活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

新聞の「第3極」報道を批判する

2012-11-25 21:00:11 | Weblog
日本維新の会(以下:維新)が第3極として、盛んに新聞紙上に登場していることは不愉快である。読者離れが進み、経営が苦しい新聞各社が読者を増やすため、大衆にアピールする能力に長じている石原慎太郎、橋下徹を利用することが、手っとり早いと思いついたことに疑う余地はない。

日本一危険思想の持ち主、石原らの「一言一句」を必要以上に取り上げ、散々煽って記事化することで、「めしの種」にしたいことも透け透けである。

そもそも第3極とは維新ではない。日替わりよろしく主張はころころ変わり、つかみどころのない政治集団が維新だからである。このような「不誠実」な政党を第3極と位置づけ、今後がいかにも期待できるかのような誤ったメッセージを繰り返す、新聞各社の報道姿勢は明らかに行き過ぎである。

断っておくが第3極とはマスコミの「造語」である。厳密には「国民の生活が第一」「共産党」「社民党」を総称してのものである。これら政党を過小に扱い、「蚊帳の外」におくかのような報道姿勢には悪意を感じるものである。

国政に進出する目的のため、都知事や大阪市長としての職務放棄は誰の目にも「怠慢」の二文字が映る。基本政策が野田民主、安倍自民と同じであるのに、どうして第3極なのか。このことを明らかにしないで、ただ面白おかしく傍観し、「火付け役」を演じるだけの新聞各社の姿勢には、「正義」のかけらもないことを物語る。

新聞を読む価値がだんだんと薄らいでいる現状、もっと質の良い記事を提供することが各社の使命ではないのか。

師走選挙、「脱原発」が最大の争点となる

2012-11-22 19:07:28 | Weblog
政府・東電がばらまいてきた原発の「安全神話」は、昨年の東日本大震災によって見事に崩れ去った。福島の現状を知った国民の8割は原発の即時廃止、あるいは数年以内の廃止を要求している。これを早急に実現することが政治に求められている。

しかし、民主党政権は言を左右にして、これに取り組む気構えは、まったくといっていいほどない。要は「やる気なし」が本当のところである。

世情が混沌とする中、衆院は16日解散した。師走の16日、総選挙が実施されることも決まった。主権者国民が「脱原発」の意思表示ができる絶好のチャンス到来である。

いま明確に脱原発を政策に掲げている政党は、「国民の生活が第一」「共産党」「社民党」「緑の風」である。いずれも国民の意思を吸収してくれる「誠実な集団」である。「みんなの党」と「公明党」も原発の新増設はしないと基本方針に掲げてはいるが、自民党の亜流だから、どこまで本気なのか見極めが必要である。

野田民主党も前述の通り、口先だけの「脱原発」である。隙があれば大飯に続いて、停止中の原発再稼働をもくろんでいることが手に取るようにわかる。 だから信用することはできない。

最悪が「自民党」と「維新の会」である。両党は基本政策は「原発推進」である。世論を気にして、選挙公約はあいまいな表現にとどめた。主張がコロコロと変わる「くせ者」だから、信頼度は限りなくゼロである。

さて、今度の総選挙、自民や維新で過半数を占めたらすぐさま公約は反故にされ、停止中の原発は次々と再稼働することになるだろう。安倍総裁は経団連など経済3団体をわざわざ訪問して、再稼働の約束をしたからだ。これでは国民の意思は封殺されることになる。

国民不在の政党への対抗手段は、一票を投じないことしかない。今度の総選挙は「脱原発」が最大の争点に浮上する。すでに意中の人物や党は決まってはいることだろうが、後悔しないためにも、いまほど鋭い眼力と判断力が必要なときはない。