京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

料理人の遣り甲斐(やりがい)

2008-12-18 | Weblog
ぼくは、丁稚の時分から今に至るまで、料理技術の向上、設(しつらえ)および器と料理の調和の妙味、お客様のお喜びの御様子、献立を考えること等々に幸せを感じて頑張ってまいりました。
板場の仕事というのは、体力面・神経面においてもしんどい仕事やし、楽しいことよりも辛く苦しいことのほうがはるかに多いでしょう。いずれの仕事でもいえることやと思いますけど、目標に向かって向上心を持ち遣り甲斐を感じて、一生懸命やることで充実した日々を送ることが出来るのでしょう。
ぼくは料理人兼経営者でありすが、自分が納得する料理を心を込めて作り、自分が選んだ器に盛り付ける。ただそれだけのです。掛け物や花においても同様です。如何に珍しく変わった料理に仕上げてお客様をびっくりさせるかなどは一切考えません。当たり前のことを当たり前にやるだけです。昨今は経済至上主義で如何に儲けるかを第一に考えるため、今様々な問題が露呈してきております。
料理人は誇りをもって自分の納得いく仕事をし、お客様に供するのみやと思てます。