京料理 道楽のブログ

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『おいなりさん』の具

2008-09-28 | Weblog
明日は、恒例の料理教室です。
内容は『柿の白和え』『蟹しんじょと松茸の椀盛』『鰆幽庵焼』『地鶏とくさびらの鍬焼』『茶豆御飯』『葛切り』などの秋らしい御献立です。
そして、別誂えで『鯖寿司』『鱧寿司』『鮃寿司』『おいなりさん』の詰め合わせの御注文を賜わっております。
写真はおいなりさんの寿司飯に混ぜ合わせる具です。これを仕込んでおくと、ばらずしを作るときなどにも重宝します。
干椎茸は一晩水に浸してから軸を切りみじん切りにします。もどし汁は漉しておきます。牛蒡はタワシで洗って笹掻きにします。そして水に晒してから水気を切って、みじん切りにします。干瓢は塩で揉んでゆがいてからみじん切りです。人参と蓮根もみじん切りにしておきます。材料を下拵えしたら、フライパンに油をしいて炒めます。そこへ椎茸のもどし汁をたっぷり入れてその二割程のお酒を加え弱火でゆっくりコトコト炊きます。具材がやらこうなったらお砂糖と薄口でやや甘めの吸い加減に調味します。トロ火で汁気が殆どなくなるまでしっくりと炊いたら出来上がり。(写真)
あとは、炊きあがった御飯を半ぼにあけて、すし酢を煮立てて宮島で切るように合わせ、同時にすし具を混ぜます。あまった具は瓶に詰めて蓋を軽めにして強火で二十分程蒸したら直ぐに蓋をキュッと締めておくと長期保存できます。
次回は料理教室のお話です。