切れない。これ以上負担を押し付けられない」と罷免後、記者会見したが、沖縄県民を勇気づけたと思う。罷免した鳩山が、「連立に協力して欲しい」と懐柔策に懸命だが、復縁は視野にないこと、はっきりさせたほうがいい。あらゆる支持者から、色眼鏡で見られないためにも。


鳩山は衆院を解散して信を問え

2010-05-28 22:38:51 | Weblog
これほどがっかりしたことはない。本日28日、普天間飛行場の移設先として、沖縄県名護市のキャンプシュワブ辺野古崎周辺とすることで、日米が共同声明を発表したからだ。

何のことはない。辺野古回帰である。鳩山は移設先を「できれば国外。最低でも県外」としていた。それをあっけなく覆したことは国民、特に沖縄県民を期待から絶望の淵へと追いやった。

うそつき鳩山が辺野古を回避しようとした努力の形跡はない。防衛省や外務省官僚らが作ったシナリオに踊らされ、オバマ政府に基地縮減や撤去を願う、国民の思いを伝えることもできなかった。まさに対米屈辱外交の継続である。この男に「脱官僚政治」を語る資格はない。そして、官僚に依存しなければ、何もできない不誠実な男も証明された。

国民との約束を自ら反故にする、鳩山が政権を担えるはずがない。また託すわけにもいかない。国民からの信頼も完全に失にった。鳩山はいますぐ衆議院を解散して、民意を問わねばならない。国民がバカにされる政治は我慢できない。

無責任で不誠実な首相が、自民党に続き、政権交代した民主党からも誕生した。どうして、まともな政治がおこなわれないのだろうか。よく考えなければいけない。このような領袖のもと、政治が行われていること、国民の不幸はいつまでも解消されることはない。

創新党、得意技は「地方投げ出し」

2010-05-27 22:15:02 | Weblog
日本創新党党首の山田宏・杉並区長が、こんどの参院選に立候補することを表明した。併せて今月31日付で任期を残して、区長を辞任することも明らかにした。

同党の代表幹事で、「横浜開国博」で巨額赤字を出して、突然、横浜市長を辞任した中田宏氏と辞めかたがそっくりである。創新党党首と代表幹事の2トップに共通することは「地方投げだし」と「権力への野望」である。

本来であれば住民に対し、ていねいな説明をして、理解を求めて辞任するところであるが、身勝手な2トップたちは、それさえしなかった。2トップたちの無責任すぎる行動は、住民には迷惑千万でしかない。

この2トップたちには、政治理念や政策に斬新さはない。ただ歴史を修正することには熱心だ。日本の侵略戦争を美化・正当化しているからあきれたものである。どこで、勉強したのだろうか。また、「民主党政権を放置すれば、日本が崩壊する」としているから、かなり被害妄想の症状が進行しているようだ。

山田党首は立候補の理由として、「日本が沈没したら杉並区の改革が台無しになる。だから国の再生に取り組む」と区の財政を再建したことを「手柄」として披露もした。

しかし、東京23区は東京都からの交付金が増えたため、借金を減らすことが出来たとの見方がもっぱらである。元々、東京都は財政に恵まれた自治体だから、ことさらに手柄話をされても困惑するばかりである。

要は誰が区長になっても、財政事情は好転したということで自慢するほどのものではない。それよりも、任期途中で区長を辞任すること、区民には喜ばしいことかもしれない。今度こそ区民に迷惑をかけない、まともな区長を選ぶチャンスが到来した。

連立に未練残すな社民党

2010-05-26 20:05:18 | Weblog
社民党福島党首が25日、普天間問題で沖縄県知事らと会談した。前々日の23日、「不誠実の男」鳩山首相が再訪したときに比べ、その歓迎ぶりには「雲泥の差」があった。

基地縮小や撤廃の願いを掲げ、県民からの人気度、信頼度の高い福島氏の一面も垣間見えた。一方の首相は、優柔不断さが目立ち、いかにも自信なさそうに振る舞っていたこと、福島氏と好対照だった。

首相が辺野古移設は「自然への冒涜」と自信たっぷりに国民受けする、メッセージをしたことは忘れられない。いま、その勢いはどこへやらである。それはそうだろう。全部口から出任せだったのだから。これで首相の「不誠実さ」が露呈されてしまった。

首相がアメリカの強引な要求に無抵抗で、しかも無償で基地機能を強化して、差し出す屈辱ぶりは、まさに米の傀儡そのものである。そして今月28日には県民の願いを無視して、辺野古に移設することで日米両国で共同声明を発表するという。

このことは県民への最大の裏切りとなる。社民党も重大な岐路を迎えた。首相の方針が覆らなかったら、連立離脱の決意をするべきときである。元々、憲法問題でも「護憲」と「改憲」で相性に問題もあった。三下り半も仕方ない。社民党に非はないのだから。

「08年国民生活調査」から見えるもの

2010-05-25 22:18:02 | Weblog
厚労省が「08年国民生活基礎調査」を5月20日、発表した。それに依れば、全国4800万世帯のうち、1世帯あたり平均所得は、547万円だった。平均以上の世帯数は1800万世帯で、平均以下の世帯数は3000万世帯だった。うち200万円以下の所得の世帯数は2割にあたる600万世帯だった。

厚労省は高齢者世帯の増加が、平均所得を押し下げたと分析している。これを鵜呑みにする訳にはいかない。それは小泉構造改革と財界・大企業の悪徳集団による、雇用の流動化で非正規雇用の増加と賃金抑制が深く浸透。その結果、サラリーマンの世界でも成果主義がはびこり、収入が下がる一方の現実を見逃しているからだ。これらきびしい家計の現状に対し、大企業は膨大な利益を計上。利益を人件費に回さず、「国際競争に必要」と強弁して、内部留保の蓄積に奔走していることに憤りさえ感じる。

強欲財界・大企業はこれでもあきたらず、政治家を籠絡して法人税率の引き下げを求めている。法人税減収の埋め合わせに、消費税の増税を声高に主張。利益誘導に動いていることに警戒感を緩めることはできない。

このように「明日の生活に困る」世帯が小泉改革後、増加の一途をたどっている現状に、楔を打たなければ貧富の格差は広がるばかりとなる。どんなに頑張っても報われない人たちも増え続けている。

国民健康保険料や国民年金保険料が、未納や延滞世帯の増加で社会保障制度から排除される人たちを支援する態勢も整っていない。これで世情が安定するはずはない。

いま6割以上の世帯が苦しい生活を余儀なくされている。財界・大企業のやりたい放題を許してきた結果である。そのやりたい放題を許した自民党政治で「棄民化」にいっそう拍車がかかった。

国民の怒りを買った自民党に代わって、民主党が政権を握った。「国民の生活が第一」を標榜する割に、遅々としていること遺憾なことである。

経済成長だけでは企業が暴走するだけだ。人間が粗末にされ、生活が向上しないことも証明された。国民が窮乏しているのに、大企業に富が集中していいはずがない。あらゆる手を使って、課税を強化して、国民生活に還元させたほうがいい。 この調査でその思いを一段と強くした。

「虚言癖」 鳩山、沖縄を裏切る

2010-05-24 21:36:56 | Weblog
鳩山首相が米軍普天間飛行場移設問題で、「腹案がある」と明言していた。しかし結局は自民党前政権が、アメリカ政府と合意していた現行案、名護市「辺野古」に決着したいこと、昨日23日、沖縄県知事に「断腸の思いだ」と受け入れの要請をした。

「腹案」とは心の中で考えている案のことである。鳩山首相は腹案だから、具体的な行動はしなくても責任は問われないし、むしろ弁解することを正当化できると考えていたのではないか。だとすれば沖縄県民はバカにされていたことになる。

あれだけ「最低でも県外」と公約したことも全部ウソだった。国民の多くは「腹案」に基地の無条件撤去をオバマ政権に伝える「どんでん返し」があるものと期待していた。それも見事に打ち砕かれた。

すべてが裏付けのない虚言だった。これほどに役立たずで、国民の期待を裏切った「恥知らず」の首相は珍しい。なにしろ沖縄そっちのけで、アメリカに媚びる「売国首相」だから。

阪急交通社長、賞賛記事に違和感

2010-05-22 22:20:01 | Weblog
本日、22日の朝日新聞別刷り「be」に阪急交通社社長が、旅行取扱高で同社を業界3位に躍進させた記事が掲載されていた。大手3社の顔ぶれが入れ替わるのは1955年以来というから、さぞかし社長は得意満面であることと察する。

しかし従業員は粗末に扱われていないだろうかと不安がよぎる。これも5月12日付、朝日記事であるが、子会社の阪急トラベルサポート社(HTS)の女性派遣添乗員が起こした、未払い残業代約56万円の支払いを求める裁判で、判決はHTS側に対し、女性添乗員に全額を支払うよう命じた。要は残業代が払われていなかったのだ。判決はHTSが添乗員に「みなし労働時間制」を適用することは不当だとした。

これとは別に、所轄労働基準監督署も07年と09年の2回にわたり、「日報で労働時間の管理は可能。みなし労働時間制は適用されない」とHTSに残業代を支払うよう指導・是正勧告していたことも分かっている。

これに対し、HTSは労基署の指導に従わず、残業代の支払いにも応じていなかった。裁判ではこれらの行為をきびしく指摘した。HTSはこれを不服として控訴するらしいが、子会社が社会的責任を放棄していることに、親会社の阪急交通社は無責任過ぎないか。

従業員が過当競争の犠牲になっている構図が浮かぶが、子会社の違法ともいえる行為を、指導できない親会社の社長が、紙上で賞賛されていること、的外れで違和感をおぼえる。業界3位らしい振る舞いが必要である。社長は子会社の体たらくをきちんと指導し、解決するべきである。

この記事を扱った朝日も朝日なら、これに応じた社長も社長である。つまらない記事とはこのことだ。

鳩山首相   辺野古で墓穴を用意

2010-05-21 22:35:05 | Weblog
日米両政府が米軍普天間飛行場の移設先に、名護市の辺野古とすることを明記した共同声明を5月28日に発表することが報じられた。

もし事実とすれば、鳩山政権が国民にウソをついていたことになり、政治責任がきびしく問われることになる。

鳩山がアメリカの求める現行計画の履行と沖縄県民の求める県外移設で板挟みであったことは誰もが承知している。「最低でも県外」と公約し、大言もしていた。

本来であればオバマ政府と渡り合って、日本側の本音を主張して、理解を求めなければならないところであるが、その形跡はまったくない。いつもオバマ側に主導権を握られ、反論することさえしなかった。

鳩山は5月末、決着に向け「腹案がある」と国民に向けラッパを吹いたが、実は腹案などなく何もしていなかった。最初から解決する能力や熱意はなく、自公政権が敷いたレールに相乗りすること、胸算用していただけではないか。とんでもない大ウソつきが首相になったものだ。

鳩山は今ごろになって、「沖縄に基地があれば抑止力になる」とその必要性をことさらに強調してみせた。自己の不明をごまかすことに懸命でもある。そして県民の心を踏みにじったことは、自らの手で墓穴を用意したも同然といえる。